大町市の居谷里(いやり)湿原を訪ねました。
まずは安曇野で田植え前の水田に映る常念山脈の水鏡。
山麓線で大町に向かい、さらに国道で仁科三湖の真ん中の中綱湖まで行ってオオヤマザクラを見ます。
あいにく風が強くて、こちらは水鏡になりません。
ちょっと南に戻って居谷里湿原に向かいます。この湿原は長野県の天然記念物に指定されています。
リュウキンカ
キクザキイチゲ。咲き始め。
コシノホンモンジスゲ(越の本門寺菅)? たぶんそうです。
ザゼンソウ
ミズバショウ
大町市の居谷里(いやり)湿原を訪ねました。
まずは安曇野で田植え前の水田に映る常念山脈の水鏡。
山麓線で大町に向かい、さらに国道で仁科三湖の真ん中の中綱湖まで行ってオオヤマザクラを見ます。
あいにく風が強くて、こちらは水鏡になりません。
ちょっと南に戻って居谷里湿原に向かいます。この湿原は長野県の天然記念物に指定されています。
リュウキンカ
キクザキイチゲ。咲き始め。
コシノホンモンジスゲ(越の本門寺菅)? たぶんそうです。
ザゼンソウ
ミズバショウ
福島第一原発に大量に溜まっている「水」を2年後に海に放出するという計画を政府が決めました。
私はこのニュースを聞いた瞬間に、なんてヤバいことするんだと思ったのですが、マスコミの報じ方をみると、「処理してきれいにした水を流すんだから大丈夫」「トリチウムを含む水は外国でも海に流している」という方向に誘導する圧力がかなり優勢なようで、危険だとか言いたてるのはむしろ風評被害を拡大する、反対している中国や韓国を利するとか言われて、自称愛国者のみなさんからの攻撃の対象になりかねない気配です。怖いですね。
でも、「処理したきれいな水」「外国でも流している」というのは本当のことでしょうか。中韓が反対しているからと条件反射で日本は正しいと反応する人たちには何を言ってもむだだと思いますが、風評被害を心配し、被災地の人たちに心を寄せる人ならば、ぜひ冷静に考えてもらいたいと思います。
まず、福島第一原発で発生している大量の水は何かというと、壊れた原子炉から溶け出た核燃料や一緒に溶けた炉内の金属などが混じって核燃料デブリとして底に溜まっているのを冷やした水です。この水は核燃料デブリに直接触れるので、非常に多種類かつ高濃度の放射性物質で汚染されます。これに周囲から流れ込む地下水が混じって量が増えた水をタンクに溜めているわけです。文字通りの汚染水です。メルトダウンした原発は福島にしかないのですから、こんな水は世界中で福島にしかありません。人類がこれまで経験したことのない超汚染水といってもいいでしょう。
この水を処理したら、飲んでも大丈夫なほどきれいな水になるのでしょうか。特別に腹黒い内臓をもつ麻生さんなら飲んでも大丈夫かもしれませんね。
東電や経産省は、これまで、多核種除去装置(ALPS)を使って汚染水を浄化した処理水(取り除くことのできないトリチウムを含む)をタンクに貯蔵していると言ってきました。まるで、いまタンクに溜まっている水は、トリチウム以外はきれいに取り除いた水であるかのような言い方ですが、これはウソなんです。経産省自身が4月13日に「東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の定義を変更しました」(注)という発表を行い、そのなかで「過去に発生した浄化装置の不具合や、汚染水が周辺地域に与える影響を急ぎ低減させるための処理量を優先した浄化処理等が原因で、現在、タンクに貯蔵されている水の約7割には、トリチウム以外にも規制基準値以上の放射性物質が残っています」と言い直したのです。つまり、いまタンクにある水のほとんどは基準値以上の放射性物質(核種)を含んだ不完全処理水であり、これは普通の言い方では汚染水だということです。これをもう一度ALPSで浄化するなどして、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」(これを「ALPS処理水」と再定義)にして海に放出するとしたのです。なんだ、まだきれいになった処理水じゃなかったんじゃん、とツッコミたいところです。
では、これから本当にきれいにできるのかというと、かなりあやしいと言わざるを得ません。ALPSでは原理的にトリチウムは除去できないのですが、それ以外の放射性物質も、一回はALPSを通したのに取り切れなかったわけです。それをもう一回通したら全部取れるのか保証がありません。本当に取り切れるものならやって見せてよと思うのですが、そんなデータはまだないのです。つまり、これから浄化してきれいな処理水をつくるつもりだけど、ともかく2年後には海に流しはじめちゃうから、よろしく、ということを決めてしまったということです。ひどいですね。
トリチウム以外の放射性物質が取り切れないということは、経産省だって予想しているようです。先の定義変更の発表では「ALPS処理水の処分の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしています」と言っています。「トリチウムを含む放射性物質」と言っているのだから、トリチウム以外の放射性物質も残っていることを想定しているということですね。「2次処理や希釈によって」と言っているのだから、ALPSを通すだけでなく、「希釈」という手段もつかって規制基準を下回らせるということですね。つまり、多種の放射性物質が取り切れずに残った水を薄めて基準以下にして海に流すということです。薄めて流しても、その分たくさん流せば、海に出る放射性物質の量は変わりません。飲んでも安全という人には、500倍に薄めたコップ一杯の汚染水を500杯飲んでみてもらいたいところです。
トリチウムを含む水は外国の原発でも海に流しているというのはどうでしょうか。
外国や日本でも福島以外の原発で流しているのは、正常運転している原子炉内の核燃料とは厳重に隔離された区域を流れてきた冷却水です。隔離されていてもトリチウムは発生して、これを除去するのは難しいので、基準以下か監視したうえで流しているわけです。そういう冷却水と、核燃料デブリに直接触れた汚染水を一緒にして「外国でも流している」というのはミスリードです。福島第一原発の汚染水は、人類が経験したことのない汚染水なのですから、特別扱いしなければならないものです。
また、トリチウムは基準以下なら安全だというのも、ちょっと乱暴な言い方で、トリチウムだって放射性物質で危険があるのですから、できる限り環境中に放出しない方がいいのは間違いありません。
以上のように、2年後と期限を決めて汚染水を海に流してしまうというのは、やっぱり相当ヤバいことなのです。実際の放出までには時間がありますから、よくよく考えて、世論の力で放出をやめさせるようにしたいものです。
(注)経産省「東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の定義を変更しました」
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210413001/20210413001.html
自転車広場、江戸時代につくられた用水路の拾ヶ堰が流れる横にある小さな公園は、桜と芝桜、柳がきれいです。
爺が岳、鹿島槍方面も望めます。
光城山(ひかるじょうやま)は、登山道の桜が咲き登るといわれます。
今年(2021年)はずいぶん早く山麓から山頂まで一気に咲いたようです。
ずっと桜の中を登っていきます。
ハナモモも咲いていました。
山頂直下の広場は桜がいっぱいで、常念岳が見えません。
さくらのすき間を見つけて常念岳を望みます。
山頂の桜は、まだ二分咲きくらいの樹もあります。
桜の枝越しに見る安曇野と北アルプスは最高です。
2021年4月10日、今年の安曇野の桜はずいぶん早くて、この日ですでに満開を過ぎていましたが、快晴のもとで桜三昧でした。
まずは、扇町桜堤。この桜は2011年に枝払いをして、ちょっとさびしい姿だったのですが、10年たってだいぶ枝が伸びてこんもりしてきました。花暖簾がきれいです。
次は常念道祖神。ずいぶん昔にJR東日本のCMで吉永小百合さんが自転車で走っていたところです。一昨年に農地の区画整理で脇に立派な舗装道ができて、ちょっと風情がなくなったような…。もう満開をすぎていました。
黒沢川の両岸の桜も満開からちょっと散りかけていて、花びらが舞っていました。
黒沢川をさかのぼって室山池。池畔の桜。
南小倉地区には、リンゴ畑が広がり、枝垂桜が点在します。お墓に植わった墓守桜です。
もっとも見事なのが、こちら。北小倉地区の樹齢400年ともいわれる銘木。