林野庁で検討している【森林・林業基本計画(案)】を通読しました。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002285&Mode=0
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基本的に書かれているとおりであり、そのことをいかに実現していくか、業界ひとりひとりの努力にかかっています。
「林業の持続的かつ健全な発展に関する施策」の中で、
『林業の持続的かつ健全な発展を図り、森林の有する多面的機能の持続的な発揮に資するため、相当程度の事業量を確保するとともに、高い生産性と収益性を実現し、森林所有者の所得向上と他産業並みの従事者所得を確保できる林業経営の育成を目指し、森林施業の集約化、低コストで効率的な作業システムによる施業の実施、経営感覚に優れた林業事業体の育成、林業労働力の確保等の施策を推進する』とある。
日本の森林は、1000万haを超える人口林、そのうち10齢級以上が半数以上。年間成長量8000万m3で国内年間木材需要総量7000万m3を超えている。
そんな中、もう一度林業経営というものを見直し、【森林・林業基本計画(案)】を実現するために努力しなければならないときにきている。
課題は沢山ある。
「これから人口減となる国内で木材需要をいかに拡大していくのか」
「木を消費者に使ってもらうために何ができるのか」
「これまで木が使われてこなかったところにいかに木を売り込んでいくか」
「3階建て以上の非住宅建築物の木造化推進」
「床材を木質化推進することで需要拡大」
「原木の安定供給体制の確立」
「伐採できる森林を確保し、計画的かつ柔軟に伐採作業を進められるように路網整備推進」
「素材生産の生産性向上」
「山元と川中・川下が運命共同体としてサプライチェーンを築き、安定供給の信頼関係を新たに築くこと」
「再造林が持続的林業のために必須であること」
等々
それでも今、この変革ときに林業に携わることができることに感謝し、今できることに全力で取り組んでいきたい。