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混声合唱団アポロン オンラインで繰り出した様々な企画

2020-10-25 22:37:05 | 神大LIVE

インタビュー『LIVE』 緊急企画「コロナ禍の下の神大生」④
混声合唱団アポロン 西端真央さん・黒田聖奈さん・松田衣里加さん


 コロナ禍の下で、神戸大生はどう過ごしてきたのか。インタビュー『LIVE』緊急企画「コロナ禍の下の神大生」では、危機に立ち向かった神戸大生たちに話を聞く。
 第4回は混声合唱団アポロン。6月25日に、動画企画の「お家で歌おうの会」を主催した西端真央さん(保健4年)と、副指揮者を務める黒田聖奈さん(法3年)に、部活禁止中にどんな練習をしていたのかをうかがった。
 そして10月18日には、黒田さんに、松田衣里加さん(国人2年)も加わってもらい8月下旬からの部活部分解禁以降の活動について聞いた。<いずれもオンラインでのインタビュー>



(画像:オンラインインタビューに答える西端真央さん=左下=、黒田聖奈さん=右下=)

3月頃から全く活動ができなくなった

ききて)3月に入ったくらいから部活が禁止されましたね。
黒田)もう全く活動が出来なくなってしまったので、時間はあるし、なんかやっときたいねっていう。普段、週3回で活動やってるので。
ききて)あ、普段は部活週3回やってるんですね。
黒田)そうですね、その時間、バイトとかも空けてる人が多くて、暇だねーと。ちょっとZoomで話すかぁ、みたいな時間が多かったので。
西端)4月のおわりくらいから、ちょっとずつ活動していくべきだよねっていう流れが出てきて。
黒田)たぶん6月25日まで部活禁止が延長になりますってなった時に、「オンラインで部活しよう」っていう流れになりました。
西端)実際に具体的に動き出したのが5月の連休明け、かなって思います。

5月の連休明けからオンラインで活動

ききて)週3回、体力トレーニングや座学も行ったりということをお聞きしてるんですけど。
黒田)どうしても合唱っていうものは会って声を出さないとできないと思うんです。とりあえず第1クウォーターの間は、長く部活に行かずに忘れてしまうのもどうかなと思って、みんながステイホームとかで運動不足になってるっていうのもあって、トレーニングをやろうってなりました。座学の方は、普段はあまり時間をとらないんですけど、改めて頭を使って考えて楽譜読めるようになった方がいいよねっていうので始まりましたね。技術系の中でアイデアが出たんですね。
ききて)技術系って?
黒田)混声合唱団なので、上からソプラノ、アルト、テナー、ベースって4つパートがあるんですけど、それにリーダーを置いていて。
ききて)パートリーダー的なものですね。
黒田)正と副、それに指揮者も入れて10人でそういう話になったという感じですね。例えばYouTubeの踊れるダンス動画でちょっと有酸素運動しようってなったり、体幹トレーニングをしてみようだったり楽しく運動してみようと。座学の方はPowerPoint作って、みんなで共有しながら進めてっていう感じでやってましたね。
ききて)座学って何年生対象にやってらっしゃるんですか?
黒田)これは、全員ですね。基本的に月曜日と木曜日は、筋トレだったりブレストレーニングを。土曜日がみんな授業ないので、ちょっと時間を平日より長めにとって2時間ちょっと、トレーニングにプラスして座学で、回してました。


(画像:オンラインで活動をするアポロンの部員)

6月下旬の第2Qからオンラインでパート練習

黒田)第2クウォーターから少し形を変えようかという話になって。パート練習をやろうかなっていう話になっていて。歌ってもらうのはちょっとできないんですけど、ピアノで曲の音程の確認をしたりとか、歌いまわしの確認、楽譜の確認をするというか、そういうのをやってみようとなっていて、土曜日からそれはやろうかなって考えています。
ききて)Zoomで教えてみて手応えは?
黒田)えっとZoomで座学もトレーニングも行っていたんですけど、音も聞こえなかったりとか、すごく人数がいると小さい画面になって反応が少し見にくかったなって思うんですけど。やっぱり直接反応が見づらいのがちょっと。
ききて)たしかに。
黒田)私もYouTubeの動画を流しながらやりたかったんですけど、さすがに画面共有で動画を共有してると上手く流れなくて、動画が止まって。結局みんな自分の端末で、共有されたURLに入りなおすっていうトラブルとかは最初はやっぱりありましたね。
ききて)何人くらい参加者いましたか?
黒田)基本25人くらいだと思います。
ききて)リモートでやってみて、所属意識は高まったと思いますか?
西端)個人的には結構高くなったなと思います。決まった時間に同じメンバーと会うので、自分はアポロンっていう合唱団にいて、っていう感覚は結構芽生えてきたかなと思います。

「ハッピーバースデー」をハモる動画アップ 「お家で歌おう」企画

ききて)アポロンらしい動画企画があったんですね。
西端)「お家で歌おう」企画っていうのを始めたのが、元々4月の中旬ごろからで、その企画を私が立ててLINEで呼びかけて、一緒に歌いませんかって呼びかけたのが元々の始まりだったんですね。
ききて)きっかけは?
西端)名前も顔も知らないアカウントの1回生のTwitterのつぶやきの中で「あー俺、友達も先輩もできないまま誕生日迎えるのか」っていう嘆きのツイートを見てしまって。なんかできないかなって。お祝いできないかなって。自分たち合唱部だし、ハッピーバースデー短いし、団員みんな歌えるし、ハモって。それができればいいなって思ったことがきっかけで。で、私がパソコンの編集技術、音声の合成とか画面の編集とかっていうのを覚えて、自分ができるようになったっていう準備を終えてから、4月中旬に団員にやりませんかっていう募集をかけたのが元々の始まりだったんですね。
ききて)なるほど。新入生の嘆きのツイートがきっかけって面白いですね。
西端)それでできたのが「ハッピーバースデー」のお家で歌おうっていう企画で。それができたのが4月30日。今まで4月生まれだった人、おめでとうございましたっていう意味であの動画を出したのが始まりでした。

ツイッターで新歓活動 8月までに1人だけ入部

ききて)新歓はどのように進めているんですか?
黒田)基本的にはツイッターです。本来だったら練習を一緒にやってみたりとか、私たちが歌ってるところを披露したりとかしてから、そのあと一緒にご飯にいって…。アポロンのことだったり、学校のことだったりを話すっていう風にやるんですけど、やっぱりそれが今できないじゃないですか。(歌を生で)披露するのもできないし、ごはん行くのもできないし。だから今、それぞれを別々に、Zoomでお話ししましょうって呼びかけてます。
ききて)さらに8月14日までは部活中止っていう風に(通知が大学から)出ましたけど。
黒田)しばらく部活できそうにないなっていうのは1年生も感じていて、一人だけ入部の子がいて、その子は一緒にトレーニングとかやってはいますね。

ききて)コロナがなければ、いつもの年はどんなことをしてますか。
黒田)本当はジョイントコンサートが6月終わりか7月頭にあるはずでした。本当にお客さんを呼んで演奏をするってのがそのジョイントコンサートと、12月の定期演奏会なので。それが今年は今のところは定演が一番最初になるっていうのが不安です。
黒田)第3クオーターまでに練習開始できなければ定期演奏会も危うくなってくるかなっていう感じで。いま色々な場合を想定して、一個上の指揮者とか運営の方とかが考えて動いてます。

 では夏以降の活動はどのように行われてきたのか、副指揮者を務める黒田聖奈さん(法3年)に、松田依里加さん(国人2年)も加わってもらい、10月18日にオンラインで聞いた。


(写真:zoomでインタビューに答える松田衣里加さん=左上=、黒田聖奈さん=下=)

8月末から対面活動 マスクの上にフェイスシールドつけて

松田)8月末から対面の活動が始まっていまして。ただ、大学内の施設は使えないので、近くの公民館で練習を始めています。
ききて)何人くらい集まるのでしょうか?
松田)20人ちょっとくらいは、毎回来てると思います。
ききて)結構集まるんですね。感染対策っていうのはどういうことをされているんですか?
松田)まず、入室時刻の記録、検温、全員がマスクとフェイスシールドの装着。
ききて)歌う時も、マスクとフェイスシールド両方されるんですか?
松田)はい、マスクは常につけてて、休憩時間とかはフェイスシールド無しでマスクだけの人が多いんですけど、歌う時は基本全員フェイスシールドも着ける感じです。
ききて)歌いづらさはやっぱりありますよね。
松田)そうですね。あと、30分に1回の換気と手指の消毒、使用した備品、椅子などの消毒を行っています。
ききて)オンラインでの活動はもうされてない感じですか?
松田)そうですね、月、木、土で活動していて、基本すべて対面で行っていて、時間の都合で、例えば5限があったりして来れないとか、または感染がちょっと怖いからリモートで参加しますっていう部員はいます。なので、対面とリモートは同時並行ですね、今は。
ききて)コンサート開催の見通しはどうですか?
松田)一応、12月12日土曜日に定期演奏会の予定が入っています。開催の方向で準備は進めているんですけど、まだ確定ではないと聞いています。


(写真:マスクの上にフェイスシールドつけて対面活動をするアポロンのメンバー。2020年9月 鳴尾公民館で。)

週に1回Zoomで部員勧誘 「秋新歓」で15人は来て欲しい

ききて)新歓活動はその後、進んでいますか?
松田)基本的にはZoom新歓が主なので、その予定を決めて、SNSで投稿して、来てくださいねっていうお話はしてます。新入生と直接関わるような新歓はそれくらいで、いままでの合唱の動画であったり、普段のアポロンの部員の活動の様子とかを投稿したりはしてます。
ききて)なるほど。Zoom新歓はどれくらいの頻度で行われているんですか?
松田)現在は、だいたい週に1回程度ですね。
ききて)前回、6月に取材させていただいた時に、新入部員がまだ1人と伺いましたが、その後入部された方はいますか?
松田)現在は4人だったはずです。全員がばっと入ったというよりは、1人ずつばらばらで入ってくれたっていう感じですね。
ききて)なるほど、1年生ももう対面の活動に参加されているんですか?
松田)はい、正式に部員になった人は参加しています。
ききて)毎年1年生ってどれくらい入ってくるのですか?
松田)えっと、私の代は、10人入りました。
ききて)10月末の「秋新歓」にアポロンさんも参加されますよね。何人くらい入部してほしいと考えていますか?
松田)そうですね、せめて10人はいて欲しいので(笑)5人くらいはって思うんですけど。
黒田)15人くらい。
松田)私、予想が低すぎましたね(笑)
黒田)理想は!まあ合唱したいって子はそんなにいないと思うんですけど。理想は15人くらいです。

ききて)10月に入って課外活動の対面活動が広がりましたが、まだまだ届け出ないといけないなど制限がかかってます。学内に向けてメッセージをお願いします
黒田)6月下旬に取材を受けた時とは違って、多くのサークルが対面で活動してるかなって思うんですけど、これでやっぱり誰か1人でも(コロナに)かかってしまうと、また振り出しに戻ってしまうところもあると思うので、かかった人が悪いということではないと思うんですけど、みんなで油断せずに予防に取り組めたらいいなと思います。
松田)コロナには気をつけて、その中でも大学生活をたのしんでほしいです。
ききて)そうですね、活動再開ということはリスクも高まっているということなので気を付けていきたいですね。ありがとうございます。

<文・前田万亜矢、玉井晃平>

【西端真央(にしばた・まお)さん 医学部保健学科4年】
大阪府立千里高校出身。ソプラノ。2019年度は関西学生混声合唱連盟で常任(運営グループ)を担当していた。コロナ禍の活動自粛期間中はオンライン企画「お家で歌おうの会」の実施担当。

【黒田聖奈(くろだ・せいな)さん 法学部3年】
佐賀県立鳥栖高校出身。ソプラノ。2020年度は副指揮者。

【松田衣里加(まつだ・えりか)さん 国際人間科学部子ども教育学科2年】
大阪府立三国ケ丘高校出身。ソプラノ。Gマネ(合宿担当マネジャー)、新歓担当スタッフ。





秋新歓2020 公式ホームページを公開

2020-10-25 22:21:20 | ニュース
 10月29日と31日に行われる、サークル・部活選びのオンライン・イベント「秋新歓2020」(主催:ベルカン)の公式サイトが10月22日(木)に公開された。URLは https://www.akishinkan-2020.com 。<副田隼矢>

 神戸大の学生と団体との適切なマッチングを図るために神戸大「秋新歓」が10月29日(木)17:00~19:00、31日(土)14:00~17:00に開催される。今年は新型コロナの影響で、オンライン開催が決まっている。

 公式サイトには、「新歓参加方法」、「団体紹介」、「団体診断」、「サークル選びの基準」、「インタビュー企画」、「新歓カレンダー」、「神大生のための知恵袋」のページに分かれている。



延期になった「灘チャレンジ」 オンラインで年末から1月17日に実施

2020-10-25 09:17:23 | 神大LIVE

インタビュー『LIVE』 緊急企画「コロナ禍の下の神大生」③
灘チャレンジ2020実行委員会 黒田柊真さん・堀田ちひろさん



(写真:灘チャレンジ2020実行委員会副委員長の黒田柊真さん=左=と堀田ちひろさん=右=)

 コロナ禍の下で、神戸大生はどう過ごしてきたのか。インタビュー『LIVE』の緊急企画「コロナ禍の下の神大生」では、危機に立ち向かった神戸大生たちに話を聞く。
 第3回は「灘チャレンジ2020実行委員会」で副委員長を務める堀田ちひろさん(済2年)と、同じく副委員長の黒田柊真さん(工3年)。
 「灘チャレンジ」とは、毎年6月下旬か7月上旬に神戸市灘区の都賀川公園周辺で開かれる、地域の住民と学生の手で開催する夏祭り。阪神・淡路大震災の復興祭として1995年に始まった。近年は、震災のことを学生と市民が振り返り、地域の絆を考える大切な場として続けられてきた。
 今年は新型コロナの感染拡大の影響で9月に延期すると実行委員会はいったん発表。しかし、新型コロナウイルスの感染がさらに広がったためそれもできなくなった。かわりに、年末から年明けの2021年1月17日の阪神・淡路大震災26年の日にかけて、オンラインで開催する方針だという。
 苦渋の決断に至った経緯と、オンライン開催への意気込みを聞く。


(写真:インタビューに答える灘チャレンジ2020実行委員会の堀田ちひろ・副委員長=画面左下、右下は松尾一篤・委員長)

《5月29日オンラインでインタビュー》

3月上旬から活動ができなくなり始めた

<聞き手>灘チャレンジといえば、合気道部の演舞や、落語研究会の寄席など学生が出演するステージ企画や、地域住民の出す模擬店などが魅力です。春には準備がスタートしていたんじゃないですか?
<堀田>いつもの年なら、4月から新しく入部した1年生も部署に加わって準備に奔走する時期でした。
<聞き手>ところが2月28日に「当分の間、可能な限り課外活動を延期または中止」という自粛要請が大学から出て、3月5日には「課外活動の中止、延期」の要請も加わって、一気に学生の活動が凍結されました。

<堀田>灘チャレンジの団体(実行委員会)としての活動ができなくなり始めた3月上旬くらいは、特に何も考えずにのらりくらりと勉強するかアニメ見るくらいかの生活をしてて、3月中旬、実家に帰るちょっと前に、体調崩したんですよ。病院に行ったら、ストレスって言われて。たぶん、自分が察するになんですけど、急に予定がなくなったりとか、人に会わなくなったりしたからかなあ、みたいな。お医者さんに環境の変化によるストレスっていうのが多いかもねえって言われて。あーこれは、新型コロナウイルスのせいでストレスで体調不良かあと思って。そこからは、結構毎日、時間計って勉強するとか、規則正しい生活っていうか、毎日目的をもって生きよう!みたいな。そういえば前から取りたい資格もあったなとか思って、その本を買いに行って、勉強してみたりとかしました。


自粛期間も友達とつながっていた

<聞き手>予定もたくさん無くなってしまった自粛期間中、どうやって友達とコミュニケーションとったりしてましたか?
<堀田>オンラインで、高校の部活の友達でとか、例えば大学のサークルの同期でとかは1回ずつくらいありましたね。個人的に電話しようって言ってくれる子もいたりとか。自分がいくつかサークルに入ってるっていうのもあって、ほっといてもサークルのミーティングとかで、人とは喋ることはできました。

<聞き手>アルバイトは、何をされてるんですか?
<堀田>実は1月に辞めていて、(自粛期間には)やってなかったんです。で、3月くらいにもうそろそろバイトを始めなきゃと思って、3月の31日に面接に行ったんですよ(笑)。三宮へ。ケーキ屋さんでした。結構いい感じで面接喋れたなって思ってたんですけど。5日後には電話がかかってくる予定だったんですけど、かかってこなくて。でも察するに、あちらの営業が止まってしまったのかなって。


(写真:都賀川公園で行われる市民と学生の地域イベントが「灘チャレンジ」だ。 2017年7月7日 撮影=瀧本善斗)

コロナが終わったら「灘チャレンジ」したい!

<聞き手>コロナが終わったらしたいことってありますか?
<堀田>とりあえず灘チャレンジはしたい。あとはそうだな、外に出て学校に行けるようになって、実家にも帰れますよね。遊びに行こうと思ったら旅行も行ける!あ、何十作も見たアニメの感想全部誰かに聞いてもらえます(笑)。公開延期になった映画って結構あるじゃないですか。あれ見に行きたい、例えばコナンとか、ポケモンとか、アニメ好きなんで!
<聞き手>学校行きたい!って出ましたが、オンライン授業はどんな感じですか?
<堀田>105分パソコンに向かってじっとしてるっていうのが、対面で105分じっとしてるよりもきついっていう風に感じるんですよ。イヤホンも大変だし、机の高さ的にちょっと猫背気味にならないといけないし。
<聞き手>対面授業とオンライン授業、どっちがやりやすいとかはありますか?
<堀田>オンラインは話し合いがしづらいのはありますね、Zoomでブレイクアウトルームってあるじゃないですか。あれで、話せって言われるんですけど、アイコンタクトができないんですよ。次誰が喋るみたいなアイコンタクトができなくて、指差しをしようとしてもカメラの位置がわからなかったり。アイコンタクトができないのは致命的だなって思います。


感染拡大の影響 プラスもマイナスもある

<聞き手>今のコロナの影響を受けている生活をどう感じていますか。
<堀田>個人的には、困っていることよりもプラスになっていることの方が多いなあとは思ってて…。1年生の時いくつかサークルに入っていて全然時間がなかったんです。1日なにかしら予定が入ってるっていう状況から、急に何もないっていう風になって、時間ができた。一旦体調は崩しましたけど、結局自分のやりたい事を見つける時間にもなったし、実行する時間にもなったし、趣味の時間を毎日作れる日々にもなったなあって感じで。元の生活に戻ったら戻ったで楽しいんでしょうけど、学校のあの坂を上っていくのか、みたいに思っちゃう日もあるかも。
<聞き手>自粛期間はプラスばかりでしたか。
<堀田>マイナスっていうところだと、新型コロナウイルス感染拡大ぎりぎりのところで、学生震災救援隊での活動でパネル展をだそうとしていたんです。それまで頑張って作ってたんですけど、それが日の目をみることが無くなってしまって。それは、残念だったかなぁ、と思う部分はあります。準備していた事が色々無くなったのは残念でしたね。


(写真:オンラインインタビューに答える堀田ちひろ・副委員長=画面左上=と黒田柊真・副委員長=画面下=)

《10月22日オンラインで追加インタビュー》

新型コロナの感染拡大 9月開催を断念

<聞き手>前回、取材させていただいた時には灘チャレンジを9月に開催方針ということでしたが、同じく副委員長で3年生の黒田さんにも加わっていただいて、どういった経緯で中止になったのかを教えてください。
<堀田>じつは前回の取材の時期に、コロナがここまで長引くとは思っていなくて…。インフルエンザのようなイメージで、夏が過ぎたらと思っていたんですが。準備期間の兼ね合いもあり、9月の開催は断念するということになりました。
<聞き手>それでオンライン開催に?
<堀田>灘チャレンジとして何かできることはないかと思い、オンライン開催をすることにしました。
<聞き手>時期はいつ頃を予定しているんですか?
<堀田>サイトのオープンは12月末、リアルタイム企画は来年の1月17日を予定しています。阪神・淡路大震災の日ですね。当日に団体としてなにかできないかと思って、この日程にしました。


オンライン灘チャ 1月17日にリアルタイム企画

<聞き手>このリアルタイム配信ではどのようなことをされるんですか?
<堀田>まず柱が3つあって、「防災」、「灘区の紹介」、「ステージ」なんですけど、リアルタイムで何がどこまでできるのかっていうところはまだまだ準備段階で分からないです。
<聞き手>今回のオンライン開催で、例年とはガラっと変わったものになりますよね。
<堀田>そうですね、例年だと地域の方の模擬店だったりフリマがあったり、ステージもあるので。
<聞き手>そうですよね、地域の方とのかかわり方っていうのも変わってきそうですね。
<堀田>例年通りつながりをもつことはできないと思うんですけど、地元の方にも見守っていただきつつ、企画を考えれたらなと思っています。
<黒田>YouTube Liveを使ったりとか、実際に来た人とリアルタイムで交流したりとか、いままでの灘チャレンジのステージみたいな感じで、発信していけたらなっていうことを考えています。


北海道からも沖縄からも参加できる

<聞き手>オンラインだからこそできると思う事はありますか?
<堀田>そうですね、いつもだと灘区民ホールの横の都賀川公園というところでやっていたので、灘区だったり神戸市内の方が中心だったんですけど、今年はオンライン開催ということで、北海道の方も沖縄の方も参加しようと思えば参加していただけるっていう。それによって灘区のことを知っていただけたりとか、灘チャレンジ実行委員会から発信したいことを受け取って頂ける方が増えたり、範囲が広がったりするっていうのは結構大きい変化かなと思います。
<聞き手>なるほど、たしかにそうですね。サイトではどういった企画をされる予定ですか?
<堀田>サイトのほうでは、防災についてのコラム企画と、灘区を紹介する企画です。まず防災のことを知ろう!灘区のことを知ろう!みたいな感じで、企画もまたオリジナリティを出したいねって話していて、みんな結構熱がはいっているなと感じています。学生らしさとか、灘チャレンジらしさっていうのが出てるといいなと思っています。


(写真:神戸大生と地域の市民がいっしょに出店するのも「灘チャレンジ」の特徴だ。 2017年7月7日 撮影=瀧本善斗)


屋外での灘チャ知るのは3、4年生だけ

<聞き手>たしか、去年の灘チャレンジも雨で中止になっていて、今年もコロナでオンライン開催ということなんですが、イベントに参加したことがあるのが今の3、4年生だけになりますよね。来年に向けて学内で知名度をあげたり、部員の中で次の代への引継ぎだったりていうのはどのようにしようと考えていますか?
<堀田>引継ぎは前の代の人、今の3、4年生の人から仕事内容の説明は一応受けるだけ受けて、形式的な引継ぎはしているんですが、やっぱり不安はすごく大きいですよね。当日の様子を全然知らないので、どのくらい人がいるのかも写真でしか見たことがない。先輩方に手伝ってもらうかなと。
<黒田>でも来年唯一経験のある4回生の僕たちも、1回生の時に1回やっただけなんですよ。
<聞き手>あ!そうなんですね、本当ですね。
<黒田>もうあの日の思い出を忘れつつあるので、ほんまに2年前なんで。
<聞き手>そうですよね。
<黒田>僕たちができる限りはフォローしようと思ってます。


新入部員はまだ6人 あと1人、2人増えたらうれしい!

<聞き手>新歓活動はどうですか。1年生は結構入ってきてますか?
<堀田>1年生が4人と…。
<黒田>他大学で2回生の子が2人入ってきてくれました。それはなんか友達の友達みたいな感じで(笑)今年は6人が一応入ってくれてます。
<聞き手>例年だとだいたい何人くらい新入生入るんですか?
<黒田>去年は20人くらいですね。フェードアウトした方も含めて…(笑)。
<聞き手>じゃあ今年はだいぶ少ないような。
<黒田>少ないですね、やっぱり普通にできてたらもうちょっと入ってたかなっていう感じなんですけど、コロナの影響受けてますね。
<聞き手>これまでに入部した1年生はどんな活動しているんですか?
<黒田>一緒に灘区のことを知ったり、防災のこと考えたり。
<聞き手>新歓っていうのはオンラインがメインですか?
<黒田>そうですね、オンラインだけでやってきましたね。
<聞き手>9月、10月にかけて対面の活動も始まってきましたけど、灘チャレンジの実行委員会は対面の活動は行っていますか?
<黒田>基本的に、Zoomを使って話し合ってみたいな感じで今のところいけてます。
<聞き手>10月末には秋新歓がありますが、参加されますか?
<黒田>参加します!
<聞き手>何人くらいきてほしいなとかありますか?
<黒田>ええ、難しい!
<堀田>でもなんか、あと1人、2人増えたらめっちゃうれしいくらいの気持ちです。
<黒田>11月14日には久しぶりに灘チャの新歓もあるので、ガイダンスみたいな感じでするんですけど、ぜひ来てください。


来年、都賀川公園で開催する際はぜひ足運んで

<聞き手>12月から1月に開催する「オンライン灘チャレンジ」に向けて、意気込みをお願いします。
<堀田>灘チャレンジが生まれたきっかけが災害っていうところで、時を経て、今は地域のお祭りみたいな要素も持っている灘チャレンジなんですが、今年、防災と灘区紹介っていうのを改めて大きい柱として持ってきているので、灘チャレンジの原点を色濃く出せるんじゃないかなというふうに思います。それを灘区の人だけじゃなくて、遠くに住んでらっしゃる方とか、昔灘区にゆかりのあった方とか、そういう方に幅広く見ていただけたらなと思います。
<黒田>そうですね、YouTube使ったりするのも今まではしたことなかったですけど、そこでいろいろ景品用意して抽選会とか、生配信の方も面白いコンテンツ考えてるので、そこを頑張ろうっていうのが意気込みですね!いろんな人に見てもらって、灘チャレンジのことを知ってもらいたいです。

<聞き手>最後に、この記事を読む神大生にメッセージをいただけたらなと思います。
<黒田>はい!こういう灘区特化型サークルが神戸大学には存在してるので、興味があれば気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。
<堀田>来年また、都賀川公園で開催した際には、現地に足を運んでほしいなと思います。

<文・前田万亜矢、玉井晃平>

【黒田柊真(くろだ・しゅうま) 工3年】
灘チャレンジ実行委員会副委員長。私立柳学園高校(現・柳学園蒼海高等学校)出身。

【堀田ちひろ(ほった・ちひろ) 済2年】
灘チャレンジ実行委員会副委員長。三重県立四日市高校出身。