東京都府中市にある東郷寺の枝垂れ桜が満開になりました。
東郷寺は京王線多磨霊園駅の南、国分寺崖線(古多摩川の河岸段丘)の上に建つ大きなお寺です。
境内の説明文によれば、聖将山 東郷寺は、東郷平八郎を開基とし、身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の寺院です。もともと東郷家の別荘・農園があったところに1939年に建てられました。
このお寺の山門がたいそう立派で、黒澤明監督の映画「羅生門」に出てくる山門のセットのモデルとなったそうです。
ここの枝垂れ桜が咲くのは、多磨霊園参道のソメイヨシノより1週間くらい早く、本年2023年3月17日現在、参道の桜はまだ咲き始めです。
黒澤映画「羅生門」に出てくる山門のモデルになった山門。非常に大きくて立派です。けやき材の巨柱は中空になっているそうです。
それにしても、1950年という日本がまだ貧しい時代に、これとほぼ同じ巨大なセットを京都撮影所につくらせた黒澤監督のこだわりはすごいですね。