「北の山・じろう」日記

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ハルキウ北部戦線>ロシア軍は第2戦線を形成するのか❓<ウクライナ紛争2024.05.14

2024-05-14 22:07:09 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.13
ハルキウ方面のウクライナ軍指揮官が交代、攻勢初日の対応に問題
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commander-in-kharkiv-area-changed-problems-with-response-on-first-day-of-offensive/

現地からのウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏の報告もあり、大分戦況が明らかになりつつあります。
基本的に双方の軍事ブロガーが報告していたのと同じ内容です。

早速出てきたゼレンスキーの国民向けパフォーマンス。
『激戦地の司令官交代 ロシア軍攻勢のハリコフ州―ウクライナ』
2024年05月13日20時57分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051301116&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
『ロイター通信は13日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が、激戦地となっている北東部ハリコフ州の前線を担う司令官を11日付で交代させたと報じた。』
ウクライナメディアの報道
「ハリコフ作戦・戦術グループのユーリー・ガルシュキン司令官が更迭された」
「後任はミハイロ・ドラパティ副参謀長だ」

いつもの「出来が悪いのは部下のせい!」
「自分は正しい!」
の言い訳です。
ゼレンスキーの肝いりで作られた通称ゼレンスキーラインは、余り立地が適切でないようです。

コメント欄のボグダン・パルホメンコ氏の説明の引用
『防御陣地の70~90%で請負業者が予算や物資を中抜きしたり汚職することによって、構築されても雨が降っただけで陣地が流されてしまうほど杜撰だったり、或いはそもそも陣地自体がまともに構築されていなかったりしている上に、前線付近では兵士たちが構築作業を放棄して逃亡するといった事例も続出している』

ウクライナの陣地の建設には、常にこの問題が付きまといます。腐敗汚職構造はウクライナ社会の隅々まで浸透していて、それを根絶するのは不可能であろうと思います。

問題は、ロシア軍がどこまでやるかです。

『“今回の戦闘に直接関与している敵兵士の数は2万人程度と少なく、ベルゴロド州とクルスク州に残っている戦力を加えれば最大4万人に達するだろう。敵の目的はハルキウ占領ではなく北、西、東の3方から都市を半包囲することで、コザチャ・ロパンやヴェリカ・ピサリフカ(人口3,000人程度のスームィ州の村)への侵攻が懸念されている。これを達成するのに十分な戦力をロシア軍が持っているのかは不明だが、これを阻止できるかどうかは増援の投入スピードにかかっている”』

と、このような状況のようです。
ロシア軍の攻撃範囲が広い割には、大した兵力は投入されていません。
2万人程度のロシア軍にこれほど荒らされているようではウクライナ軍はこの付近に大した兵力を配置していなかったことになります。

ボルチャンスクВовчанськは国境にも近くロシア領攻撃の基地になっていたようですから、ここは占領するのが目的でしょうね。
ハルキウ市の北側に位置するリプシLyptsiも目標です。
これはロシア側軍事ブロガーが最初から発言しているから間違いないと思います。
現在投入している兵力が2万人程度であれば、ロシア軍には2~3万人は予備兵力があります。ローテーション用と考えられますから、一気に全兵力は投入しないと思います。

果たして国境地帯に緩衝地帯を占領するだけで済むのかどうか・は、不明です。

そしてロシア側が準備した兵力が、ウクライナ側の推測する通り5万人程度なのかも不明です。最低、これだけいるという数字です。更に兵力を隠している場合もあり得ます。

東部戦線ではロシア軍は予定通り攻撃していますから、ハリコフ北部は完全に東部戦線とは無関係な戦力です。隠している兵力があれば、持久戦模様で第2戦線を開くこともできると思います。

ウクライナ軍の弱さ具合でどちらもありそうです。
ドネツク州が片付けば、次はハリコフ州ですからロシア軍からすると、ここに第2戦線を作っても無駄にはなりません。

見た感じでは、ずるずると第2戦線が形成されそうな気がします。
◎ロシア軍が攻撃兵力を増やす⇒ウクライナ軍は他の戦場から部隊を引き抜いて増援を送り込む。
◎弱くなったその戦場でロシア軍が、さらに削る

これまでのロシア軍のやり方を見ていると、この流れを意図しているように思います。
少しづつ削って行って気が付いたらゴッソリ削られているパターンです。
ウクライナは、「少しづつ」削られると気が付かない欠点があります。それを知っているロシアが上手く騙します。

あと陽動作戦とかね❓
ハリコフ州北部に注意を引き付けて、チャシブ・ヤール辺りを削るとか❓

大体、このような流れが考えられます。
分かりましたか❓
良く分かりませんね❓
(書いている方も良く分かりません❓待っていれば、そのうち分かります・・)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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