憲法を改定したいという安倍首相の執念は依然として衰えていないようですが、昨年秋の臨時国会では憲法審査会を実質的に開くことができずに、改憲発議はできませんでした。世論調査でも憲法改定には反対が多いように国民の支持はなく、さすがに強引なやり方にも制約があるようです。
しかし、安倍首相は、あきらめたわけではありません。今年もひきつづき最大限の危機感をもって憲法を守ることを多くの人に訴えたいと思います。
憲法9条は日本の、世界の宝です。
多くの人を殺し、自由を奪った、悲惨な、間違った戦争を反省して、二度と戦争はしないと誓ったものです。
二度の世界大戦の惨禍を経て、世界の叡智が到達した、戦争を違法とする最先端の思想を表したものです。
この9条を変えることは、日本が再び戦争をする国になってしまうことです。何としても阻止したい。そのために多くの人が力を合わせてほしいと願います。
9条を守る「安倍9条改憲NO! 3000万人署名」</A>がとりくまれています。ぜひご協力をお願いします。
そしてもう一つ、大切な問題が、沖縄・辺野古の新基地建設問題です。
昨年9月の沖縄県知事選挙で、新基地建設反対を正面から訴えた玉城デニーさんが圧勝しました。これは疑いようのない県民の意思です。憲法の大原則である地方自治の精神に立てば、県民が拒否するものと中央政府が押し付けることはできないはずです。
しかし、安倍政権は、県民の意思に泥を塗るように、辺野古・大浦湾の一部に土砂の投入を開始しました。世界に誇る美しい青い海が、赤茶けた泥で汚される映像は、本当に耐えがたいものです。埋め立て地域は、まだごく一部です。中止させ、取り返すことは可能です。そのために、本土の人は、沖縄の人を力を合わせていかなければならないと思います。