約30年前は、宝塚歌劇のファンだった。
本棚にはこんな本がある。
安奈淳さん鳳蘭さん榛名由梨さん汀夏子さん、彼女らの時代だ。
とりわけジュンコさん(汀夏子さんのこと)が好きだった。
しかし、次々に退団して行った(卒業と今は言ってるね)。
もちろん、大地真央さんも好きだったし、瀬戸内美八さんや平みちさんも紫苑ゆうさんも、
あげればきりがないのだが、いつしか遠ざかっていた。
だから、天海祐希さんや涼風真世さん、真琴つばささんや真矢みきさんが
宝塚歌劇でトップスターだった頃を知らない。
みんな宝塚歌劇をやめて芸能界で活動をはじめてから知った。
縁あって、宝塚市の隣街に暮らしている。
こんなに身近なのにここに越してきてから宝塚歌劇を観に行っていない。
いまや宝塚歌劇は100周年。30年の時を超えて私の中で眠っていた何かが目覚めた。
折しも、「ベルサイユのばら」が公演中だった。無理だろうと思っていたがオンラインチケット
を調べると空席がある。行ける。宙組の「ベルサイユのばら」を観た。
舞台装置がスぺクタルで大がかりだった。感動した。
次の公演は雪組。雪組のトップスターはわが街川西市出身の壮一帆(そうかずほ)さんだ。
「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA」がこれまたよかった。
オンラインチケット、当日券と3回も観てしまった。とりわけ千秋楽をスクリーンとはいえ
観ることができて感慨もひとしおだった。
だが、壮一帆さんは8月の東京公演で退団(卒業)してしまう。
オスカルを演じた宙組の凰稀かなめ(おうきかなめ)さんも退団(卒業)発表があった。
また先日、星組の柚希礼音(ゆずきれおん)さんが退団(卒業)発表をした。
もちろん、今がみなさんそれぞれが決めた時期に重なっただけかもしれない。
100周年という重圧の中でトップスターを極めたのだから次世代にバトンをわたして
しかるべきなのだろう。しかし、私は宝塚歌劇を観続けられるか不安だ。
もっと気楽に観たら楽なのだろうが、この人を応援するんだ、とのめりこんでしまう。
そこがいいのだが。
秋になったらまた宝塚歌劇に出かけたいのだが、最近はオンラインチケットで空席が
見当たらない。やはり一般ではチケットはとりにくいのか、
私がとれた時期はたまたまだったのか。
いずれにせよ、このめぐりあわせにいつまで乗っているかはわからない。
華やかな舞台が好きだ。夢があふれてていいじゃないか。
現実はさえないことが多いから、ひとときでも別世界にいたいものだ。
今日、こんな本を購入した。
70周年が毎日新聞で100周年が朝日新聞とは、実家では毎日新聞だし自宅は朝日新聞を
購読している、なんとまぁ偶然。