お父さんの転勤のため、今週いっぱいで施設を去る3年生の超生意気女の子。
今日はその子のミニお別れ会をしようということになっていた。
内緒で折り紙の鎖の飾りも他の子達と作っていた。
そして今日、公園に連れ出して遊んでいる間に職員のマミさんがお菓子やジュースを出し、壁に飾り付けをしておくという計画。
そしていよいよ今日。
まずは生意気女の子を含め、子供達と公園で遊んだ。
相変わらず自己中心な言動や振る舞いの生意気娘。
私がちょっと注意したら、持ってきたぬいぐるみを私の顔に思いっきり投げつけてきた。
ムカーッ!
子供相手にキレたおばちゃん。
そのぬいぐるみを生意気娘に投げつけた。
するとあっちもまた顔に投げつけてきた。
「せっかく帰ったらいいことが待ってるかもしれないのになあ」
と言ったら生意気娘が、
「は?まさかサプライズじゃないでしょうね。私そういうの嫌いなんだけど」
と、可愛げない口調。
ま、行って見たら喜ぶんだろう。
そう思っていた。
そして施設に帰った。
『○○さん、S市に行っても元気でがんばってね』
の壁に貼った文字。それと折り紙の鎖の飾り。
テーブルの上にはジュースとお菓子。
しかし、
その部屋を見たとたん、怒った生意気娘。
「やめてくれる?私こういうのホント嫌なんだけど」
と言いながら壁の飾りをビリビリ破き取る生意気娘。
子供達が今まで作ってきたのに…
そのままプイッと他の部屋に入って行った。
その様子に一番怒ったマミさん。
「じゃあ放っておいて皆で食べましょ!」
主役は居ないが皆で乾杯して食べた。
食べ終わり、片付けを済ませ、2年生のななちゃんと食べ物の工作を作っていたら、
「ねぇ、今ならさっきのお菓子食べてもいいんだけど」
と、私に言ってきた。
マミさんが小さい声で呟いたのが聞こえた。
「しらねーよ」。。
ほんと同感。知らねーよまったくもう。
でもまあ、この子なりにちょっと後悔したのかもしれない。
その子の分だけまたお菓子とジュースを準備したおばちゃん。
またペチャクチャとしゃべりだし、美味しそうに食べている生意気娘。
確かになあ。。
サプライズなんて、やる側の自己満足。
当の相手にはいい迷惑だったりするものだ。
わかるよ生意気女王様。
でもね、施設の子達が作った飾りを破きとったのは、あんまりだったよ。
らしいといえばらしいね、最後まで。