毎日新聞が、大阪市地下鉄の公式サイトの外国語ページを閉鎖したと報じている。
英訳に関する多数のミス(誤訳)が見つかったためと言うが、思わず吹き出してしまうような例が挙げられている
○「堺筋」→Sakai muscle
○「3両目」→eyes3
○「天下茶屋」→World Teahouse
マイクロソフト社の自動翻訳ソフトを利用し、確認をきちんとしていない結果だというが、どうも、恐ろしいほどのミスである。
上記の例のうちの二つは固有名詞である。固有名詞は、基本的には、発音どおりにローマ字表記をすればよいのであり、翻訳ソフトを使用すると、AIは、懸命にビッグデータを検索して「筋(すじ)」とは「筋肉」だなどと、涙ぐましい努力をするのである。World Teahouseなどは、なぜこんなたいそうなものが大阪にあるのか意味不明であろう。
「3両目」は、「3」+「両目」と分解し、「両目」が三つと考えたのであろう。算数のようで、意味不明。
これらが多数の誤りのうちの一部であるのなら、他にも滑稽なもの、一目で間違いが分かるはずのものが多数存在したはずである。だれかがちらりと見て疑問を感じていたら避けられたのではなかろうか。責任者はマイクロソフトというわけにはいかない.何や自動運転の自動車の事故の責任問題を連想してしまう。
ここに見られる誤用問題の根底にあるのは、教養の問題というより、常識のレベルの問題であるが、この誤用例はおもしろい。すべての英語表示を見たいと思って、ネット検索をしたが、見つからなかった。読み物としては秀逸だったに違いないのに……。大阪メトロを利用するでろう外国人の楽しみも奪ってしまった。
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