ウクライナ紛争とガザ紛争
両方見ているとNATOのダブルスタンダードが、極端に表れています。
(1)ガザ紛争は、最初はNATO諸国は全面的にイスラエル支持でした。しかし、それを背景にイスラエルはガザ市民の虐殺を始今も続けています。
第三世界のイスラエル批判とガザ市民保護の声が大きすぎてNATO諸国もイスラエル抑制とガザ市民の保護に動かざるを得ませんでした。
ガザ市民を支援しようとしても、今度はイスラエルがそれを妨害して支援物資すら届けられません。子供達には餓死者まで出始めました。
ついにはアメリカ軍が支援物資の空中投下を実施しました。
それでもイスラエルは支援物資の搬入を妨害し、あるいは支援物資を得ようとしている人々を無差別攻撃します。
21世紀最大の無法虐殺行為と言えます。
本来なら多国籍軍を編成してイスラエル軍を強制的にガザから排除するべき事態です。
イスラエル以外なら、そのような動きが出てくると思います。特別扱いのイスラエルは、その対象になりません。
究極のダブル・スタンダードと言えます。
(2)NATOのダブル・スタンダードの例
長く続いた「アゼルバイジャン・アルメニア紛争」です。
NATO諸国の多くは、アルメニアを支持しました。
しかし、現実は飛び地のナゴルノカラバフのアルメニア系住民の保護を理由にアルメニアがアゼルバイジャンに侵略戦争を仕掛けました。
傀儡の「ナゴルノカラバフ共和国」を作りこれを支援するのが理由です。たった人口20万人程度のナゴルノカラバフが独立することはアルメニアの支援がなければ不可能です。
欧米は、このインチキ「ナゴルノカラバフ共和国」を独立国と認める国が多かったです。
ロシアが傀儡政権を作ると声高に非難するのとは正反対です。
最後は、ロシアがアルメニアへの支援を止めて戦争の仲介に動きました。スポンサーのロシアが下りれば、アルメニア単独で戦争を続けるのは不可能です。
アルメニアは、人口280万人くらいの貧しい国です。産業も収入もありません。ロシアの支援がなければ、単なる貧乏な小国にすぎません。
アゼルバイジャンは、人口1040万人でトルコの支援もありますし、石油や天然ガスの資源もあります。
ロシアがアルメニア支援を止めたので、アゼルバイジャンがアルメニアが占領していた領土を回復し、最後はナゴルノカラバフの反政府武装勢力を武装解除して、40年くらい続いた戦争は、やっと終わりました。
ナゴルノ・カラバフ戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%95%E6%88%A6%E4%BA%89
アメリカの議会外交委員会は、最後までインチキ「ナゴルノカラバフ共和国」を正当な独立国として取り扱ってきました。なぜ、アメリカやフランスでアルメニアが支持されるかと言うと、アルメニア系移民の子孫が多く住みロビー活動が活発だからです。
そこに人種差別的なものも入ります。アルメニアはヨーロッパでアゼルバイジャンは、非ヨーロッパである認識です。
(3)ウクライナ紛争も似たような構図があります。
ヨーロッパ対非ヨーロッパです。
そしてウクライナは、アメリカが2014年に裏から謀略で作り出した傀儡政権です。
そのクーデターに利用したのが、ウクライナ過激民族主義者や人種差別主義者(白人至上主義)やネオナチなどの極右主義者です。
だから現在のウクライナ政府を構成するのは、このような危険思想の持ち主が多いと思います。
そのため独裁的な傾向と軍国主義的な傾向が強いです。
アメリカが何故こんな危険な政権を作ったかと言うと、ロシアと代理戦争をさせるためです。
今のウクライナ紛争は、振り返ってみると2014年以前からアメリカが準備してきた戦争だとも言えます。そこに深く関与してきたのは、バイデンさんです。バイデンさんは軍需産業と関係が深いです。
予定通りロシアとの戦争が始まったので「真っ黒な」ウクライナを「真っ白」にコテコテの厚化粧を施して、正義の味方に仕立て上げました。
巨額の軍事支援をする以上は、正義の味方でないと困るからです。
(4)このように見てくると、イスラエル・アルメニア・ウクライナは、大体同じです。
ダブル・スタンダードとNATO(アメリカ)のご都合主義が分かったでしょうか❓
(5)ウクライナは、極めて危険な国です。
アメリカの都合によりその危険な国を正義の国にして大量の武器を与えて武装を強化させています。
戦争が終わったのち、この危険で貧乏で強力に武装した国が何をやるかなど予測不能です。
危険な軍事大国を作ってしまいました。
ヨーロッパの危険は、ロシアとの戦争が終わった後も継続すると思います。
貧乏で食いっぱぐれた軍事大国のウクライナが、どっちを向いて何をするかなど分かりはしません。
モルドバやポーランドの方でなければ、いいですけれどね❓
ゼレンスキーの大嫌いなハンガリーも危ないですね❓
どうなるか分かりませんけれど、当分ヨーロッパは危険地帯です。
ドンパチなど出来ない日本は、さっさとウクライナへの関与を止めるべきだと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27