新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年末をもって24年9か月勤務した会社を退職しました。今年は人生の新たなスタートの年となります。「生徒が夢を実現するための支援ができる教師」を目指して頑張ります。
さて、前回の続きです。一次試験の問題の内容自体は「想定の範囲内」だったのですが、出題形式が変わったのが「予想外」でした。前回までは「1260字を超え、1500字程度で具体的に述べなさい」だったのが、今回は「1及び2の項目別に論述しなさい」となっていたのです。問題全文を下記添付します。
平成22年7月 90 分 論 文 問 題(社会人経験者特例選考)
次の問題について、1及び2の項目別に論述しなさい。
各学校では、児童・生徒や保護者等の期待にこたえることができるよう、多様な資質・能力をもつ教師が連携・協働して、指導の改善・充実に取り組んでいます。
1 このことについて、児童・生徒の実態や社会的背景に触れながら、あなたの考えを750字程度で述べなさい。ただし、630字を超えること。
2 1で述べた考えに立って、あなたは社会人経験を生かして教師としてどのように実践していくか、志望する校種・教科等に即して、750字程度で具体的に述べなさい。ただし、630字を超えること。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/23senko/mondai/mondai33.pdf
ただ、「予想外」とはいえ、実は予備校で「1500字の前半は考えを、後半は実践を書く」と教わり、試験勉強で書いた十数本の論文はすべてその構成だったため、まったく慌てませんでした。問題の内容自体も、それまで書いてきた練習論文のいくつかの主旨を、今回の問題文に正対するように少しアレンジすれば、充分対応できそうです。加えて、自分の社会人経験を生かせそうな「連携・協働」というキーワードが出題されており、直感的に「これはいける!」と思いました。
そう思ったとたん、なぜだかわからないのですが、急に指先が震え始めました。いつもと同じように問題文の余白部分に論文の構成を書こうとしても、シャープペンの先がぶるぶる震え、文字になりません。「手に汗」くらいは過去にもありましたが、ここまでひどい震えはまったく初めての経験でした。
「極度の緊張と過度な気負いにより、体に変調をきたした」
あの時の状態を私はそう分析していますが、定かではありません。とにかくそのままでは論文を書けませんので、シャープペンを置き、目をつぶって数回深呼吸することにしました。そして「ここはいつもの教室」「いつもの教室」と、頭の中で何回もつぶやきました。すると徐々に気持ちが落ち着き、指の震えも治まってきて、なんとか書き始めることができました。
書くスピードが上がってくると、いつも通り、あるいはそれ以上の勢いで書けて、あとはまとめの数行だけ、というところまでやってきました。
「やれやれ、ほぼ出来たな」
安心した途端、急にまた指の震えが始まり、今度はなかなか治まりません。試験終了時間はどんどん迫ってきます。早く書かなければ、と思う焦る気持ちが、さらに震えをひどくします。無理に書いた字は線がぶれていて、殴り書きのよう。
「このままでは、書こうと思ったまとめの文章すべては時間内に書けない」
その時思い出したのは、まとめが2行でもA評価が取れた、あの3回目の練習論文の経験です。とっさの判断で、残りの数分の半分を深呼吸タイムに使い、残りの半分の時間で、書こうと思ったまとめの短縮版を書くことにしました。こうして、なんとか試験時間終了ぎりぎりに、問題1が約770字、問題2がちょうど750字位の、まとめ部分の字が震える線になっていた論文ができあがったのでした。
一次の合格発表は8月9日月曜日の朝10時でした。もちろん会社は稼働日です。職種が広報でしたので、業務上、インターネットを常時見られる環境にあります。内容には自信があったので、「まとめが予定より少し短くて、そこだけ一部の字が震えていても、たぶん大丈夫」と思いながらも、やはりPDFが開くまでの時間は長かったですねぇ。自分の受験番号を確認した時には、思わず「ふぅ~」とため息が出ました。
同時に、あの会場にいた、たぶん私と同じ校種・教科を社会人経験者特例で受けた受験者の皆さんの合格率がかなり低いことに驚きました。会場キャパや一次合格発表資料の受験番号で想定される受験者数が欠席者含んで250人前後なのに、一次合格者はたぶん14人くらい。この時点ですでに17~18倍(応募者数ベース)です。予備校やネット等で得た情報では、一次でここまで絞られるとは聞いていませんでした。今回から社会人経験者の選考基準を厳しくしたのか、たまたま基準を超える受験者が例年より少なかったのか。
なお、同様の手法で私が勝手に推測した、私が受けた校種・教科の一般選考一次通過倍率(応募者ベース)は12~13倍で、こちらも相当の難関でした。
二次試験は8月21日ないし22日で、一次発表との間隔は2週間もありません。厳しい状況を実感しつつ、いよいよ最後の二次試験対策期間に突入したのでした。以下次回です。
昨年末をもって24年9か月勤務した会社を退職しました。今年は人生の新たなスタートの年となります。「生徒が夢を実現するための支援ができる教師」を目指して頑張ります。
さて、前回の続きです。一次試験の問題の内容自体は「想定の範囲内」だったのですが、出題形式が変わったのが「予想外」でした。前回までは「1260字を超え、1500字程度で具体的に述べなさい」だったのが、今回は「1及び2の項目別に論述しなさい」となっていたのです。問題全文を下記添付します。
平成22年7月 90 分 論 文 問 題(社会人経験者特例選考)
次の問題について、1及び2の項目別に論述しなさい。
各学校では、児童・生徒や保護者等の期待にこたえることができるよう、多様な資質・能力をもつ教師が連携・協働して、指導の改善・充実に取り組んでいます。
1 このことについて、児童・生徒の実態や社会的背景に触れながら、あなたの考えを750字程度で述べなさい。ただし、630字を超えること。
2 1で述べた考えに立って、あなたは社会人経験を生かして教師としてどのように実践していくか、志望する校種・教科等に即して、750字程度で具体的に述べなさい。ただし、630字を超えること。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/23senko/mondai/mondai33.pdf
ただ、「予想外」とはいえ、実は予備校で「1500字の前半は考えを、後半は実践を書く」と教わり、試験勉強で書いた十数本の論文はすべてその構成だったため、まったく慌てませんでした。問題の内容自体も、それまで書いてきた練習論文のいくつかの主旨を、今回の問題文に正対するように少しアレンジすれば、充分対応できそうです。加えて、自分の社会人経験を生かせそうな「連携・協働」というキーワードが出題されており、直感的に「これはいける!」と思いました。
そう思ったとたん、なぜだかわからないのですが、急に指先が震え始めました。いつもと同じように問題文の余白部分に論文の構成を書こうとしても、シャープペンの先がぶるぶる震え、文字になりません。「手に汗」くらいは過去にもありましたが、ここまでひどい震えはまったく初めての経験でした。
「極度の緊張と過度な気負いにより、体に変調をきたした」
あの時の状態を私はそう分析していますが、定かではありません。とにかくそのままでは論文を書けませんので、シャープペンを置き、目をつぶって数回深呼吸することにしました。そして「ここはいつもの教室」「いつもの教室」と、頭の中で何回もつぶやきました。すると徐々に気持ちが落ち着き、指の震えも治まってきて、なんとか書き始めることができました。
書くスピードが上がってくると、いつも通り、あるいはそれ以上の勢いで書けて、あとはまとめの数行だけ、というところまでやってきました。
「やれやれ、ほぼ出来たな」
安心した途端、急にまた指の震えが始まり、今度はなかなか治まりません。試験終了時間はどんどん迫ってきます。早く書かなければ、と思う焦る気持ちが、さらに震えをひどくします。無理に書いた字は線がぶれていて、殴り書きのよう。
「このままでは、書こうと思ったまとめの文章すべては時間内に書けない」
その時思い出したのは、まとめが2行でもA評価が取れた、あの3回目の練習論文の経験です。とっさの判断で、残りの数分の半分を深呼吸タイムに使い、残りの半分の時間で、書こうと思ったまとめの短縮版を書くことにしました。こうして、なんとか試験時間終了ぎりぎりに、問題1が約770字、問題2がちょうど750字位の、まとめ部分の字が震える線になっていた論文ができあがったのでした。
一次の合格発表は8月9日月曜日の朝10時でした。もちろん会社は稼働日です。職種が広報でしたので、業務上、インターネットを常時見られる環境にあります。内容には自信があったので、「まとめが予定より少し短くて、そこだけ一部の字が震えていても、たぶん大丈夫」と思いながらも、やはりPDFが開くまでの時間は長かったですねぇ。自分の受験番号を確認した時には、思わず「ふぅ~」とため息が出ました。
同時に、あの会場にいた、たぶん私と同じ校種・教科を社会人経験者特例で受けた受験者の皆さんの合格率がかなり低いことに驚きました。会場キャパや一次合格発表資料の受験番号で想定される受験者数が欠席者含んで250人前後なのに、一次合格者はたぶん14人くらい。この時点ですでに17~18倍(応募者数ベース)です。予備校やネット等で得た情報では、一次でここまで絞られるとは聞いていませんでした。今回から社会人経験者の選考基準を厳しくしたのか、たまたま基準を超える受験者が例年より少なかったのか。
なお、同様の手法で私が勝手に推測した、私が受けた校種・教科の一般選考一次通過倍率(応募者ベース)は12~13倍で、こちらも相当の難関でした。
二次試験は8月21日ないし22日で、一次発表との間隔は2週間もありません。厳しい状況を実感しつつ、いよいよ最後の二次試験対策期間に突入したのでした。以下次回です。