「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争で即時停戦が解決策とは、なり得ない理由<ウクライナ紛争2023年9月

2023-09-25 19:01:43 | ウクライナ紛争

2023年9月24日 8:10
ロシアの外相がウクライナ和平案「不可能」と発言する理由=奪った土地はロシアの領土だから<2023年9月
https://smcb.jp/diaries/9137707

物事を整理するためにこの点だけ日記に書きます。
理由は、上記の日記に書いた通りです。
ロシアの主張は、初めから一貫しています。
「占領した土地をロシア領と認めるなら停戦に応じる」
これ以外、ロシアは停戦には応じません。

ウクライナが、もし停戦に応じると?
占領されたウクライナ領を、ロシア領だと認めることになります。

ロシアの意図が明らかなのは、占領したウクライナ領に塹壕を掘りめぐらし対戦車妨害物を延々を1000km以上にわたり設置しました。
ザポリージャ州では、広大で密度の高い地雷の海と幾重にも折り重なった塹壕と陣地を防御網として建設しました。
つまり奪った土地は、寸土たりとも手放さない・と行動で明確に示しています。

「即時停戦」は、その現状を認めるのと同じです。少なくともロシアは、そう解釈します。だから停戦後、どう話し合おうとロシアが占領した土地の返還に応じることは、ありません。

更に悪質なケースも考えられます。ロシアは都合により平気で「嘘」を言います。
「停戦します。占領した土地は停戦後、返します。」
返さなかったら、どうします?
どこかの国が、軍隊を派遣してウクライナのために取り返してくれますか?
誰もやりは、しないでしょう。

だからウクライナが、「即時停戦」を認めれば自動的にロシアが占領している土地をロシア領と認めるのと同じことになるのです。

もし、停戦交渉をするのであれば?
停戦とロシア軍のウクライナ領外への無条件撤退がセットでなければ、なりません。
要は、2022年2月23日以前の状況に戻して、それから交渉することになります。
これが、停戦の前提として妥当だと思います。

この条件でロシアが「停戦=撤兵」に応じますか?
応じるわけがありません。

何の条件もなく停戦を提案するのは、ロシアの違法な占領状態を黙認するのと同じことです。言い換えると、ウクライナに「泣け!」と言うのと同じことです。

そうであるのに停戦を提案(と言うより主張)する一部の人々が日本にもアメリカにもいます。

ウクライナに奪われた領土を諦めろ・と言っているのと同じです。あるいは、戦争に負けろ・と言っているのかもしれません。

仮に一時的に戦争を止めても、その後ロシアが軍備を整えて更にウクライナ領を侵略するかもしれません。
それを、どうやって防ぐのかの問題も全く解決策も防止する保証も示していません。保証できる国など、ないと思います。

つまり、今の段階でウクライナ紛争の停戦の仲介は不可能です。
「①ロシアが大きく不利になり、侵略以前のウクライナ領外まで撤退するか?」
「②ウクライナが負けて、ロシアの不法に涙を呑んで耐えるのか?」
どちらかの状況に変化するまで停戦の仲介など出来るはずがありません。

きれいごとを口先で言うだけなら、誰でも言えます。
そういう人々もいますね?
実際にきれいごとを実現するのは、現実的に不可能です。
それでも尚、口先で「きれいごと」を主張する人々は、何らかの意図があるのでしょう。
その意図は、明らかです。
現状のまま、戦争を終わらせることです。
それは、ロシアの意図そのものです。



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