きつつき工房 ブログ

きつつき工房の職人の独り言

集団的自衛権…政府の「言い訳」集

2014-07-26 10:03:37 | 社会・時事

集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行して以降、

安倍内閣の支持率は、読売・産経の身内メディアを含めて急落しています。

自公の密室協議で勝手に決めて、難しい言葉で発表されても、よくわからないという人も多く、

でも自衛隊が戦争に参加しそうで、ちょっと怪しい、なんとなく怖いという印象があるようです。

中身は本当に怖い決定ですから当然の気持ちですが、政府としてはこれが気に食わない。

何とかマイナスイメージを払拭しようと、内閣官房のホームページに「一問一答」を載せて、

集団的自衛権行使容認の正当性を宣伝しています。

最初は22問22答で、それには7月7日の本ブログで反論を載せました。

ところが、支持率下落で焦ったのか、次々と問答が加えられて、今では35問35答に増殖しています。

言い訳は、正当性がないほど長く、くどくなるという世の法則通り、加わった問答には長いものが多い。

とくに、ホルムズ海峡の機雷封鎖の事例をしつこく何度も取り上げて、

国民生活の危機になる、集団的自衛権行使の事例に当てはまる、自衛隊が機雷を除去するのは戦闘ではない…

などと、くどくど説明しています。

まるで、すでに、ホルムズ海峡の機雷掃海の詳細な作戦計画が日米で合意済みのようです。

追加された分も含めて、「一問一答」への反論と解説を こちら に載せました。

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万治の石仏

2014-07-19 22:13:43 | 安曇野

諏訪湖畔の下諏訪町にある万治の石仏(まんじのせきぶつ)を見てきました。

前から写真では知っていたのですが、日本人離れした容貌と不思議な造形が印象的で、

実物を見てみたいと思っていました。

 

諏訪大社下社(春宮)のすぐそばにあります。

 

顔は鼻が大きくモンゴロイドとは違う感じです。ちょっとイースター島のモアイに似てますか・・・。

 

身体は自然石を削って手や文様が施されています。

 

万治3年(1660年)と刻されていて、300年以上前のものです。

独特のセンスをもった石工が彫ったのでしょうね。

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集団的自衛権、政府広報の身勝手さ

2014-07-07 14:47:26 | 社会・時事

 集団的自衛家の行使を容認するという閣議決定の「正しさ」を国民に広報しようとして、内閣官房が一問一答を公表しています。

 論理的な正当性はとてもありませんが、お上のいうことだから正しいんだろうと誤解する人も出かねません。

 たとえば、こんな感じです。

 【問1】 なぜ、今、集団的自衛権を容認しなければならないのか?

 【答】 今回の閣議決定は、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しさを増す中、我が国の存立を全うし、国民の命と平和な暮らしを守るため、すなわち我が国を防衛するために、やむを得ない自衛の措置として、必要最小限の武力の行使を認めるものです。

 これに対する反論は次のようにいえるはずです。

 【反論と解説】 我が国を防衛するためのやむを得ない自衛の措置は、個別的自衛権によってすでに認められています。集団的自衛権行使を容認するということは、それ超える武力の行使を認めるということで、必要最小限を超えた武力行使に足を踏み出すということです。

 全22問22答に反論と解説を加えたのが、こちらです。

 ウソに騙されないようにしないといけません。

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憲法を停止するクーデター

2014-07-01 07:42:57 | 社会・時事

 安倍内閣は、今日、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を行います。
 立憲主義や平和主義に反するとして一時は反対といっていた公明党は、何の抵抗もなく、これに加わりました。

 「自衛権」というのは軍事力を行使する権利、すなわち交戦権のことです。
 自国が直接攻撃されたときならば、緊急避難として自衛権を行使し、武力で反撃することもありうるというのが、昨日までの憲法の解釈でした。
 しかし今日以降は、自国が攻撃もされていなくても、同盟する他国の戦争に加わって交戦することもありうる、と変わります。
 そんな解釈が成立する余地があるのか、改めて憲法を読み直してください。

 日本国憲法 第9条
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 どう読んでも、集団的自衛権の行使によって必然的に発生する事態――「戦争」「武力による威嚇」「武力の行使」「交戦権」は、禁止されているとしか読めないではありませんか。
 それを変えてしまう根本的な変更が、一首相、一内閣の閣議決定で許されるはずがありません。
 内閣が憲法に従わないというのは一種のクーデターです(クーデターを起こして権力を握ったものは、必ず憲法を一時停止すると宣言するものです)。安倍内閣によって憲法9条が停止された状態は、もはや法治国家とは言えません。

 閣議決定は終わりではありません。これに基づいて、今後、自衛隊法をはじめ諸法律が「改正」されることになります。クーデターに反対して、一人ひとりができることをして、抵抗していかなければなりません。

 詳論は、こちらにあります。

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