南ドネツク戦線とは、ドネツク州ベリカノボシルカVelyka Novosilkaからザポリージャ州ノボダリフカ Novodarivka付近の場所で行われているウクライナ軍の反撃作戦の戦場です。
戦場の様子が、少し漏れ出てくるようになりました。
戦場一帯は、田園地帯です。これまでのロシア軍とウクライナ軍の勢力の境界線で、ウクライナ軍がロシア側に少し攻め込んでいます。
ウクライナ軍が圧倒的に優勢と言う状況でもなく、戦いが始まったばかりです。当然、ロシア軍も準備して待っていたわけですからウクライナ軍の方にも被害や犠牲は出ます。攻勢に出るなら、ある程度の犠牲は覚悟しなければなりません。これまでのところ、アメリカ筋の情報ではブラッドレー歩兵戦闘車11台を失ったということです。
ブラッドレー歩兵戦闘車15台・装甲車ストライカー10台を米が追加支援
2023/06/14 14:25
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230614-OYT1T50115/
そこでアメリカは、ブラッドレー歩兵戦闘車15台、装甲車ストライカー10台、弾薬などを追加供与を決定しました。3億2500万ドル(約450億円)の供与ですから急遽決めたということであろうと思います。これから戦闘は激しさを増すと思います。取り敢えず損失分を補充しようと言うことだと思います。
ウクライナ反転攻勢の前線ルポ 奪還した集落に住人の姿なし
2023年6月14日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65899805
画像と略図
https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/11CEA/production/_130083927_villages_regained_by_ukrainian_forces_20230614.jpg
BBCの記事に広域の概略図や南ドネツク戦線の航空写真入りの詳しい説明があります。戦場がどのような地形なのかどの村をウクライナ軍が奪還したのかが分かります。まだ反撃作戦は、開始されたばかりであることが分かります。
バフムトの場合は、ウクライナ軍の方の準備が完全に整っていて兵士も去年から戦闘に従事していますので、事前にほぼ全てが決まっています。だからその計画に従い反撃作戦を行っています。新しい戦場では、敵の様子を見ながら細かな戦術を決めていくことになります。これからですね。
ウクライナが奪還した集落をBBCが取材 ロシアはなお取り戻そうと砲撃(動画の説明)
2023年6月14日
https://www.bbc.com/japanese/video-65899978
BBCの記者が現地に入り、リポートしています。今の戦場がどのような様子なのかが分かります。
南ドネツク戦線もザポリージャ戦線も、ウクライナ軍の反撃作戦は始まったばかりです。長く続く戦いになると思います。ロシア軍が防御を固めているところを攻めるのですから、短時間に簡単には攻略できないと思います。しかし、しなければ国土の奪還は出来ません。
☆現在の戦況を伝えるニュースです。
南ドネツク戦線とザポリージャ戦線の現状<2023年6月
2023-06-15
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/06/15/121017
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/