拾ヶ堰(じっかせぎ)を散歩しました。
いまでこそ広いな水田が広がる安曇野ですが、
犀川の流れる最低部は湧水が豊富であっても、それより上の扇状地には、じつはもともとは水がありませんでした。
砂地の台地で、山からの沢は伏流水となって地中に吸い込まれてしまうからです。
その台地に水を引き、水田に変えたのが拾ヶ堰(じっかせぎ)です。
15kmに及ぶ水路の高低差はわずか5m。できる限り多くの田に給水するために、ほとんど高低差をなくして水路を長くしています。
おかげで拾(十)ヶ村の田を潤しているので拾ヶ堰です。
この正確な工事を、およそ200年前の1816年に実工事期間3か月で完成させています(事前調査は数十年かけていますが)。
たいしたものですね。