
- レディースデー
毎年、春の気配が感じられるようになってからスキーに出かけるという体たらく。今年は早くスタートを切ろうと、まだ正月気分が少し残っている平日に出かけました。バブルの頃にスキーというものにお友達になった私は、関西のスキー場には休日に行くものではないという警告が体のどこかに残っています。
奥伊吹スキー場のサイトによれば、その日は朝の気温が-5℃だったそうです。私がたどり着くのはいつも昼くらいですが、風も吹かない代わりに日差しもなく、1日を通して気温は0℃前後だったように感じています。「今日は平日にしては客が多い」と、チケット売り場のおじさんが言っていました。ゲレンデで様子をうかがうと確かに人が多い。リフト乗り場には、ほんの数分ではありましょうが並ぶ時間がある様子です。このスキー場で例えるなら、3月ごろの休日くらいの入り込み。しかも、男女ともに若い人の率がとても高いように思えます。それもそのはず、今日はレディースデーだそうです。知らずに来てしまいました。女性はリフト券無料の日。女の子を無料にすると、釣られて男の子もやってくるという、スキー場にしてみれば「損して得取れ」の日だったのです。
第5トリプルリフトからダイナミックコースに入るところ東側の山の切れ目から、ちらっと御嶽山が見えました。直線距離で約100km。空気が澄んでいるのか、遠くまで見えましたが、麓である琵琶湖の湖面は雲に遮られて見えませんでした。
寒い日だけあって、私のような永遠の初級者(初心者にあらず)にも、引っかかりがなく滑りやすい雪質でした。リフト上では手の指先が冷たく感じたので、確かに気温は低かった。
このスキー場に初めて連れてきてもらったのは、記憶が正しければ1996年のことだろうと思います。同じ会社のTくんのサニーでやってきたはずです。以来23年間、ほぼ毎年一度は来ている勘定になります。今回初めて平均斜度30°のチャンピオンコースを滑った(ズリ落ちたと形容するほうが近いと、自分で思う)ことは自分の記録のために記しておきましょう。
- スキー人口は減少中
さてさて。奥伊吹からこの国全体に視界を広げると、スキー人口は減少を続けています。スキーを支えてきた若者の数か減り、スキー以外に遊ぶこともたくさんあり、その割に所得が減少しているとなると、当然の結果でもありましょう。
観光庁の「スノーリゾート地域の活性化に向けて」というレポートによると、スキー・スノーボード人口は、1998年の1800万人をピークに、2008年に1130万人、2016年には580万人という数値になっています。長野オリンピックの年から概ね3分の1弱にまで減っているということです。文科省のデータによれば、1998年の18歳人口は162万人、2016年の18歳人口は119万人ですから、若者の減少よりもスキー・スノーボード人口の減少の率が高い。バブルの頃の「猫も杓子もスキー」は一時代のブームだったのでしょう。上のレポートでは、インバウンドが増えてきたこと、比較的高齢者が支えているということもレポートには記されています。
(つづく)
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