全力体育館

2017年03月31日 | 日記
今日は施設の子供達と職員数名で、近くの体育館に遊びに行った。

「今日は体育館に行きますので上履きを持って来て下さい」

と、今朝、電話をもらっていた。

体育館…!

身構えるおばちゃん。

膝痛とヘバーデン結節のこの老体で、子供達や若い職員の皆さんの遊びについていけるのだろうか。

おばちゃんに緊張が走る。

そしてハッ…!

上履き、持っていない。

この前まで働いていた施設で上履きを履いていたのだが、辛い思い出と一緒に捨ててしまった。

しょうがない。買おう。

今回の体育館を機に、新しい上履きを買おうじゃないか。

そして出勤途中、靴屋に駆け込むおばちゃん。

安いのでいい、安いので、と思ったのだが、FILAのシューズに目がいってしまった。

ピンクとグレーという、私好みの彩りのシューズ。

4200円。予算より倍ぐらいのを買ってしまった。

そうしていよいよ体育館に。

FILAのシューズの紐をキュッと結んで、さっそうと立ち上がるおばちゃん。

「まずは最初に準備運動しよう」

男性職員Cさん29歳の号令で、準備運動が始まった。

「1、2、3、4、5ぉ、6、7、8…」

準備運動の段階で、若干疲れが出てきたおばちゃん。

「2、2、3、4、5ぉ、6、7、8」

息が切れてきたが笑顔で疲れを隠してるおばちゃん。

「たかぽんさん、それしか曲がらないの?」

柔軟体操中、余計なとこに気がつき、余計なことを言ってくる5年生のHくん。

ひきつった顔でHくんに、無言で微笑むおばちゃん。

「じゃあ、バスケしようか」

職員Cさんの提案に、ヤル気がみなぎってきたおばちゃん。

一斉にグーパーを出し、二つのチームに別れた。

ケンタくんとは別のチームになった。

「えー」

と、不満そうなケンタくん。

毎度思うがケンタくん、キミの眼にこのおばちゃんは、どういう風に映ってるんだい?

さて、試合が始まった。

5年生の男の子達にはもちろん、2年生の女の子に対しても必死にプレーするおばちゃん。

ボールを取り替えそうと食らいついて走る。

よし、取った!

はいっ!パスッ!

よーし、こっち!

ドリブルで駆け抜けるおばちゃん。

シュート!

入った!

ちょ、結構やるじゃん私!

小学生相手だが。

あら?

ふと気がつくと、職員の皆さんは自ら率先してプレーしていないではないの。

子供達にすぐパスして、あまりゴールまでドリブルしていっていない。

それに引きかえハリキッて、我れ先にプレーしたおばちゃん。

しかしながら最初の数分のプレーで、息はもう切れているが。

ヨロヨロしてきたおばちゃんだが、ゲームはまだ続いている。

既に全力を尽くしていて動きが鈍いおばちゃんに、ケンタくんからパスが来た。

ケンタくん、自分のチームメイトからボールを奪い、敵チームの私にボールをパスしてくる。

ケンタくん笑

ケンタくんの愛はありがたいが、おばちゃんはもうヘトヘトで動けません。

やっと休憩時間。

壁際に座り込んでゼイゼイ状態の私の隣に、チョコンと座るケンタくん。

「ケンタくん、好きなスポーツは何?バスケットボール?」

「うーん…」

少し考えて答えたケンタくん。

「フルーツバスケット」


可愛い笑











金太郎に幸あれ

2017年03月30日 | 日記
ずーっと金太郎とはシフトがすれ違いで、とうとう最後の勤務日にも会えなかった。

明日から金太郎はもう居ない。

寂しいことだ。

この前、男性職員のCさんに、

「○○さん(金太郎の名前)が居なくなるのは残念ですよね」

と言ったら、

「いや、○○さんは要らないですよ」

と言っていた。

そんな…

要らないって、冷たい男だな。

陰でそんなことを言われる金太郎がかわいそうじゃないか。

「えー、だって子供達にとっては楽しい遊び相手だと思いますよ」

金太郎よ、私がかばってあげるから。

「いや、だって宿題は教えられないし、勤務中寝てしまうし、」

ああ、それはそうらしいが金太郎には金太郎の良さが…

「しかもそういうのを注意すると謝るどころかふくれて睨んでくるし、」

金太郎たら、そんなこともあったのかい笑

「しかも子供達とテレビゲームしていると、子供達より夢中になって子供達に順番を譲らないんですよ」

き、きんたろぉ…

ごめん金太郎、これ以上かばえないわ。





味噌汁ヘア

2017年03月30日 | 日記
このところ、晩ごはんを食べてる時に睡魔が襲ってくる。

箸をもったままウトウト…

おとといの夜も食べてる途中でウトウトしてきて…冷たッ、て目が覚めた。

ゲッ。味噌汁がまだ半分入ってたお椀に向かって頭が下がって行っていた。

そしてお椀をひっくり返さなくて済んだが、髪の毛が味噌汁で濡れてしまっていた。

なんだこのギャグ漫画ぶり。

それはそうと髪が伸びた。白髪も増えた。

明日こそは美容院に行かなくては。

ということで明日にあたる昨日は、やっと美容院に行った。

春だし、いろいろ冬にあった辛さを切ってしまいたいし、今回は短めに髪を切ってもらうことにした。

「いつもより短く、そして裾は内巻きにフワッとお願いします」

そして仕上がった。

鏡を見る。

似合わない。

昔臭い感じになっている。

ババアだな、つくづく。

この髪型の私って、

昨夜の味噌汁のなめこみたいだ。

なめこヘアです。

どうぞよろしく。








50女とケンタくん

2017年03月26日 | 日記
施設に来ているケンタくん10歳。

なぜか私にベッタリ笑

ケンタくんは軽度の発達障害と軽度の難聴がある補聴器をつけた男の子。

以前なら私はケンタくん等、発達障害の子供達を担当していたけど、今は身体の障害を持った女の子達を担当することが多い。

そこはオムツなど排泄介助があるため、ケンタくん達とは違う部屋にいる。

でもケンタくんはこのおばちゃんに会いたくて笑、何度も部屋の扉を少し開けて「たかぽんさーん」と声をかけてくる。

その度に男性職員が追いかけて来て、ケンタくんを連れて行ってしまうのだが。

ケンタくんよ、こんな白髪で膝痛で指はヘバーデン結節のおばちゃんの、いったいどこが良いんだい。

でもこの前、1時間だけだが久しぶりにケンタくん達の部屋を担当した。

「たかぽんさん、遊ぼう」
「たかぽんさん、ずっとこっちに来ててね」
「たかぼんさんたかぽんさん」

ケンタくん、慌ただしく一人で大興奮。

家族ごっこみたいな遊びをして、Nちゃんがお母さん、私が長女、ケンタくんが弟、Mちゃんが次女という設定だった。

家族設定はNちゃんが決めた。

50過ぎのおばちゃんが長女。

そして一つの布団に4人で寝る。

と、お母さん役のNちゃん、

「そうだわ。買い物を忘れてたわ。ちょっとお母さん、買い物行ってくるわね」

「あらお母さん、こんな真夜中に何を買ってくるの?」

と、おばちゃん長女が聞くと、

「ええと…」とNちゃん母さんが一瞬考えて、

「ポテトチップスよ」

と答えた。

ポテトチップスて笑

Nちゃん母さんがいそいそと部屋の隅っこに買い物に行った。

そんな中、楽しくて嬉しくてしょうがない様子のケンタくん。

「ねぇ、たかぽんさんて何歳?」

ケンタくん、それを聞くのかい。

「50歳だよ」

弱冠サバを読んだが、50も53も小学生からしたら同じもんだろう。

「えー、本当の歳は?」

え、本当の歳て…

「本当に50歳だよ。まあ本当は50をちょっと過ぎてるけどね」

にこやかに説明するおばちゃん。

「え…」

ちょ、驚いて声が出なくなったような「え…」て、ショックを受けたような、悲しいような、或いは哀れみを感じたようなその表情はなんだいケンタくん。

哀れな目で見られた50歳ていったい…


「ただいま。買ってきたわよ」

Nちゃん母さんが帰って来た。部屋の隅っこから。

「お母さん、ポテトチップスは買ってきたの?」

おばちゃん長女が布団の中から声をかける。

「ええ、買ってきたわ。ムシャムシャ…」

Nちゃん母さん、エアーポテトチップスを食べ始める。

「さあ寝ましょう」

Nちゃん母さん、

「さあ子供達、電気を消すわよ、カチッ」

と、布団に入る。

「たかぽんさん、たかぽんさん、楽しいねぇ」

ニコニコして隣に寝てるケンタくん。


どうやらケンタくん、50ショックから立ち直ったようである。


























秘密兵器

2017年03月25日 | 日記
なんやかんやで、このところなかなか美容院に行けてない。

髪伸びたし、パーマとれてきたし、そして何より気になるのは白髪。

結構目立ってきた。ちっ。ほんとババアだな。

早く美容院に行って染めたいが、行けそうなのは来週の木曜日あたりだ。

それまではこの白髪を隠さねば。

フッフッフッ…大丈夫。

初めてこういうの買ってみた。



どれどれ、出勤前にササッとひと塗りしてみようじゃないの。