「北の山・じろう」日記

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クピャンスク戦線、オスキル川東岸の戦い<ウクライナ紛争2024/09/03

2024-09-03 17:44:40 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.1
侵攻920日目、クピャンスク方面でロシア軍の突出部がじわじわと拡大
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-920th-day-of-the-invasion-the-russian-militarys-salient-gradually-expands-in-the-direction-of-kupyansk/
(略図の4枚目)

クピャンスク戦線は、今年の1月~2月ごろはロシア軍が大攻勢をかけるのではないか・と言われていました。
しかし、それはロシア軍の陽動作戦であったようで大きな戦闘は起きていません。
主要な戦場ではなくなりました。

とは言えロシア軍がぼちぼちと攻めてはいます。
現地にいる部隊が押し合いへし合いしている程度で、大部隊を投入して攻めるような戦場ではありません。

オスキル川の東岸地域が戦場です。
この付近はハルキウ州とルガンスク州の州境です。
だからロシア軍としては西に支配地を広げてルガンスク州の安全を高めたいという事情があります。

ロシア軍は、クピャンスク市街からルートP-07を南東方向に下ったところにあるピシュチャネPishchaneを、しばらく前に制圧しました。ぼちぼちと突出部の両側に支配地を広げていましたが、少し西に進撃しました。
この付近は平野部で遮蔽物がないので、どちらも進撃しにくいのだそうです。

犠牲を出してまで無理やり攻めるような場所でもないので他の戦場を見ると戦闘をしているようには見えません。
ちょっとづつ・みたいな感じです。
しかしちょっとづつ西のオスキル川に接近しつつあります。ここをロシア軍がオスキル川まで突破してしまうと、ピシュチャネPishchaneから南の地域は、補給路を失って孤立します。
クピャンスク市街と連絡を絶ち切って孤立させてから、ぼちぼちとピシュチャネPishchane南の地域を攻めていこうと言うことだろうと思います。

更に遠い話をすると、もっと南下するとハルキウ州とドネツク州とルガンスク州の州境があります。
段々、匂ってきましたね❓

北部ドネツクの一番北の地域に行きつきます。
ハルキウ州との州境を更に南下すると北部ドネツクの一番北のウクライナ軍の要塞の「リマンЛиман」があります。

距離的には、リマンの南のバフムトから攻めたほうが近いです。しかし北部からぼちぼちと攻め下っていくとやがては、「リマンЛиман」に行きつきます。
現在は、ロシア軍は東のクレミンナKreminnaの方から攻めていますが、上手くいっていません。

しかし北から攻める方向を変えると違うかもしれません。
州境の占領地を増やしながら、かなり遠い「リマンЛиман」を目指しているのかもしれません。
ロシア人のやることは気が長いです。
ほぼ1年かけてアウデイーイウカを制圧しました。

遠くにいるから大丈夫だろ❓
なんて油断していると半年後か1年後には、泣きを見るかもしれません。

もし「リマンЛиман」攻略にロシア軍が成功すれば、北部ドネツクは直ぐ陥落すると思います。
気長に来年「リマンЛиман」攻撃を狙っているのかもしれません。
「リマンЛиман」を攻略されると、今度はハルキウ州イジュームІзюмへの進撃路が開けます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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