ワールド
2023年7月21日5:53 午前Updated 4時間前
ウクライナ、ロシアに対抗措置 黒海航行船「軍事運搬」と見なす
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-ministry-ships-idJPKBN2Z020I
『ロシアは19日、黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)の履行停止に伴う措置として、モスクワ時間20日午前0時以降、黒海沿岸のウクライナの港に航行する全ての船舶を軍事物資を運搬している可能性のある船舶と見なすと表明した。』
これに対する対抗処置です。
『また、黒海北東部とウクライナのケルチ・イェニカル海峡の水域は危険として、現地時間20日午前5時から航行を禁止した。』
特にこの海域は、危険だと言うことです。禁止した・と言う意味は、攻撃する・と言う意味です。
少し前にクリミア橋が攻撃されました。ウクライナは、コメントしていませんがこんなところを攻撃するのは、事実上ウクライナ海軍しかありません。使われたのは、自動操縦方式の無人艇だと思われます。だからこの海域を航行するロシア船籍の船舶は、全部攻撃対象になる・と言う意味です。
もちろん無人艇の航続距離にあるロシア船籍の艦船は、全部攻撃対象になります。
ウクライナ軍が持つ海の攻撃兵器は、ウクライナ国産の巡航ミサイルネプチューンしかありませんでした。しかし射程距離は300kmとされており、ウクライナ沿岸から300km以内しか攻撃できません。
しかし、無人艇はオデーサから発進していると思われクリミア半島を大きく半周してケルチ海峡に到達しています。航続距離は、かなり長いです。
つまり、ロシアは去年のように黒海で安全ではありません。無人艇の航続距離は現時点では、不明です。普通に地図上で距離を推計すると700km~800kmはあると思います。オデーサからケルチ海峡までの距離をそのまま南に延伸すると、ほぼ黒海はオデーサから対岸までが攻撃可能になります。つまり、黒海を航行するロシア艦船は、全部無人艇で攻撃可能です。
ウクライナが自信を持って対抗処置を宣言するのは、無人艇が完成しているからだと思います。
無人艇の攻撃が有効である理由は、レーダーでの捕捉は難しいと言われています。だから双眼鏡などを使って人間の目で発見する必要があります。夜間は、それすら無理です。夜間の無人艇攻撃は、事実上防御出来ません。
ロシアは、ウクライナの輸送船を封じようとしました。ロシアには海軍力がありますから簡単にできます。しかし、無人艇が完成しているとすると、ウクライナにもそれが可能だと言うことです。
どっちの輸送船も黒海を安全に航行することが出来ません。黒海は、ロシアの海ではなくなったと言うことです。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/