「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争とロシアの主張<2023年11月

2023-11-15 00:06:38 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

私はウクライナ問題についての過去の知識もなく歴史も知らず、アメリカ・NATOが大量にまき散らかしたプロパガンダに騙されて一方的に、ロシアに戦争の全責任がある・プーチン氏は極悪であると決めつけて最近まで日記を書いてきました。(心底、反省しています。)

しかし普通に考えると何かがおかしいのです。
その一つ目が、アメリカ・NATO以外の国々ではほとんどロシア批判が見られません。むしろロシア支持の声の方が多い事です。
二つ目が、余りにも一方的にロシアとプーチン氏を批判または否定します。全部悪いの話です。戦争が起きて一方が全面的に悪いことは、ほぼないです。多いか少ないかは別にしてどちらにも言い分がある場合がほとんどです。
三つ目が、ウクライナとゼレンスキーが絶対正義とされている事です。この世に絶対正義はあり得ません。
「世界の自由と民主主義を守るために戦っています」
ウクライナ紛争がそれほど重要な戦争ですか❓
単なるヨーロッパの田舎の戦争にすぎません。

この時点で相当、疑問を持ちました。

四つ目は、ゼレンスキーが穀物問題でこれまで強くウクライナを支援してきたポーランドとスロバキアをGATに提訴しました。ポーランドなどゼレンスキーが一生足を向けて寝られない国です。
たかが穀物問題で戦争の最中にポーランドをGATに提訴することなど、常識ではありえないです。
ゼレンスキーの性格は、貰えるものは何でも貰う。しかし感謝は一切ない。当然、恩も感じていない。
人間として「恩知らず」です。
そんな人間が「救国の英雄」であるはずがありません。
五つ目がハマス問題で完璧にダブルスタンダードの側に立ったことです。パレスチナは存在しないかのようでした。人間性が欠如していると思いました。

ここでロシアとプーチン氏に関して溢れかえっているプロパガンダの存在に気が付きました。それ以降は、ウクライナ紛争に至る歴史と流れを調べてきました。

今は、ABしましたがよく来る会員さんにウクライナのネオナチに過敏に反応する人がいました。フェイクニュース扱いします。完全否定ですね❓

正にアメリカ・NATOのプロパガンダを体現しています。アメリカ・NATOのプロパガンダを擁護して回っているんでしょうね❓

※以下、本文・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダブルスタンダードの立場から中立(公平)に視点を変えてみると、ロシアの主張はほぼ妥当なものであることが分かりました。

ロシアの主張は、ごく簡単に言うと・・・

『ウクライナ侵攻はなぜ起きたのか プーチン氏の発言から読み解く』
2023年2月20日 17時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR2K6DL4R29UHBI04H.html
◎ソ連崩壊後30年の西側の覇権拡大を批判
◎親欧米路線をとるウクライナ政府を「ネオナチ」と断罪
◎欧米がそのウクライナを橋頭堡にロシアの安全を脅かしている

こう主張しています。実は、これは大体正しいです。

『「ヨーロッパの視点」 ウクライナ戦争と大国主義外交
⑴――「NATO加盟」=米露摩擦に収斂した欧州安全保障体制の捩じれ』
2022年8月3日
https://www.jfir.or.jp/studygroup_article/8881/

この記事(論文)にソ連崩壊後から現在まで続くアメリカ・NATOとロシアの交渉と合意、その後の流れが書いてあります。長すぎる文章ではありませんから読むとこれまでの経緯が大雑把に分かると思います。
1997年5月にNATOとロシア間で合意した「NATO・ロシア憲章(基本文書)」が、ロシアの基本的な立場です。その後、1999年にはCFE適合 (ACFE) 条約が結ばれます。
ロシアの主張は、この合意と条約をベースにしています。

アメリカ・NATOは、自分たちの軍事力を背景に次々とこの合意と条約に違反する行動を取ります。

そして2008年4月NATOブカレスト首脳会議でGWブッシュ米大統領がウクライナとジョージアのNATO加盟に対する期待を述べた事で、ロシアの危機感は一気に高まります。

ウクライナ紛争に至る芽は、ここで既に芽生えています。
その後、アメリカはこの方針に従いウクライナのNATOへの取り込みの工作を始めます。

2014年のウクライナの親アメリカ派による親ロ派大統領の追放で、それが完結しました。その直後からロシアはウクライナに対する部分的な軍事力の行使を開始しました。この時点では、小規模な東ウクライナのドンバスの軍事衝突で済みました。

その後ゼレンスキーの時代にウクライナは、ドンバスへの攻撃を強化し、ミンスク2(合意)の破棄を図ります。要は、ドンバス問題を軍事力で解決しようとしました。実質的なミンスク2(合意)違反です。
(ほぼロシアに対しNATOの力を背景に軍事力で対抗すると宣言したのに等しいと思います。言う代わりに実行したという意味です。)

そのようなゼレンスキーの動きに危機感をさらに高めたロシアは、「ウクライナ軍事侵攻やむなし」の決断をします。それが2021年8月ごろのようです。

2021年11月からロシア軍の国境への集結が始まりました。12月にはかなりの勢力が集結し、2022年1月には集結が完了しロシア軍の攻撃態勢が整います。

ロシア外務省は12月半ば「合意文書案」を発表 米国に交渉を迫ります。
内容
①ウクライナの加盟を認めない
②NATOの拡大が決まった1997年以降に東欧に配備した部隊、装備を撤去する。

これに対し、米国とNATOはロシアとの交渉に応じましたが①について合意に至らず1月半ばには行き詰まりました。

その後、プーチン氏は開戦前に最後のコメントを出します。
ロイター
ワールド
2022年2月2日11:46 午前Updated 2年前
『プーチン氏、米欧が「意図的に開戦誘導」 ウクライナ情勢巡り』
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2K704R

その後、ロシアはウクライナ侵攻を開始しました。

これでロシアに言い分がないともロシアの主張に根拠がないとも言えないと思います。むしろ十分な根拠があると言うべきです。

開戦前にロシアは国境から撤兵する条件を明示して、アメリカ・NATOと交渉しています。要は、ロシアが問題視しているのは「ウクライナのNATO」加盟です。それはロシアは絶対に認められないと言っています。

それをアメリカ・NATOが拒否した以上、ロシアを鬼か悪魔のようにプロパガンダを大量にまき散らかして批判するのは筋違いだと思います。

また、ゼレンスキーにしてもロシアが軍事力行使を決断する行動を自分でしてロシアを挑発しているのですから、まるで自分が正義の味方であるように振舞うのはおこがましいと言えます。

こうして見てくると、ロシアの軍事侵攻を誘発したのはアメリカとゼレンスキーの共同作業と言えます。

まるで先にロシアに手を出させておいて、その後極悪の烙印を押して潰してしまおうと考えていたように見えます。

ロシア・プーチン極悪&ウクライナ・ゼレンスキー絶対正義のプロパガンダは、なぜか事前に準備されていてアッという間に世界中に拡散されました。それ以後は、主に西側世界を中心にロシア・プーチンを極悪にすることには、成功しました。

しかし戦争の方は、順調ではないようです。

こうして見てくるとアメリカ&ゼレンスキーが誘発した戦争であり、ロシアが悪者には見えません。

アメリカ&ゼレンスキーは相当身勝手でないですか❓

だから第三世界は、白けた目で見ているわけです。
欧米のよくやる手口だからです。

BBC
【解説】 ロシアの主張に耳を傾ける国々 ウクライナ侵攻
2022年5月11日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-61360297

2022年2月からだけを切り取って見るウクライナ紛争と、旧ソ連崩壊後から見るウクライナ紛争の内容は、全然評価が異なってくると思います。

しかもウクライナは、プロパガンダとは全然違う国です。腐敗と汚職が社会の隅々まで蔓延し、犯罪者が跳梁跋扈しています。自分たちの国を満足に統治することも出来ません。独立国としては半人前でしょう❓
ゼレンスキーはお茶の間のテレビドラマの人気俳優にしかすぎません。政治経験ゼロ。その後を見ると政治・外交能力、ほぼなし。
(ゼレンスキーの大統領当選についても私は疑問を持っています。まだそれを書く資料や根拠が得られませんので推測を書くのは控えています。)

こんな人たちを「世界の自由と民主主義主義を守る」ヒーローに仕立て上げています。相当、無理があると思いますよ❓

聞けば聞くほど「ゲンナリ!」してきませんか❓
こんな事を信じ込まされてきたんですよ❓
普通に、おかしいでしょう❓

長くなったのでネオナチの話は別の日記で書きます。これも嘘ではありません。

※このように見てくると前ドイツ首相が何故、ミンスク合意の裏側を暴露したかも見えてきます。
(過去日記)
2023年11月4日 1:04
ほとんど報道されないウクライナ事情<ウクライナ紛争2023年11月
https://smcb.jp/diaries/9164078
これは、主に2015年2月11日の「ミンスク合意2」について発言しています。ミンスク合意の裏事情をドイツの前首相のメルケル氏が暴露しています。

【舛添直言】ウクライナ戦争、「ロシア敗北」を期待するのは早すぎる
2022.12.17
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73164?page=5
『 このミンスク合意について、ドイツのメルケル前首相は、12月7日に公開されたドイツ紙「ツァイト(Die Zeit)」のインタビューで、「ウクライナが軍事力を強化するための『時間稼ぎ』を狙ったものだった」と語った。メルケルによれば、「2014年から15年にかけてのウクライナの軍事力は今ほどではなかった」ので、軍事力強化には時間が必要だったと述懐している。』

つまり「ミンスク合意2」の意図は、紛争拡大防止ではなくウクライナ軍強化の時間稼ぎであったことになります。

・・・・・・・・・・・
メルケル氏の言いたかった事は、「ロシアもプーチンも世間で言われているほど極悪ではない。もっと冷静になりなさい。」と言いたかったのであろうと思います。
もっと言うなら❓
「アメリカのプロパガンダに騙されては、いけない」
とも言いたかったのでしょうね❓
(メルケル氏は、トランプを毛嫌いしていました。)



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