ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

芹生峠

2013-10-08 07:40:46 | PiTaPaより遠くへ

 そうだ京都行こう!と思ったのは実は思い付きではありません。芹生というところを見てみたかった。
 中学生のころ、島田陽子主演の「花ぐるま」というNHKのドラマがありました。ストーリーもおぼろなのですが、京都の町屋で小料理屋を営む母、三ツ矢歌子と二人暮らしの島田陽子には実は本当の両親がいて、彼らは芹生という山深いところに住み、林業を営んでいる。そんな話だったと思う。ナレーションで語られる京都府北桑田郡京北町芹生(今は京都市右京区になっています)というこの言葉だけはよく覚えています。もう40年近く前のドラマのお話です。

  その芹生という場所がどこなのかよくわからないまま過ごしていたのですが、21世紀にはWeb上の地図サービスもあります。航空写真やストリートビューまでついています。思い立ったらいつでも調べがつくというもの。ある日、たまたま芹生峠という文字をgoogleマップに見つけたのでした。過去に訪れたことのある貴船から上流に芹生峠はありました。それも貴船からほんの数キロの距離です。ただ、貴船の川床あたりでもあれだけ狭いわけですから、峠に行くためにはクルマでは難儀するに違いないという予感はありました。Googleストリートビューは貴船神社奥宮までしかありません。スクーターで行かなくちゃ。そのためには天候を選ばなければなりません。
  Web上ではまた、ウィキペディアに「芹生峠」の項がありました。芹生峠を越える自転車乗りが結構いるらしいということもわかってきました。しかし、芹生がどんなところなのかはあまり情報がありません。また、「花ぐるま」というドラマについても、古さゆえかWeb上には情報らしい情報がありません。
  芹生峠は標高が680mほどらしい。そこで疑問です。京都盆地からは北東方面に見える比叡山が843mほど。盆地から見上げるような比叡山にあと160mほどという峠が、貴船神社からすぐのところにあるってどうよという疑問です。だって地図でみれば奥宮から芹生峠までは直線で2kmほどしかありません。芹生というところを自分の目で見てみたい、そして、標高680mの峠を通過してみたい。これが今日の命題です。
  ではスクーター、奥宮を越えて芹生峠へ。


  道路は府道361号線となっています。一応舗装されてはいるものの、車一台が通るのが精いっぱい。府道というよりも、舗装された林道と考えるほうがいいような道です。ずっと杉林の中を上っていきます。貴船神社までの道との違いは右も左もうっそうとした森であること、道が狭くなってZ型に曲がりくねる個所が出てくること、そして傾斜がずっと険しくなっていることです。この心細い道路を先の自転車氏、ギアを落として足の回転の割にはゆっくりゆっくり登っています。細い道を譲ってくれた自転車氏の横をすり抜けて先へ走りました。ところどころに塩カル(塩化カルシウム=融雪剤)が積んであるところをみると、日常的に使われている道路でもあるわけですね。

  この途中には地蔵さんだかの建物がある以外は何もありません。やがて周囲が明るくなって芹生峠に到着です。写真で見たとおり、「標高680m 比叡山を望む」の立て札。けれども、東の方を眺めても比叡山らしき山は見えません。立て札を作った時には見えていたのに、杉林が大きくなったということかもしれません。とにかく、峠とはいうものの見晴らしはよくありません。

 

  サミットの向こう側(京北側)は杉の伐採中でした。重機が2台ほどと鉄索も動いていますが、それ以外に人の気配は感じられません。少人数で作業をするものですね。
  帰ってからgoo地図で標高を確認すると、芹生峠付近で708mと出ました。貴船神社奥宮で353m、貴船口駅205mです。貴船口駅から芹生峠までの約6km、平均約80‰で駆け上がり、一気に500mの高度を稼いだ格好です。

 

(つづく)


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2 コメント

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明治のプクプクさまへ (きすけぐみ)
2020-06-01 18:22:45
明治のプクプクさま。

7年ほども前の記事にコメントをいただき、ありがとうございます。
清水省吾は、夙川の権藤家の人だったかな?記憶がもうあいまいです。私は清水さんが厳しい人だったという記憶はないのです。辻久子のバイオリンのテーマ曲なら覚えているのですが。記憶はどんどんかすんでいく。
この訪問以来、芹生を訪ねる挑戦をしたのですが、花脊から芹生に入る時間が足りなくて未完です。また行けたらこのブログにきっと書きます。
穏やかな方と結婚出来てよかったですね。
コメントありがとうございました。
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懐かしいです。 (明治のプクプク)
2020-05-31 12:37:15
子どものころに親が観ていて、
私もなんとなく付き合っていました。
主人公の島田陽子さんは苦労に耐える
女性の役が多いですね。
将来の旦那さま役の清水省吾さんが
すごくきびしくて、彼女に平手打ちしたり、
子供心にこわかったです。
こんな旦那は絶対いやだったので、
穏やかな性格の旦那と
結婚しました。
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