「次は馬で出撃か?」 戦車不足のロシア、1940年代の戦車を展開して嘲笑される
2023年3月24日(金)18時10分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/-1940_1.php
ロシアの戦車の歴史
「T-34」
これは、ナチスドイツと戦った中戦車です。戦後も、使用されていたと思います。
「T-54」
1948年に完成。現代でも世界中で運用されている模様であるが、その実態は不明。
「T-55」
1958年に登場し、1970年代後半まで生産された。
10万輌を超える生産台数も相まって相当数が残存し、運用され続けている。中東戦争の頃に活躍。
「T-62」
1960年代に初めて生産されたT-62は、1980年代にソ連軍からほとんど退役。
「T-72」
1973年より生産が開始された第2世代主力戦車。
現在、ロシア軍が主力戦車として運用しているのがこれです。
「T-80」と「T-90」は、新型ですが数が少なく、もうないと思います。
大体、大雑把な推測でロシアの稼働可能な戦車は、約3000両と推定されています。このうち約2000両くらいは、破壊されたりウクライナ軍に捕獲されたと推測されます。
もう、既に去年の秋の段階でロシア軍は、戦車不足になり旧式の「T-62戦車」を南部ヘルソン州の戦線に投入しています。確認されているところでは、6両が破壊され、37両が無傷で放棄され、ウクライナ軍が捕獲しました。
「T-55やT-54戦車」は、それよりも古く中東戦争のころに活躍した戦車です。1948年から1973年までに4回、戦争が行われました。
古さの度合いが分かると思います。
ロシア極東の沿岸地方にある倉庫から取り出したと思われる「T-55戦車」が列車で西に運ばれている(撮影日不明)動画が、話題を呼んでいるようです。
まだ、ロシア軍の倉庫を探せば数は、膨大にあると思います。メンテナンスは、大変ですけれどね。動くことは、動くと思います。ただ戦車砲弾が問題で、50年以上前の製造でしょう。これを撃つのは、ロシアン・ルーレットではないかと思います。砲弾が劣化していれば?砲身の中で、ドカン!これは、撃ちたくないでしょう・・
しかも、ウクライナ軍の旧式戦車のT-64にだって簡単に破壊されます。西側の戦車とご対面すると、射的場の的ぐらいにしかなりません。
果たして「T-55やT-54戦車」は、ウクライナ戦線に登場するのかどうか?
「T-62戦車」の例から考えると、ロシア兵は戦場の近くに放棄して逃げると思います。前線まで行けば破壊されて戦車兵は、全員死亡です。それが、嫌だから「T-62戦車」の時は、ロシアの戦車兵はほとんど戦車を捨てて逃げたのです。
T-72戦車は、今ウクライナ領にある分だけでそれ以外ないでしょう。これだって、今年に入って大分、破壊されていますから益々、数が減っていると思います。
だから、春になればロシア軍にとっては大変な戦闘が待っていると思います。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/