新たな現場に配属され、
『ICT』なるものの調査、施工を担当しなさい。
と声が掛かり、ここ10日間ほど勉強の毎日です。
『ICT』、調べてみました。
information and communication technology
情報通信技術・・・
聞いただけで、もう中年のおっさんには難しい
分野だと思いませんか?
国土交通省でも数年前から
建設生産システム全体の生産性向上を図り、もって魅力ある建設現場を目指す取組である
「i-construction」
を進めています。
わが社でも数年前から最新の測量機器を導入し、機械に翻弄されながらも
発注者の取り組みに応えるべく日々の業務を行っているところでしたが、
今回は、
「3次元データを用いた施工」
ということで、
測量だけではなく、実際の重機作業にも情報通信技術を採用し
施工を行うというものです。
簡単に言いますと、
施工前後の測量を含め、3次元で現場の施工と管理を行う。
という感じでしょうか?
重機には、GPS受信機と3Dのデータが搭載され、システムで管理する
ことにより、掘り過ぎなどの誤った施工が皆無となります。
また、誤った施工を行おうとすると、重機が勝手に止まるので、
熟練者でなくても施工が可能というメリットもあります。
単純に『すげー』っていう感じです。
しかしながら、便利で品質が安定するのは当然歓迎ですが、
重機や測量機器が進歩することで人員が削減され雇用が・・・
高度なシステムや機械のおかげで技術は未熟でも施工が可能となりますが、
熟練者不足に拍車がかかるような気が・・・
最近あちこちで発生している自然災害などは、
当然図面もありませんし、安全が確保されていない危険な場所へ
行かなければならないので、やはり熟練者に頼らざるを得ない部分もあります。
どちらも必要ですが、相反する部分もありこれも今後の課題であると思います。
とにかく、最新の技術を用いて、高品質なものを納品できれば、
公共建築物のユーザーである皆さんにとってもメリットがあるのは
間違いありません。
とこまで自分でできるかわかりませんが、
協力業者さんの力を借りて頑張ってみます。
土木部 6022