社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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言葉の感覚

2011-11-20 12:36:00 | アニメ好き教師
そろそろ次の定期考査問題を作り始める時期になりました。学校行事や祝日があって試験範囲がとても狭くなり、他の先生方と「問題作りに苦労しますね」という話をよくしています。前回の定期考査では問題文に「○○ないし××」と書いたところ、生徒から「ないし」とはどういう意味か尋ねられました。また、「貨幣」の意味がわからない生徒もいました。そのことをベテランの先生にお話ししたところ、やはり同じ悩みがあり、問題文はできるだけ易しくしているそうです。いわゆる進学校ではそんな悩みは少ないのでしょうが・・・・。こうした「言葉の感覚」の違いも、経済活動の第一線から教育現場に移ってきたギャップの一つなのだなと感じ、今回の問題文は多少はそうしたことに配慮しようと思っています。

「言葉の感覚」の違いといえば、今年のプロ野球日本シリーズで使われている「外弁慶」という表現にとても違和感があります。両チームとも敵地でしか勝っていないことを言っているのですが、弁慶が外で強いのは当たり前で、「白い白馬」「前へ前進」と同じく重複表現だと思うのですが。弁慶のように「外で強く内に優しい」のが普通(望ましい状態)であり、「外で弱く内でだけ強い(=外で弱く家の中でだけ威張る)」のはイレギュラー(望ましくない状態)だからこそ、悪い意味で「内弁慶」という慣用句がある、だから「外弁慶」なんて言葉はない(実際、辞書にはない)、と私は思っていたのですが・・・・。ネット上での個人の書き込みだけでなく、一部の大マスコミでさえ、カッコつきながら「外弁慶」を使って報道していて、自分の感覚の方がおかしいのか?と自信が揺らいでしまいました。