
20時前に居酒屋を出て、気になっていた金沢城のライトアップを見に行きました。いつものようにだいたいの見当だけで香林坊から歩いてみる。最初に見えたのがレンガ造りの石川四高記念文化交流館。その中は石川四高記念館と石川近代文学館になっているそうです。
四高っていわゆるナンバースクール。かつて井上靖が通っていたという学校ではないかしらん。第一から順に東京、仙台、京都、そして次が金沢です。やはり全国四番目の高等学校を設置できる金沢、見上げたものです。その校舎が現在も残って、石川四高記念文化交流館として使っているようです。時間が時間なので中には入れませんが、レンガ造りの重厚な建物がライトアップされています。その向こうが、しいのき迎賓館。もともとは県庁の本館だったそうです。これが南側の百万石通りから見ると、時代の感じは違うけれども、さきほどの石川四高記念文化交流館と同じレンガ造りの建物に見えるのですが、北側のお城側から見ると、ガラスをふんだんに使った現代風の建物に見える。正面にシンボルのように椎の木が二本あるのでしいのき迎賓館。有名なフランス料理のレストランが入っているそう。リヨンが本店の有名なレストランが東京にではなく、金沢にお店を作ったところがやはり加賀は偉いと思うのです。もちろん、帰ってから調査でわかったことですが。
そのしいのき迎賓館の横を通って、お城の石垣がぼんやりとライトアップされているのに誘われるように、ライトアップを見に行ったのでした。最初は玉泉院丸庭園。庭園の中には入れず、外からライトアップを見せてもらうだけですが、時間により変化があるようで「動き」が感じられる。しかし、ライトが暗いようで、夜の景色が見えるというよりは、「なにやら色がついている」とう印象です。
いったん、鼠多門を出て鼠多門橋から門を眺めてみる。とても新しいように見えるのですが、つい1年ほど前に復元工事が完了したらしい。ライトアップが明るいのがいい。
そのあと、案内に従ってお城の公園の中を進んでいくのですが、初めての者にとっては、どこを歩いているのだかさっぱりわかりません。喩えていえば、お化け屋敷を道順に進んでいる感じですわ。それでもところどころに警備員さんが配置されていて、我々が迷わないようにいてくださる。全部無料エリアですよ。ありがたいことですね。
やがて、お城から出たと思ったのは石川門。自分の頭の中の地図とは出た方角が違っていましたが、ここまで来れば、昼間の知識が役に立ちます。頭をリセットして石川橋を兼六園側に渡って、下坂を車道に下りていく。広坂の交差点を渡って香林坊方面に帰りました。
(つづく)
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