「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

欧州NATOとアメリカの反目、世界は新時代へ<2025・02・28

2025-02-28 21:09:31 | ヨーロッパ

2025年ミュンヘン安保会議でのヴァンス米副大統領の演説は、ヨーロッパの自由主義と民主主義の退潮を厳しく指摘(批判)する内容でした。特に槍玉に上がったのはドイツで名指しの批判でした。

ウクライナ紛争の推移をみるなら米民主党(バイデン)と欧州NATOが、ヨーロッパの戦争リスクを極限まで高めました。 

「世界の民主主義を守るための戦い!」と主張しながら米民主党にも特にドイツにも民主主義はありません。ほぼ寡頭政治と言うべきでしょうね。

EUや欧州NATOにも同じ傾向が見えます。民主主義ではなく単なる数の横暴に過ぎません。 

 

ヨーロッパの戦争リスクを無くすのは簡単です。バイデン氏の進めたウクライナのNATOへの取り込みからロシア潰しを止めれば、いいだけです。これを強引にやったからウクライナ紛争が起きました。

「世界の民主主義を守るための戦い!」とは、その侵略的な政策を胡麻化すためのスローガンにしかすぎません。 

バイデン氏が2014年ウクライナ暴力クーデターから始めたウクライナのNATOへの取り込みを、しなければこの地域には紛争は起きなかったでしょう。ほぼバイデンさんが人為的・恣意的に起こした戦争と言えます。 

 

だから、ヴァンス副大統領は欧州を民主主義と自由主義を持ち出して、厳しく批判しました。 

バイデン民主党の政策との決別を宣言したと言えます。 仮に欧州NATOがバイデン政権に協力しなければ、ウクライナ紛争はもっと早く終結していたかもしれません。 

2022年4月のイスタンブール合意を、当時の英首相のボリス・ジョンソンがぶち壊さなければ、その時点で戦争は終わっていたと思います。欧州NATOもバイデン民主党の共犯とトランプ政権は、見ています。バイデン民主党と欧州NATOの共通点は、左派支配です。左派が支配しているから米民主党と欧州NATOは、寡頭政治または独裁的な傾向が強いと言えます。

トランプ政権は、ウクライナ紛争がヨーロッパ紛争に拡大するのを回避するためにウクライナ紛争からの離脱とロシアとの国交正常化交渉を始めて、現在良好に進行中のようです。

トランプ政権の米ロ協調路線は、変わらないでしょう。 一方、欧州NATOはトランプ政権と全面対決の構えです。欧州だけでウクライナ紛争を継続しようとしています。欧州がそうであるならウクライナ紛争は、当分終わらないと思います。 トランプ政権の外交政策と真っ向から衝突します。トランプ政権は、欧州と衝突しても現在の対ロ協調路線と戦争終結の方針は変えないと思います。 

戦争は欧州の協力がないから終わらない。欧州とは対立したまま。 

そうなった時、トランプ政権はどうするか❓ 

それが、今日のお題です。 

 

<以下は私の推測です。その点間違えないでください。> 

個人的な推測は、トランプ政権は欧州を切り捨てると思います。トランプ政権と協力する国と同盟関係を作り直すと思います。欧州NATOとアメリカ欧州同盟に分裂するでしょう。切り捨てるとは、そういう意味です。 

新しい枠組みは、「アメリカ+欧州有志国+オブザーバー・ロシア」です。

これは、全然おかしくありません。 

2008年ルーマニアのブカレストNATO首脳会合で当時の米大統領ブッシュJrが、ジョージアとウクライナのNATO取り込みを強引に決めるまでは、アメリカとロシアは協調路線にありました。その後もしばらく協調路線は続きます。 

G8の時代を考えれば分かると思います。 これを完全に破壊したのが、2014年のウクライナ暴力クーデターです。 

 

トランプ政権が考えているのは、2013年の米ロ協調時代に米ロ関係を戻すことです。 

ロシアを敵国として対立する欧州とは、完全に対立します。 

だから、アメリカは欧州NATOを切り捨てて米ロ協調路線を強化すると思います。 トランプ氏は、欧州の安全保障に最も大切なのは米ロ融和だと理解しています。 

バイデン政権が、ロシアを敵国としてウクライナを傀儡にして戦争したから、一気にヨーロッパの安全が脅かされました。 ヨーロッパの安全を取り戻し、安全保障を確かなものにするのは、米ロ融和が不可欠です。 

仮にそれに反旗を翻し欧州NATOが「アメリカ+欧州有志国+オブザーバー・ロシア」と対立したらどうです❓ 

まるで話にならない程、アメリカ・ロシア組が強力です。戦争など、やりようもありません。

やはりヨーロッパの秩序は保たれます⇒戦争は起きません。

トランプ政権が考えているヨーロッパの安全の枠組みは、このような仕組みであろうと思います。

 

同じく中国とも経済的な部分での対立はあるかもしれません。軍事的な緊張関係は、トランプ氏の得意な「デイール=交渉」で対処するでしょう。

まだ大統領になる前に中国が台湾に軍事力を行使したらどうするか❓の質問に対するトランプ氏の答えは、軍事力は行使せず「200%関税をかける」と言うものでした。中国も200%関税は溜まりませんから、多分軍事力の行使は控えると思います。 と言うような対ロシア、対中国外交を志向するのではないか・と思います。 これがバイデン政権と正反対のトランプ氏の描く世界です。 2014年以降の世界とは、全然違う世界になるでしょう。⇒世界の新時代 

欧州NATOがアメリカから分裂してロシアと軍事的に対立を続けるなら、世界の新時代から取り残されます。 ドイツが、もし又AfDを外した連立政権を作れば確実にトランプ政権はドイツを切り捨てると思います。 ヨーロッパは、アメリカに付いていく国と、古いNATOに残る国に分かれるのかもしれません。 どっちにしても、これまでのNATOは分裂する可能性が高いような気がします。 

 

※ウクライナ紛争は、どうするのか❓ ヨーロッパとウクライナが和平仲介に応じなければ、アメリカは完全に離脱して武器と資金の供与を止めると思います。それでアメリカが困ることはありません。ロシアも仮に戦争が長引いて困ることはありません。むしろ領土を削り取る時間が増えるから内心喜ぶと思います。困るのは戦争費用の負担が大幅に増えるヨーロッパと領土を削られるウクライナだけです。

アメリカは完全離脱した後、勝手にロシアと貿易やビジネスの話をまとめると思います。

キーキー喚いているヨーロッパとウクライナが、困るだけです。 

アメリカは民主党と共和党では、別の国だと言うことです。 

付き合いが長いんだから学習するべきですね❓ 

※まあ、そうならず停戦から和平が来ることを祈っています。常識があるのなら和平を求めるでしょう。ヨーロッパには常識のない人が多いから、少し心配ですね❓ 

 

<関連記事> 【解説】 欧州とアメリカの亀裂、国連での劇的な一日で深まる 

2025年2月26日

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米、ロシアのウクライナ侵攻巡るWTOの非難声明に署名せず=関係筋

Olivia Le Poidevin 2025年2月27日午前 9:39 GMT+91時間前更新

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https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/6KSFMYZY7JOA7HAX7KLV47F2C4-2025-02-26/ 

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Gleb Stolyarov 2025年2月25日午前 7:41 GMT+91日前更新 

https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/KYZ3CZ3OJZNA5LRYTBNWRJQMCI-2025-02-24/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

※関連日記目次 項目「アメリカ合衆国」の目次③

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


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