前回の続き。
掘削の紹介までしましたので、
今回は鉄筋から。
まず搬入。
鉄筋は、苫小牧の工場で加工・組立して、トレーラーで
1回に場所打杭2本分の鉄筋を搬入します。
搬入完了。
鉄筋は、杭の形状に合わせ円形に加工。
30cmと15cmの間隔で格子状に組み立ててあります。
杭は長さ25.5m。
その杭の中に鉄筋を配置するのですが、
さすがに25.5mの鉄筋は長いので、1本を3つに分けて加工・組立。
なので、鉄筋を設置するときに3本をつないで1本にします。
こんな感じ。
クレーンで吊り込んで、掘削が終了しているケーシングの中に
入れていきながら1本にします。
その後トレミー管という
コンクリートを送り込むパイプを設置。
このパイプにプランジャーという生コンが
分離しないようにする部品も設置。
これを使わないと、底まで約35m。
水の中に生コンを落とし込むと、落ちていくまでに
分離してしまい固まらなくなります。
で、生コン打設。
打設はコンクリートポンプ車を使用し、打設場所まで圧送。
写真上から垂れ下がっているように見える
黒っぽいパイプが生コンが送り込まれているパイプ。
25.5mの杭に約30~33m3の生コンクリートを使います。
打設が進むごとにトレミー管とケーシングも抜いていき、
打設終了後、約10m程度の埋戻しを行い、
最後のケーシングを抜いて1本の施工が終了。
機械の設置からここまで2日。
今回の現場は非常に狭く、通常では考えなくてもいいことに
悩まされたり、苦労させられたりしています。
それでも、協力業者さんの経験と技術に助けられ、
なんとか順調に進んでいます。
昨日、機械をセットし掘削を始めたところで、
「なんかおかしいな。」
ということで急いで確認したところ、
測量ミス!!!
で違うところを掘っていました
すぐに作業をストップし、測量のやり直し。
早くに気付いたので工程が遅れることはなく
(とはいっても、数時間消費。場所打杭作業班
全員で残業して取り戻してくれました。感謝。)
本日その杭も終了しました。
測量は元請の自分たちが担当。
当然測量ミスを謝罪するのですが、
誰も怒ることなく、すぐに再開に向けて動き出してくれました。
その姿を見てとても頼もしく職人だなと思いました。
(謝罪と感謝の意味を込めて、差し入れしました。)
場所打杭、まだ30%も終わっていません。
これから約1ヶ月作業が続くので、
確認作業も忘れずひたすら進みます。
土木部1330