北都留森林組合blog

森林組合の毎日を日記でご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

門男(かどおとこ)

2006年01月17日 | Weblog
北都留(きたつる)森林組合があります山梨県北都留郡には「門(かど)道(どう)神(しん)」という古くから伝わる伝統行事があります。これは、門男(かどおとこ)・門女(かどおんな)とも呼ばれております。
ごらんのように60cmほどにきったカツンボウ(ヌルデ)とういう木に人間の顔を描き、農器具や穀物の穂をかたどったものを持たせた人形ですが、山の神のお使いの山人で山の幸をもたらすとされています。
 また、養蚕とつながる風習とも言われてます。山梨県上野原市西原(さいはら)では、小正月に合わせて1月11日に山からヌルデを切り出し、1月13日夜に門男づくりをおこない、1月14日に各戸の門前に飾り付けます。
 この時には大切な穀物であったアワとヒエの穂をかたどったアーボ・ヘーボと呼ばれている同じヌルデの木の枝で作ってお供えします。
 ヌルデの木を切り出す1月11日は、他人の山でも木を切り出してもとがめられることはないという決まり事もあります。
 門男を飾った家には、病気や悪霊を追い払うことができる魔よけ効果もあると言い伝えられております。
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