「北の山・じろう」日記

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クピャンスク戦線でロシア軍が進撃(ピシュチャネ)<ウクライナ紛争2024/07/24

2024-07-24 19:11:47 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.24
侵攻881日目、ドネツク州でウクライナ軍旅団が敵に包囲される寸前
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-881st-day-of-the-invasion-a-ukrainian-brigade-is-on-the-verge-of-being-surrounded-by-the-enemy-in-donetsk-oblast/

まとめて書くと分かりにくいので主な前線ごとに分けて戦況を書きます。
最近この方面は書きませんので説明。
クピャンスクは、オスキル川Oskil River沿いにあるハルキウ州東部最大の軍事的要衝です。ウクライナ軍が現在支配しており、丁度ドネツク州のアウデイーイウカと同じです。
クピャンスクをロシア軍が制圧したならハルキウ州東部へのロシア軍の進撃が一気に早まります。
そのような理由により厳重に要塞化された軍事拠点です。

現在戦場になっているのは、その東のオスキル川Oskil River東岸一帯の南北に細長い広いエリアです。

クピャンスクからルートP-07を南東に下ったクロフマリンKrokhmal'neからロシア軍が、西にあるピシュチャネPishchaneを攻撃して制圧しました。
更に西に進撃して川沿いにあるフルシキフカHlushkivka、コリズニキフカKolisnykivka、クルリャフカKruhlyakivkaなどのウクライナ軍の拠点を制圧して川まで突破しようという狙いだと思います。

直接クピャンスクを攻撃する動きとは違います。
この付近がルハンスク州とハルキウ州の州境になっておりロシア側の拠点であるスバトボСватовеの周辺の緩衝地帯を確保しつつルハンスク州の守りをしっかり固めようという動きのように見えます。

川まで突き抜けてしまうとその南部の一帯の補給が苦しくなり、ロシア軍が制圧しやすくなると思います。
これが当面の狙いでしょうね。

戦場の優劣を言うと、今は副次的な戦場です。
しかし今年の初めからクピャンスク攻撃の構えを見せてロシア軍は、ウクライナ軍を牽制してきました。
しかし、それがいつまでも牽制では済まないかもしれません。
こうして前線を全域で活発化させてロシア軍はウクライナ軍を広く薄く引き伸ばすのに成功しています。そうしておいて、突破を狙っている戦場の攻撃人数を増やして一気に大きく突破するようになりました。

兵力不足のウクライナ軍は、ひたすら守るだけになりました。大体、全部の戦場がこんな調子です。
そうなってしまえば、ウクライナの大統領府が出来ること、あるいはするべきことは、一つしかありません。
これ以上の兵士の犠牲を防ぐことです。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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