社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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選考区分別倍率を考察

2011-02-15 04:48:00 | 教員採用試験
2月も15日となり、採用説明会資料に「2月中旬以降、順次紹介を予定」と書かれていた採用面談の連絡がいつ来てもおかしくない時期に突入しました。各種ネット情報を見ると今年の連絡は例年より遅くなりそうとのことですが、とにかく待つしかない状況ですので、しばらくは携帯電話が手離せない日々が続きます。

というわけで教採関連での進展はあまりないので、今回は、非公開情報である「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考の選考区分別倍率(小学校&中高共通)」を考察してみました。この考察に使った資料は、一次試験および二次試験の合格発表日から一週間程度HPに掲載されていた合格者受験番号一覧PDFと試験会場での受験番号掲示、判断材料は自分や友人の受験番号および体験情報等です。あくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。

まずは6桁からなる受験番号の分析から。頭2桁は「校種・教科・科目等」で、たとえば「10」は小学校、「43」は中高国語です。3桁目以降が選考区分と個人番号になりますが、5桁目と6桁目は純粋に個人識別用途なので、選考区分考察のポイントになるのは3桁目と4桁目です。そして私は受験番号下4桁の範囲を下記のように分析しました。

A・0000~4999:一般選考、B・5000~6999:特例ア~カ(何らかの形での教員経験者)&障害者特別選考、C・7000~7999:特例キ&ク(前年&前々年の合格者)、D・8000~8599:特例コ(前年期限付・採用有)、E・8600~8899:特例ケ(前年期限付・採用無)、F・8901~9599:特例サ(社会人経験者)、G・9600~9999:大学推薦?

分析に自信がないのがBの5000番台とGで、大学推薦の対象である校種(大学・短期大学・大学院)別に番号が分けられている可能性もあります。逆に、AとFは確実で、その他の選考区分についても相当高い確率で当たっていると思います。

この番号分析をもとに、「校種・教科・科目等」別の「選考区分別応募者数および合格者数」を推測し、「応募者数ベースの合格倍率」を計算してみました。本来は公表データと同じく「受験者数ベースの合格倍率」を出したいのですが、「選考区分別の正確な受験者数」がわからないので・・・・。参考数値として、「校種・教科・科目等」それぞれの「応募者数ベースの合格倍率」を計算して記載しておきます。

小学校(受験者数ベース:3.8倍、応募者数ベース:4.4倍)
A:7.0倍、B:6.2倍、C:2.0倍、D:1.2倍、E:4.1倍、F:10.6倍、G:2.5倍

中高国語(受験者数ベース:5.9倍、応募者数ベース:6.9倍)
A:9.8倍、B:4.4倍、C:2.5倍、D:1.2倍、E:2.2倍、F:17.0倍、G:1.0倍

中高地歴(受験者数ベース:15.3倍、応募者数ベース:18.5倍)
A:37.3倍、B:2.0倍、C:2.7倍、D:1.1倍、E:3.5倍、F:75.0倍、G:1.0倍

中高公民(受験者数ベース:14.5倍、応募者数ベース:17.2倍)
A:25.9倍、B:2.0倍、C:1.0倍、D:1.0倍、E:2.2倍、F:28.6倍、G:1.0倍

中高数学(受験者数ベース:4.5倍、応募者数ベース:5.3倍)
A:6.7倍、B:6.3倍、C:3.0倍、D:1.3倍、E:2.1倍、F:10.0倍、G:1.0倍

中高物理(受験者数ベース:3.5倍、応募者数ベース:4.2倍)
A:5.2倍、B:3.7倍、C:1.0倍、D:1.2倍、E:3.0倍、F:7.5倍、G:なし

中高化学(受験者数ベース:3.8倍、応募者数ベース:4.6倍)
A:5.1倍、B:7.0倍、C:3.0倍、D:1.7倍、E:1.4倍、F:10.0倍、G:1.0倍

中高生物(受験者数ベース:3.3倍、応募者数ベース:4.3倍)
A:6.0倍、B:2.6倍、C:なし、D:1.1倍、E:2.0倍、F:6.7倍、G:なし

中高英語(受験者数ベース:5.6倍、応募者数ベース:5.3倍)
A:6.9倍、B:4.5倍、C:3.5倍、D:1.2倍、E:9.0倍、F:11.5倍、G:なし

中高音楽(受験者数ベース:10.0倍、応募者数ベース:12.1倍)
A:18.1倍、B:2.0倍、C:2.0倍、D:1.3倍、E:4.3倍、F:30.0倍、G:なし

中高美術(受験者数ベース:5.6倍、応募者数ベース:6.7倍)
A:8.5倍、B:7.0倍、C:なし、D:1.3倍、E:1.5倍、F:8.0倍、G:なし

中高保体(受験者数ベース:10.4倍、応募者数ベース:11.3倍)
A:19.6倍、B:12.5倍、C:2.5倍、D:1.0倍、E:2.8倍、F:21.4倍、G:なし

しつこいようですが、この数字は「私的考察」で、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」です。それを考慮に入れても、少なくとも今回は「社会人経験者特例での合格が最も狭き門だった(中高美術以外)。」ということは言えそうです。また、「一般受験の倍率も、全体の倍率よりかなり高い。それは、社会人特例以外の特例の倍率が低いから。」ということも確認できました。

とはいえ、私(社会人特例)も含め、予備校で共に学んだ友人たち(一般選考)の多くが、最も倍率が高かった「校種・教科・科目等」で合格しているのも事実です。どんな高倍率の試験にも言えることですが、しっかり勉強し、適切な対策をすれば、合格は近くなるはず。今年以降受験する方に、この分析が少しでも参考になれば幸いです。

※参考ページ
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr101022j.htm#1-2
http://www.kals.jp/kouza/kyouin/about.html#pagelink01
http://www.tokyo-ac.co.jp/kyousai/ky-data_33a_kou_kanto.html#tokyo