ウクライナ軍が実行した最も無意味で犠牲が多かったのが、ヘルソン市ドニプロ川東岸(クリンキ)攻撃作戦です。
これは、西側の援助を引き出すためにウクライナ軍の攻勢を見せかけるためだけの作戦です。
いい加減に止めればいいのに、まだ続けていました。
ウクライナ軍が、ヘルソン州ドニプロ川東岸に進出した模様<ウクライナ紛争2023年10月
https://smcb.jp/diaries/9154798
ウクライナ軍、ロシア占領のドニプロ川東岸に部隊進めたか
2023年10月20日
https://www.bbc.com/japanese/67165739
始めた時期は、ゼレンスキー氏がアメリカに行って支援を訴えていた時期です。
その他にも、こんな姑息な見せかけ作戦をしました。
『どうやらウクライナ軍が本当に始めたらしいドネツク州ゴルロフカ攻略作戦<2023.11.24』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/87b7c31c29c3fef0e3e7a3c0dfd2f12b
クリンキ作戦は、ほぼ特攻隊形式の自殺任務です。
ウクライナ軍の一部兵士からも内部告発的に、アメリカやイギリスのメデイアに悲惨と言うより絶望的な現実が報告されていました。
それをウクライナ政府と取り巻きの万歳グループは、「作戦は成功してロシア軍に大打撃を与えている!」とか「クリミアへの足掛かりだ!」とかひどいのになると「進撃中だ!」とか進軍ラッパを吹きまくっていました。
2023.12.17
ドニエプル川左岸で戦うウクライナ人兵士、これは自殺行為で無意味だと訴える
https://grandfleet.info/us-related/ukrainian-soldiers-fighting-on-the-left-bank-of-the-dnieper-say-the-fight-is-suicidal-and-pointless/
2023.12.19
ウクライナメディアもドニエプル川左岸の作戦を批判、作戦状況は絶望的
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-media-also-criticizes-operations-on-the-left-bank-of-the-dnieper-river/
2024.01.20
ウクライナ軍兵士、とっくの昔にドニエプル川左岸での主導権を失っている
https://grandfleet.info/european-region/ukrainian-soldiers-long-ago-lost-the-initiative-on-the-left-bank-of-the-dnieper-river/
このような状況であるのに、ウクライナ軍(と言うよりゼレンスキー氏)は頑なに戦果を主張し、止めようとはしませんでした。
この作戦に投入されたのは、海兵旅団3個旅団だそうです。戦闘員だけで1旅団2000名で計6000人です。
アウデイーイウカは、陥落しましたが他にも東部戦線ではかなり劣勢の戦場は、結構あります。
この作戦を止めれば、最低3個旅団は増援部隊として派遣できます。
その後、どうなっているのか❓
2024.02.21
ウクライナ軍はドニエプル川左岸から撤退? ロシア軍がクリンキーで国旗を掲げる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/will-ukrainian-troops-withdraw-from-the-left-bank-of-the-dnieper-russian-military-raises-the-national-flag-in-klinky/
ロシア側の発表によると・・・
「ウクライナ軍はクリンキーだけで1,820人の兵士を失った」
「クリンキーにおける掃討作業は完全に終わったものの地下には多くの人が隠れている」
「我々は『彼らが泣きながら退避を求めてきた』という事実を考慮して投降を呼びかけている」
と、言うことだそうです。
ウクライナ軍の南部司令部の主張・・・・・
「敵指導部はドニエプル川左岸の橋頭堡掃討を宣言したが、我々はこの情報が現実と一致していないと公式に通知する。左岸の陣地を保持し続けて敵に大きな損害を与えている」
ショイグ国防相の発表は「事実の改ざん=プロパガンダ」と主張
しかし、これで話が終わりかと思いきや❓
『追記:ロシア人ミルブロガーのロマノフ氏は「(サルド氏が公開した)動画はクリンキー集落の外れで昨日撮影されたものだ。事情を知る同志達が指摘するように『集落解放を巡る大騒ぎ』は一個人が将軍の地位を獲得することを目的に仕組んだものだ」と指摘。』
と、ロシア側からも「ヤラセ」の主張もあり真相は藪の中です。
どっちにしてもウクライナ軍が確保しているはずの集落の外れまでロシア兵が行けるようでは、ウクライナ軍が順調とは言えません。
ロシア側の大統領選挙用の「大本営発表」の可能性も否定出来ません。
どっちにしても東部戦線では全域でウクライナ軍が押されつつあり、南部ザポリージャ戦線ではロシア軍が4万人の部隊で攻撃を始めたようです。
そんな時に、こんな無意味な戦場に3個旅団も張り付かせているのが、大きな疑問です。
ロシア軍として前進不可能なクリンキにウクライナ軍が3個旅団を張り付けてくれているのは、他に行かないから大助かりなのは事実です。
今一つ、現地の状況ははっきりしません。
どっちかが嘘をついていますが、どっちの言い分が嘘なんでしょうね❓
※ご参考>ウクライナ万歳サイトが同じ記事を書くと以下のようになります。
2024.02.11
『橋頭堡のウクライナ部隊がドローンで国旗掲揚 危険極まりない戦場で抗戦続ける』
https://forbesjapan.com/articles/detail/69081
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27