野の花を添えて、綾便り

綾のお花、綾情報をお届けします。

上畑のタンボのお地蔵さんのお話。

2014-11-22 22:58:39 | 古嶋のお客様
今日は、古嶋の黒ささげ豆を育てているタンボのお話をしたいです。

綾には、上畑・うわばたと言う名前の地区がある。

照葉樹林の森の玄関口に。

まるで、宮沢賢治が・・<上の畑におります。>と
名ずけたような?地名・・<うわばた・上畑>
 
この地区に、私が勝手にイメージして名ずけた・・・

綾のターシャチューダーさんが住んでいました。

実は先ほど、お別れをしに行きました。

突然のお別れでした。

彼女に以前、

<大豆の除草の無農薬栽培のお米や
黒ささげを自給して酵素玄米を炊いてみたい。>

というささやかな古嶋のロマンを語ったところ・・・

<丁度いいタンボがあるよ>・・と紹介していただいたのが・・

今、黒ささげの収穫をしている上畑のタンボなのです。

始めて見に行って、なんて素敵な場所なのだろうと・・・

夢がかない、主人ととても喜びました。

古嶋は完成予想図のお仕事を依然していたせいか?

イメージを絵にする特技がありますが・・・

まさしく、イメージしたとおりの 絵になる理想郷の風景でした。


なんと、川の向こう。崖の上の森は。。田淵さんの森でした。
先日、ビワ温灸のセミナーに使う、ビワの葉を分けていただいた森です。

この田圃には、すてきなおはなしがあります。

この田圃にはおじぞうさんの田の神様が見守っておられるのです。
赤いよだれかけ?をしています。
とても丁寧に縫ってありまして・・感心していると・・・

ターシャチューダーさんは笑顔で素敵なお話をしてくれました。

<このお地蔵さんは頭の部分が壊れていてなかったので・・・
主人が石を彫って、頭の部分を作り直したのよ。>と・・・

なんか、男前なんです。

そして、この赤い丁寧に縫ってあるよだれかけ?は、
彼女が縫ったそうで、ご夫婦の合作でした。

ご主人はすでにお亡くなりになっていまして・・・

きっと、彼女は、ご主人の事を想い、縫っていたのではないかと思うのです。

<汚くなったら、縫い直しているのよ>と言っておられました。

今日彼女にお手紙を書きました。

タンボを借りることができたお礼と・・

これからは、私がこのお地蔵さんを守っていきますと約束をしました・・・
ジンワリ涙・・・

地区の人は、昔から竹に白い布を挟んだものをお供えをしておられるようです。。
古嶋も、見守っていこうと思います。



最近。お地蔵さんが、お供え物をたのしみにしているのではないか?

と・・・古嶋は妄想するのです。

よもぎ団子は、きれいに紙の容器をのこしたまま・・
次の日は、きれいに消えておりました。

サユリンの焼いた、少し固かった失敗作だったパウンドケーキは、
次の日もありました。主人と笑いでした

正直だね。大好きなお地蔵さん。

綾のターシャチューダーさんへ・・・

<風に乗って、上畑のタンボにご主人と一緒に遊びに来てくださいね。>

ありがとう。出会えて幸せでした。

これからも、お地蔵さんに手をあわせると、いつもあなたを思い出すことができます。