古森病院@福岡市博多区です。
少し前のことですが
先般、業界では注目の的であった診療報酬(医療)の改定について
厚労省の審議会から答申が出されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000111936.html
1月に骨子案が流れていたので、あらかた把握しておりましたが、
報道を見ると非常に違和感を覚えます。
「かかりつけ医の機能を評価」
かかりつけ医というと皆さんのイメージでは、
いつもかかっている外来の医者なんでしょうけど
この報道の「かかりつけ医」はちょっとというか、かなりイメージが違います。
報道されている「かかりつけ医」とは在宅医療専門医師(在宅医療支援診療所の医師)のこと。
しかも在宅医療と言うのは 「自宅にいて」外来を受診することとは違い(これは外来医療)、
入院せずに自宅や施設(病院と老人保健施設を除く)で療養(このいい方がまた微妙ですが)している方を
診察する医療のことです。往診専門の医師という言い方がしっくり来ます。
またこの「かかりつけ医」(診療報酬上は在宅療養支援診療所の医師)のハードルが高く
*******************************************
[開設要件]
1.
(1) 無床診療所であること。
(2) 在宅医療を提供する地域をあらかじめ規定していること。
(3) 外来診療が必要な患者が訪れた場合に対応できるよう、地域医師会(歯
科医療機関にあっては地域歯科医師会)から協力の同意を得ている又は(2)
の地域内に協力医療機関を2か所以上確保していること。
(4) 規定した地域内において在宅医療を提供していること、在宅医療導入に
係る相談に随時応じていること、及び医療機関の連絡先等を広く周知して
いること。
(5) 往診や訪問診療を求められた場合、医学的に正当な理由等なく断ること
がないこと。
(6) 診療所において、患者・家族等からの相談に応じる設備・人員等の体制
を整えていること。
(7) 緊急時を含め、随時連絡に応じる体制を整えていること。
2.在宅医療を専門に実施する在宅療養支援診療所に対する評価を新設す
る。
[在宅医療を専門に実施する在宅療養支援診療所の施設基準]
診療所であって、現行の機能強化型の在宅療養支援診療所の施設基準に加
え、以下の要件を満たしていること。
(1) 在宅医療を提供した患者数を、在宅医療及び外来医療を提供した患者の
合計数で除した値が 0.95 以上であること。
(2) 過去1年間に、5か所以上の保険医療機関から初診患者の診療情報提供
を受けていること。
(3) 当該診療所において、過去1年間の在宅における看取りの実績を 20 件以
上有していること又は重症小児の十分な診療実績(15 歳未満の超・準超重
症児に対する総合的な医学管理の実績が過去1年間に 10 件以上)を有して
いること。
(4) 施設入居時等医学総合管理料の算定件数を、施設入居時等医学総合管理
料及び在宅時医学総合管理料の合計算定件数で除した値が 0.7 以下である
こと。
(5) 在宅時医学総合管理料又は施設入居時等医学総合管理料を算定する患者
のうち、要介護3以上又は当該管理料の「別に定める状態の場合」に該当
する者の割合が 50%以上であること。
3.現行の在宅療養支援診療所について、在宅医療を提供した患者数を、
在宅医療及び外来医療を提供した患者の合計数で除した値が 0.95 未満
であることを施設基準として追加する。??????????????
********************************************
2.の1)をみると、「かかりつけ医」は外来を見ている医者のことではなく
外来より往診をメインにしている医者のことです。
往診している医者も 往診されている患者さんからみれば「かかりつけ医」には
違いないんでしょうけど、医師からみれば往診専門の医者は少数派であり、報道のミスリードだなと思います。
デイサービスがそうですが「家庭的な雰囲気を」と言って、少人数の定数から開業可能としたものの
小さいと経営が不安定だから事業所がつぶれたときの利用者さんの行き先が無くなると言って、
小規模デイの報酬を削ったりしてますが
(あるケアマネージャーは国は 施設を大きくしたいのか小さくしたいのか
さっぱりわからないと言っていましたが、その通りだと思います)
在宅診療も、転々とあちこち散らばる患者さんをいちいち見て回るのと
ある程度の人数を施設に収容して 効率よく見て回るのと(あるいは医療職を輪番で拘束し
施設にずっと置いておくのと・・いやこれはまさに病院か老健施設ですが)
どっちがいいのか・・
今後どうなっていくのかまったくわからないというのが現状です。
北海道における在宅療養支援診療所、支援病院へのアンケート結果
結構興味深いです。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/cis/chousa-zaitakusiensinryousho-byouin.pdf
http://komori-hp.cloud-line.com/
少し前のことですが
先般、業界では注目の的であった診療報酬(医療)の改定について
厚労省の審議会から答申が出されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000111936.html
1月に骨子案が流れていたので、あらかた把握しておりましたが、
報道を見ると非常に違和感を覚えます。
「かかりつけ医の機能を評価」
かかりつけ医というと皆さんのイメージでは、
いつもかかっている外来の医者なんでしょうけど
この報道の「かかりつけ医」はちょっとというか、かなりイメージが違います。
報道されている「かかりつけ医」とは在宅医療専門医師(在宅医療支援診療所の医師)のこと。
しかも在宅医療と言うのは 「自宅にいて」外来を受診することとは違い(これは外来医療)、
入院せずに自宅や施設(病院と老人保健施設を除く)で療養(このいい方がまた微妙ですが)している方を
診察する医療のことです。往診専門の医師という言い方がしっくり来ます。
またこの「かかりつけ医」(診療報酬上は在宅療養支援診療所の医師)のハードルが高く
*******************************************
[開設要件]
1.
(1) 無床診療所であること。
(2) 在宅医療を提供する地域をあらかじめ規定していること。
(3) 外来診療が必要な患者が訪れた場合に対応できるよう、地域医師会(歯
科医療機関にあっては地域歯科医師会)から協力の同意を得ている又は(2)
の地域内に協力医療機関を2か所以上確保していること。
(4) 規定した地域内において在宅医療を提供していること、在宅医療導入に
係る相談に随時応じていること、及び医療機関の連絡先等を広く周知して
いること。
(5) 往診や訪問診療を求められた場合、医学的に正当な理由等なく断ること
がないこと。
(6) 診療所において、患者・家族等からの相談に応じる設備・人員等の体制
を整えていること。
(7) 緊急時を含め、随時連絡に応じる体制を整えていること。
2.在宅医療を専門に実施する在宅療養支援診療所に対する評価を新設す
る。
[在宅医療を専門に実施する在宅療養支援診療所の施設基準]
診療所であって、現行の機能強化型の在宅療養支援診療所の施設基準に加
え、以下の要件を満たしていること。
(1) 在宅医療を提供した患者数を、在宅医療及び外来医療を提供した患者の
合計数で除した値が 0.95 以上であること。
(2) 過去1年間に、5か所以上の保険医療機関から初診患者の診療情報提供
を受けていること。
(3) 当該診療所において、過去1年間の在宅における看取りの実績を 20 件以
上有していること又は重症小児の十分な診療実績(15 歳未満の超・準超重
症児に対する総合的な医学管理の実績が過去1年間に 10 件以上)を有して
いること。
(4) 施設入居時等医学総合管理料の算定件数を、施設入居時等医学総合管理
料及び在宅時医学総合管理料の合計算定件数で除した値が 0.7 以下である
こと。
(5) 在宅時医学総合管理料又は施設入居時等医学総合管理料を算定する患者
のうち、要介護3以上又は当該管理料の「別に定める状態の場合」に該当
する者の割合が 50%以上であること。
3.現行の在宅療養支援診療所について、在宅医療を提供した患者数を、
在宅医療及び外来医療を提供した患者の合計数で除した値が 0.95 未満
であることを施設基準として追加する。??????????????
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2.の1)をみると、「かかりつけ医」は外来を見ている医者のことではなく
外来より往診をメインにしている医者のことです。
往診している医者も 往診されている患者さんからみれば「かかりつけ医」には
違いないんでしょうけど、医師からみれば往診専門の医者は少数派であり、報道のミスリードだなと思います。
デイサービスがそうですが「家庭的な雰囲気を」と言って、少人数の定数から開業可能としたものの
小さいと経営が不安定だから事業所がつぶれたときの利用者さんの行き先が無くなると言って、
小規模デイの報酬を削ったりしてますが
(あるケアマネージャーは国は 施設を大きくしたいのか小さくしたいのか
さっぱりわからないと言っていましたが、その通りだと思います)
在宅診療も、転々とあちこち散らばる患者さんをいちいち見て回るのと
ある程度の人数を施設に収容して 効率よく見て回るのと(あるいは医療職を輪番で拘束し
施設にずっと置いておくのと・・いやこれはまさに病院か老健施設ですが)
どっちがいいのか・・
今後どうなっていくのかまったくわからないというのが現状です。
北海道における在宅療養支援診療所、支援病院へのアンケート結果
結構興味深いです。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/cis/chousa-zaitakusiensinryousho-byouin.pdf
http://komori-hp.cloud-line.com/