社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

二次対策と受験仲間

2011-01-09 12:08:00 | 教員採用試験
東京都教育委員会発行の実施要項には教採第二次選考について「①集団面接②個人面接」としか書かれていませんが、当日は特技や資格、職歴、東京都の教員を志望する理由等を記載した面接票と、受験教科の単元指導計画を作成し、指示された枚数のコピーをとって持参しなくてはなりません。予備校ではレギュラー講義での面接対策以外の有料オプションとして4月前半に「単元指導計画の準備法」、7月後半に「東京都面接票の書き方」の講義&面接票添削がありました。私はなにしろ初受験で教採情報に飢えており、「必要と思う情報は有料でも貪欲に取りに行く」方針でしたので、もちろんどちらも受講し、結果としてどちらも非常に役立ちました。

また、後期講座は6月で終了していましたが、河合塾KALSという予備校は非常に太っ腹で、一次試験終了後も受講生向けの無料講座が3回もありました。7月中ごろの二次試験対策の説明会、7月最終週の集団討論自主トレ、8月第一週の場面指導自主トレの3回で、全てがNチューターの熱血指導です。

クラスの他の方とは、講義が論文中心の頃は話す機会はほとんどありませんでしたし、面接対策がメインになってからも、私は自分が高齢受験生であることを気にして、必要最小限の会話しかしていませんでした。しかし、この頃になると、面接練習の中で個人個人が話す経歴や考え方を聞いて、徐々に顔なじみの方ができてきました。そこでわかったのは、色々な経歴を持った、幅広い年齢の方が教員を目指しているということ。その中で、私学、常勤ないし非常勤講師、塾講師等、何らかの形ですでに教鞭をとっている方が、「東京都の正規教員」を目指して受験するケースも多いことも知りました。

・・・・私がクラス最高齢であることも改めて確認できましたが(^^;)。

一次合格発表後は濃密な時間が続きました。

発表翌日の8月10日、有料オプション科目「2次試験対策」に申し込みました。各自治体の実施形態にあわせ、「2次試験で課される内容を採用試験に精通した講師が徹底指導(by案内チラシ)」するものです。東京都対応の開催日は8月12、13、14日の平日3日間でしたが、実は一次合格を信じ、社内で早めに「今年はちょっと事情があり」と根回しをして、8月12日から22日まで、それまでの会社人生で最長の夏休みを取得していたのでした。

11日、郵送で「第一次選考結果通知書 兼 第二次選考受験案内」が自宅に届き、二次選考実施日時は「8月21日午前8時20分集合(厳守)」と記されていました。場所は、自宅から50分ほどで行ける都立高校。勝負の日時と舞台が決まりました。

12日からの「2次試験対策」は、同じ受験校種・教科の生徒による、本番試験さながらの少人数制指導で、自分も他の方もどんどんレベルアップしていくのがよくわかりました。そして3日間一緒に頑張るうち、皆と今まで以上に打ち解けあい、自分が高齢受験生であることも気にならなくなり、ここでようやくこの予備校で本当の受験仲間を得ることができたのです(今ではすでに飲み会&メール仲間^^)。

15日から前日の20日の夕方までは、記録的な昨夏の猛暑の中、最後の追い込み。自宅では面接票と単元指導計画の仕上げ&教職教養・学習指導要領・各種答申・教育時事・場面指導等のおさらい、17日夜は予備校の友人達との自主練、18日夕~夜はNチューター主催の最終自主トレ。そして最後の20日夜は、Nチューターとの最終個別面談。ほぼ仕上げた私の面接票と単元指導計画を読み、Nチューターは笑顔で「うん、良く書けてる。いけるよ!」。ほっとすると同時に、「1月後半のあの日、河合塾KALS通学を決めて本当に良かった」と心底思いました。試験対策が充実したばかりでなく、受験仲間までたくさんできたのですから。

・・・・しつこいようですが、私は河合塾からこの件について(以下略)。

8月21日土曜日、二次選考日の朝。この日も相変わらずの猛暑ですが、服装はもちろんダークスーツ。ネクタイは合格祈願&熱意を示す赤系を選択、カバンはこの日に合わせて購入した新品です。「心頭滅却すれば火もまた涼し!」と言い聞かせ、妻と子供たちに別れを告げ(大げさ?)、「いざ出陣!」したのでございました。

というところで、「待て次回」でございます。