おばちゃん危機一髪

2018年11月30日 | 日記
最近、新しい利用者がまた一人増えた。

タクヤくん、小学2年生。

ニコニコしながらも、わざと職員が注意するようなことをする。

窓の枠に乗ったり、階段で遊んだり、トイレからパンツを下げたまま出てきたり。

男性職員が注意するとやめるのだが、女性職員に注意されても平気らしくてやめようとしない。

今日も階段を上がったり下がったり走り回っていたタクヤくん。

1階は身体に障害のある女の子達が居る部屋なので、タクヤくんは2階に居なきゃならないのだが、わざと何度も2階に降りていく。

その度に私はタクヤくんを追って1階に降りた。

するとタクヤくんは笑いながら私から逃げて2階に走って上がって行った。

その何回目だっただろうか。

また私をチラッと見て1階に降りて行った。

どうやらタクヤくんは私と追いかけっこをして遊んでるつもりのようだ。

「コラァ、タクヤくーん」

と、わざと怒ったフリをして、1階に迎えに行く私。

タクヤくんは上手くお話しができない。

ただ声を出して笑いながら階段を駆け上がって行った。

「まったくもぉ、タクヤくんたら」

と、わざと言いながらまた階段を上がって行く私。

すると、

階段の途中で立ち止まって、タクヤくんは私を見下ろして待っていた。

そして私が上がって行って近くに来ると、タクヤくんは笑顔のまま、急に足を挙げた。

「え…?」

その瞬間、私の肩の辺りを一気に蹴った。

タクヤくんは私を蹴り落とそうとしたのだった。

階段でよろめくおばちゃん。

とっさに手すりに掴まり、なんとか落ちないで済んだ。

「タクヤくん!」

今度は本気で怒るおばちゃん。

タクヤくんは笑いながら逃げて行った。

「ちょっとユウさん!今タクヤくんが階段で私を蹴ったよ」

部屋に戻ってユウさんに報告。

「え!タクヤくん、そんなことしたらダメだよ!」
 
ユウさんに注意され、少しはおとなしくなったタクヤくん。


タクヤくんは悪気はなかったんだけどね、私と遊んでるつもりだったんだろうけどね。










セキトリVSモリムラ

2018年11月29日 | 日記
仕事で今日は会議だった。

最近の子ども達の様子を、一番饒舌に話すヒロキ。

普段一番大したことやってないくせに、社長や副社長が来てるもんだから、自分が頑張ってます口調で偉そうに喋るしゃべる。

なんかもう笑っちゃう。まあもういいけど。
 
それはそうとセキトリとモリムラの仲が悪そうで、これは興味深い。

今日の会議にも呼ばれてない二人。

ユウさんの話だと、先日こんなことがあったようだ。

相変わらず仕切り屋のモリムラが、大きな声で盛り上げて子ども達と遊んでいたようなのだが、隣の部屋にいたモモカちゃんが急に泣いたようだ。

きっと、モリムラ達がうるさくてモモカちゃんは軽くパニックになって泣いたと思ったセキトリが、

ついに立ち上がり、隣の部屋に行き、

「モモカちゃんが泣くから、もう少し静かにしてください」

とモリムラに言ったらしい!

その話を聞いて、「おぉ」と声を上げるマミさんと私。

「セキトリさん、やるじゃないですか」

とマミさんが言うもんだから、思わず笑った私。

今まで黙ってモリムラに我慢していたセキトリが、ついに反撃し出したか。

面白いぞセキトリ。

野次馬根性の悪趣味なおばちゃん。
 






  





久しぶりのヤンチャ王子

2018年11月28日 | 日記
ウチの施設を水曜日だけ利用するヤンチャ王子、小学1年生。

下半身が不自由なのだが、おクチの方は自由すぎる。

王子は思ったことは容赦なく人に浴びさせる。

マミさんから聞いた話だが、先日はヤンチャ王子、セキトリに会うなり、

「セキトリさん、少しは痩せたら?」

と言ったらしい。

そのせいかセキトリのやつ、毎週水曜日を希望休に出したようだ。

それで今まで私は水曜日は休みだったのだが、セキトリの代わりに私がこれから水曜日に出ることになった。


今日は久々にこのヤンチャ王子の相手。

職員達の話だと、王子は久しぶりに私に会うのを楽しみにしていてくれたらしい。

私は楽しみではなかったが。

そして今日、王子は嬉しそうにやって来た。
 
会うなり大胆に私に抱きつく王子。

最初は遠慮がちに私と遊び始めたが、だんだんヤンチャぶりがエスカレートしてきた。

王子は歩くことも立つこともできないが、上半身、特に手や腕の力は強い。

私をわし掴みし、バランスを崩し倒れた私に乗り、バシバシパンチを浴びさせてくる。

ちょっとさあ、ヒロキよユウよ、こういう遊びはキミ達のやることなんだよ。

そう言いたいが、おばちゃんは負けない。
 
膝も指も痛いがおばちゃんは負けない。

王子を両手で掴み、くるりと王子を下にして上からかぶさり押さえつけるおばちゃん。

すると身動きがとれない王子は私の腕に噛み付いてきた。

イッターイ!

くそ、なんで50過ぎてこんなことされなきゃならないのよ。

ヒロキよ、ユウよ、怠けてばかりいるな。キミらは男の子にはこういう遊びをしてあげる職員になれ!

しかしながらおばちゃんはやっぱり負けない。

必死に腕を放し、王子にコチョコチョ攻撃をおみまいしてやる。

王子は身体をよじりながら笑い、笑いまくり、そしてヨダレをたくさん出してきた。

おばちゃん、いったん手を放し、王子の口の周りのヨダレを拭いてあげた。

王子、すると突然、鼻クソをほじり始めた!

ゲッ!ま、まさか…

するとその鼻クソが私をめがけ…!

ギャーーー!!

以下、状況説明自粛。



そうして、やっと王子の帰る時間になった。

「たかぽんさん、また来てね、また遊ぼうねぇ!」

「うん、遊ぼうね、またねー」
 
と、手を振りながら言っておいたが、正直もう勘弁して欲しいおばちゃん。


おばちゃんはもう少し頑張るけど、私が来なくなったら、本当に若い男の職員達に頑張ってもらいたいものだ。


あとセキトリよ、

水曜日に休み取るな。















卒婚かあ…

2018年11月27日 | 日記
今日のテレビは元貴乃花の卒婚話題だらけ。

母親と兄と決別し、更にはまさかの妻との別れ…

仕事の世界ではずっと一匹狼だったのに、私生活も孤独になるなんて、

どんだけ自分の人生を追い込むんだ貴乃花。

もっと楽な生き方や考え方もあっただろうに。

切ないなあ。


でも、「離婚」ではなく「卒婚」という言葉を使ってるということは、

籍だけの別れで、これからも関わりはあるということなのかな。

昔と違って今の時代、いろいろな夫婦の在り方があるんだろうなあ。


ていうか、

そう言うウチだって、相当個性的な夫婦の形ってもんか。

結婚して24年間経つけど、まともに一緒に暮らしたのは、その半分ぐらい。

入退院の繰り返しや、それ以外でも別居生活や、

考えてみれば、これも「卒婚」と言えるのかも。

実は私もいつの間にか卒婚してたのかな。

貴乃花の卒婚とは違い、ウチは籍だけは入っているけど、

ただの、籍だけ。


経済的には厳しいけど、この結婚生活の形は私にとっては気分的に楽だった。

でもダンナは孤独で辛かったと思う。

そして姑は、そんな息子夫婦にいつも不安を持って生きてきたと思う。


気がついてあげられなかったけど、息子にもまた、小さい頃から辛い気持ちにさせてきたような気がする。


今さらいろんなことを思い返してもどうしようもないから、今自分のできることを家族にしてあげるだけ。

それが私の卒婚の形、私のこれからの人生かな。





















せっかくの年越しに

2018年11月26日 | 日記
出かけようと外に出たら、近所のババアが離れた所から「あ、奥さん」と呼びかけこちらに向かってきた。

気がつかないふりをして、急いで車に乗ろうとしたら、ババア、走って来やがった。

「奥さーん!」

ちっ、うるせーな。

近所のババアに掴まると、ろくなことがない。

近所の誰かの悪口を聞かされるか、ウチの噂を誰かがしてたよと教えられるぐらいのもんだ。

くだらないババアだ。

「あ、こんにちは。どうしました?」

「あのねぇ、奥さん、お願いがあるぅ」

イヤだよ。 

聞く前から拒否反応。     

「なんですか?」

「あのねぇ、年末年始にウチの息子家族が泊まりに来るんで、車を停めてくれないかなあ」

え…

神聖な年越しに、なんでウチの敷地によその車を停めなきゃならないんだ。

ウチはビンボーなくせに、無駄に敷地がわりと広い。

そのせいで、夏場は草取り、冬は雪かきが大変だ。

ダンナがまだウチに住んでいた頃は、ダンナの車もあった。

しかしそんなダンナの車も売り払い(ちなみにたったの5000円だった)、今は私の軽自動車が1台停まってるだけだから、そりゃあまだ車を置くスペースはある。

しかしだからと言って、大事な年末年始になぜに嫌いな近所のババアんちの車をウチに停めなきゃならないのだ。

図々しいババアだ。

私はケチではないが、大嫌いな人はウチの敷地に一歩たりとも入れたくない。


「停めさせてもらいたいのは、30日から1月3日までなんだけどいい?」

よくない!嫌だっ!


「あ、いいですよ。どうぞどうぞ」


泣。。