昨日(10月14日)「詩のフェスタひょうご」に参加してきました。
場所は、神戸市中央区にあるシティホテル ラッセホール
第1部 講演 伊藤比呂美
演題 カタる、ウタう、ノロう
第2部 対談 伊藤比呂美 X 平田俊子
テーマ 詩を生きるということ
第3部 自作詩朗読会
私は、ここで詩を朗読しました。(^^)/
伊藤比呂美氏の講演は、大変おもしろかった。熊本在住。
飛行機で空港に着いたとたんにアウェー感に陥ったと話し始めた。
様々な話が交差しあって楽しかった印象が強い。
「カタる」とは、宗教の話からお経だという。「ただただしく声に出して読む歎異抄」という著書がある。
親鸞が谷川俊太郎に似ていたから、とも話していて、著書のきっかけの真意はわからない。
ちなみに宗教心は、ないということだ。父親と犬の散骨の話には驚いた。(対談で話されていた)
「ウタう」とは、オペラのアリア。天井から降りてくるような女性の歌声は、まさに「ウタう」の表現に合致する。
「ノロう」とは、インディアンの詩を引き合いに出して説明。
最後に、詩の朗読を披露してくれた。
マイペースの読み方に感動。
実にいい、実に楽しい、こんな風に次から次と話が尽きないのはうらやましい。
時間制限がなければどうなっていただろう。
図書館で読まずに購入して読んで欲しいとしっかり著書の売り込みがあった。
次の対談で平田氏が関西人のように商魂たくましいと指摘していた。
対談もさらに興味深かった。
メモを取り出して、テーマに沿って話そうとする平田俊子氏に対して、伊藤氏は時々支離滅裂になりつつも
平田氏のメモをのぞき込む姿がほほえましかった。
大学生時代の話、現在、早稲田大学で学生に教えていることについての話。
平田氏との仲の良さがよくわかった。昔は、FAXでその後はメールでやりとりしているらしい。
鈴木志郎康さんや谷川俊太郎さんの名前が出てきて、私は、興味津々だった。
石牟礼道子さんの話もあった。
石牟礼さんと言えば以前参加した、現代詩セミナー神戸2016で「苦海浄土」の講義があったことを思い出す。
けれど知らない名前の詩人が多くて勉強不足を思い知った。
しかし、有意義な時間を過ごせたことはまちがいない。
終了して外に出たら、青空に紅白のクレーンが目についた。
街は秋の空気が流れ始めたようだった。