「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

サウジで開催されたウクライナ和平協議の結果<ウクライナ紛争2023年8月

2023-08-08 21:20:37 | ウクライナ紛争

ワールド
2023年8月8日12:59 午前42分前更新
ウクライナ和平協議、6週間以内に次回会合開催=大統領府長官
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-saudi-talks-kyiv-idJPKBN2ZI13W

今回の協議には、約40か国が参加しました。最後に中国も代表を送りました。西側主要国のほかには、インド・南アフリカ・ブラジルなどグローバルサウスの主だった国々も参加しています。

これまでは、それぞれ勝手に和平交渉の仲介をしているような振りをしていました。しかし、それでは一向に進展がなく少なくとも方向性くらいは話し合おうと言う事が話の発端だと思います。湾岸の大国サウジが、提唱したのも興味深いところです。
参加していないのは、侵略したロシア・北朝鮮・イランくらいです。

そして、「今回の会議ではウクライナ以外の国が提示した和平構想については討議されなかった」と言うことですから和平協議の趣旨は明らかで、ロシアを侵略国と推定しウクライナの主張をベースに今後、協議を継続すると言うのが、注目点だと思います。

次回の会合は、「参加国が約6週間以内に政治顧問級の会合を開催する」との事ですから、このウクライナ和平協議は形式的なものでも一時的なものでもありません。

参加国全部が賛成できる和平案を作成しようという意図が感じられます。その和平案が合意を見たならば、参加国はその和平案に沿ってロシアに和平を働きかけていくことになります。

ロシアの言うウクライナの占領地をロシア領とする主張は、認められなくなります。そして和平をロシアが検討しなければ、40か国はロシアに何らかの否定的な行動をとるようになると思います。

ロシアは、侵略者であり地域の安定を乱すものとしての認識が深まるでしょう。

時間は、かかりますが明らかな侵略行為に対して今度こそ、本当に国際社会から非難の声が強まると思います。ロシアが言い逃れする余地は、なくなると思います。

ワールド
2023年8月7日11:44 午後2時間前更新
中国、ウクライナ巡り公平な立場堅持 王氏がロシア外相と電話会談
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-china-russia-idJPKBN2ZI10E

このようなニュースが報道される以上、中国外務省ははっきりと、これまでのロシアよりの立場を変更したことになります。少なくともロシアに肩入れする事はないと思います。ウクライナを支持しないまでも、局外中立の立場に変化したと言うことです。そして、40か国の合意が形成されれば、中国もそれを支持すると言う意味だと思います。

戦争の進展はありませんが、国際外交では大きな進展がありました。

※東アジア諸国には、別の大きな意味があります。
中国は、先に戦狼外交を主導のスポークスマンを務めてきた「顔」とも言うべき中国外務省の趙立堅副報道局長を(1月)9日までに国境海洋事務局の副局長に移動させました。

コラム
2023年1月11日1:55 午後7ヶ月前更新
コラム:中国「戦狼外交」修正か、西側敵視の強硬派退場
https://jp.reuters.com/article/china-diplomacy-breakingviews-idJPKBN2TQ08K

秦剛外相解任、後任は王毅氏 理由や動静不明―中国
2023年07月25日22時31分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072501070&g=int

その半年後、「戦狼外交」の主導者を更迭しました。つまり中国は、「戦狼外交」を放棄して西側との協調路線に外交方針を180度転換したことになります。そして外相に就任したのは政治局員で前外相の王毅氏が就任しました。当然、アメリカや日本との関係修復を目的とした人事です。

もう少し考えると中国は、武力による台湾統一は一旦、中止した可能性が高いと思います。これを正当化するために中国は、ロシアよりの立場を取ってきたと思います。中止するのであれば、ロシアよりである必要はありません。

もちろん中国が台湾統一を放棄したわけではありません。しかし、近い将来アメリカと軍事衝突の危険性を冒してまで武力による統一に踏み切る可能性は、少なくなったと思います。



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