きつつき工房 ブログ

きつつき工房の職人の独り言

モルゲンロート

2020-10-26 20:00:27 | 安曇野

 

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、よく晴れた日の朝には、川辺から立ち込めた霧が盆地を覆うようになります。
 雲海に覆われた安曇平から立ち上がる北アルプスを見たくて、朝早く朝食をもって家を出ました。
 西山裾の標高670mの我が家のあたりは晴れています。ここから約100m下って穂高の市街地に入ると濃い霧の中です。犀川を渡って明科から東山・長峰山の山道に入り標高を上げると霧を抜けました。これなら雲海が見下ろせそうです。
 長峰山山頂直下の駐車場から駆け足で標高933mの山頂まで登ると、期待通りの絶景でした。


 雲海(ちょっと切れているところがありましたが、)の上に、高くそびえたった常念山脈が新雪の山肌に朝日を浴びて、モルゲンロートに染まっています。


 南の大滝山から蝶、常念、大天井、燕、餓鬼岳のあたりまではよく晴れて見渡せます。それより北の後立山連峰が雲の中です。ゆっくり景色を堪能しながら、コーヒーとパンの朝食を食べました。寒いけれど、ぜいたくなご飯でした。

 山を下りて、池田町の七色大カエデまで、足を延ばします。こちらも雲海の上で、大勢の人が訪れていました。

 帰りに、犀川の御法田遊水地で白鳥を見て来ました。

 まだ先発隊が来始めたばかりで、10羽のみ。1羽の幼鳥を含めて全員が固まって休んでいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学問の自由は、時の政権から独立してこそ

2020-10-04 22:41:37 | 社会・時事

菅首相が、日本学術会議が推薦した新会員105人のうち6人を任命しませんでした。

過去に例がないことで、菅首相は、この6人が嫌いだったのでしょうが、法律に根拠をもって内閣から独立した地位にある学術会議の会員を、好き嫌いで任命拒否することは許されません。

公選制から推薦制に変わった学術会議法改正時の1983年の国会で、再三にわたって政府は、首相の任命権は形式的なもので、学術会議が推薦した人はそのまま任命する、拒否権はないと答弁しています。あの中曽根首相も、そう答えているのです。

それなのに、菅首相は(安倍前首相の判断の継承だとしても)、6人の任命を拒否して、その理由も全く説明しません。法律に基づいて任命したと言っていますが、まったくの法違反を犯しているのです。

6人の学者は、戦争法(安保法制)や共謀罪に反対するなど政権に批判的な言動をしたことのある人で、菅首相はそのことを恨みに思って任命拒否の意趣返しをしたつもりなのでしょうが、権力者にたてつくものは人事で干すということがまかり通れば、独裁政権になってしまいます。

まして、戦争を止められず、国策に沿った科学しか研究できなかった戦前の科学者のあり方の反省の上に立って、内閣から独立して、科学の立場から自由に意見を述べる学術会議の人事を支配しようというのは、学問の自由の侵害、思想信条によって特定の人を差別する行為です。

戦前の日本がなぜ戦争に突き進んだのかを、膨大な史料を実証的、俯瞰的に研究して記述した日本近現代史の第一人者の加藤陽子先生も6人に含まれているというのが、きわめて象徴的です。

政府におもねる学者しか生き残れないような日本にしてはなりません。その弾圧は、すぐに庶民にまで及びます。

菅首相は、なったばかりですが、このようなファシズムに通じる暴挙をおこなうようでは、もう、すぐにやめてもらわなければなりません。

これはそれくらいの重大事件です。菅首相が、やりすぎたと後悔するような大問題にしなければならないと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薪割り機導入

2020-10-04 22:20:43 | ログハウス

薪棚ができたので、薪割りをしなければなりません。

春の雪で倒れたアカマツやミズナラの玉切りは大量にあるのですが、寄る年波で斧で割るのはかなりきつい。

それで、薪割り機を導入しました。

プラウ製、税込み2万7500円。重いものを通販で届けてもらいました。

手動の油圧で、破砕性能は12トンというものです。

手前のピストンは、長ストロークで、薪を刃先に当たるまで移動させます。

奥のピストンは、短ストロークで、強力な圧力を発揮します。

短い薪には当て木をします。

圧力をかけると、メリメリと薪が割れて、ひびが入ります。

さらに押し込むと、金具で薪が開いて、割れます。

節が入った丸太でも、めきめきと割れてしまいます。

半日で、かなり薪ができました。

でも、結構疲れる…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする