ゼレンスキー氏はロシアの軍事侵攻後、プロパガンダとフェイクニュースの合わせ技で「救国の大統領」に変身しました。その前は、何しろ政治のド素人ですからやる事なす事失敗だらけで、岸田総理のような支持率で低迷していました。次の選挙対策でロシアに強硬路線を取ったら、ロシアのレッドラインを超えてしまい、軍事侵攻を招いた経緯があります。
プロパガンダとフェイクニュースで「キレイ」に胡麻化してしまいましたが、これだけ戦争が長くなるとウクライナ国内でも責任追及の声が出はじめました。去年の後半は、勝てそうな雰囲気がありイケイケでしたが、今年は反撃作戦が失敗に終わりました。現在はかなり押され気味です。欧米の支援も滞りがちです。戦争が終結すれば、ゼレンスキー氏は、スケープゴートにされると思います。だから欧米の支援を継続してもらい戦争を継続するしか地位を保てません。
ひどい話でゼレンスキー氏の選挙対策で戦争が始まり、今は地位にしがみつくために戦争を継続しているようなものです。
「この戦争はクリミアで終わる!」と散々煽りまくってきましたが、最近は煽りようがなくなりつつあります。
ヘルソン州ドニプロ川東岸の渡河作戦は進軍ラッパを吹き鳴らすためです。それも東岸にウクライナ兵がへばりついているだけで大統領府が言うようにクリミアまで進撃できるような状況ではありません。
今度は、更に姑息な手段を考えたようです。
タイム誌の10月末の記事の中にウクライナ軍関係者へのインタビューも含まれていました。
東部方面の軍司令官に直接(参謀本部を飛び越えて)ドネツク州ゴルロフカГорлівка(ホルリウカ)攻撃を命じてきたのだそうです。
そもそもこの地域は、完全に戦線が膠着状態にありどちらも手出しが出来ない地域です。実行するならかなりの戦力を集めなければ無理です。そんな戦力は無いので現地の指揮官は、「無理です!」と断ったそうです。
その後、またしつこく攻撃命令が来たようで仕方なく言い訳攻撃をしました。多分、100人前後くらいの部隊を進撃させて予定通りロシアの砲兵部隊に砲撃されて壊滅して「言い訳攻撃」は終了しました。
話にまだ続きがあり、その次に夜中にコッソリとテリコン(ぼた山)にウクライナ軍が登って旗を掲げて撮影して映像を作りました。夜中だとロシア軍が砲撃しないからです。映像を取ったらすぐ撤退したと思います。
それをゼレンスキー氏は❓
『第24機械化部隊がホルリウカ郊外のテリコンを奪還して国旗を掲げた』
と12日発表したようです。
記事元
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/president-zelenskiy-announces-the-recapture-of-telikon-located-on-the-western-outskirts-of-horlivka/
つまり❓
アメリカを訪問する前に、「ゴルロフカ旗だけ撮影作戦」を実行して戦果を発表したようです。
「ドニプロ川東岸の渡河作戦」も見せかけだけなのが分かってきたので、新規に「旗だけ撮影作戦」を実行したという事情のようです。
大体、現在のウクライナ戦線の戦況が分かると思います。ウクライナ軍は、あまり調子が良くないと言うことであろうと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑨
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27