社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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推薦入試と卒業試験

2012-02-05 21:36:00 | アニメ好き教師
前回の記事から今日までの間に、推薦入試と卒業試験がありました。昨年4月から教壇に立つ私にとって、どちらも初めての経験です。

実は私も都立高校の出身者ですが、入学試験を受けたのは30年以上も前で、それも学校群時代。行きたい高校ではなく、行きたい高校が入っている「群」を受け、試験は一発勝負で、さらに、志望校に行けるかどうかは「振り分けに当たるかどうか」という、なんとも罪作りな制度でした。幸い私は「群」に受かり、さらに幸いにも志望校に「振り分け」られたのですが・・・。現在は「志望校を受験できる」「推薦入試と一般入試の2回のチャンスがある」という点で、私の頃の学校群制度よりずっと良いなぁと感じます。

今回は初めて教員として入試関係業務を経験したのですが、受験生の中学生たちはとても初々しく、でも緊張していて、さらに、在校生(1年)と比べて「わずか1年でこんなに違うのか(いい意味でも悪い意味でも^^;)」という印象でした。今月下旬には一般入試があり、その際はさらに責任重大な役割をすることになっています。受験生たちの今後の人生を左右する仕事ですので、もちろん気を引き締めて臨みますが、同時に、初めての体験を楽しみにしている自分がいたりします。

その後、卒業試験を行いました。高校3年間の集大成となる試験ですので、気合いを入れ、正直、寝る間も惜しんで、さらに、ブログ更新の間も惜しんで(笑)、問題を作成しました。「これができれば、高校で世界史や地理を学んだと胸を張れる」「世界史や地理の分野で、社会人としてまあ恥ずかしくない常識を持っていると言える」というのが問題作成ポリシーでしたが・・・・。残念ながら、その思いに応えてくれた生徒は少数でした。

直近の授業で取り上げた範囲の問題はそこそこの正答率でしたが、学校生活の集大成的な意味合いで出題した「小学生&中学生レベル」の問題が解けない・・・・(涙)。ちゃんと「授業ではやってないけど、こういうジャンルの常識問題を出すよ」とは言っておいたのに・・・・。職員室で親しい先生方にそれを愚痴ると、「卒業試験はある程度の点数を取れば卒業はできるので、成績にこだわらないタイプの生徒が多い学校ではよくあること」と慰められたのですが・・・・。

来年度は、この経験を生かし、最終1か月の授業は「学校生活の集大成」をテーマにしたい!と、今は考えております。だって悔しいからっ。