古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

アルコール依存症 と飲酒運転

2024-06-10 21:13:57 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

ちょっと前のことですが
運送会社に就職予定の方から 就職前健康診断を
依頼され、書類をみたところ

「運転手として就業可能か否か」
と書くところがありました。

通常、企業の就職前健診で
そこまで聞かれることはありません。

運転手として就業不能になる可能性のある疾病と言えば

・未治療の生活習慣病
・アルコール依存症

が最たるものです。

アルコールについてお尋ねしたら

「もちろん飲んでます。あっ仕事の時は飲みませんけどね」
「どれくらい飲んでるかって?ビール1本くらいですよ」

「お休みの日とかって・・」
「休みの日?もちろん朝から飲みます。だって休みでしょ?何が
いけないんですか?」

雲行きがあやしい・・

「お食事とかって・・」
「一食しかたべません」
「内容は?」
「つまみです」
「米とか主食は?」
「食べない」

これだけでアルコール依存はほぼ決定です。

アルコール依存になると、脳がアルコールを求めてやまない。
糖分で満足してしまうとアルコールが飲めなくなります。
それを避けるために、依存症の人はまっさきに米系は食べなくなります。
そのうち一日中 米系のものは取らなく、というか取れなくなるのが
常態になります。

これが職業が飲食業であれば、そこまで問題にならない?のですが
(まあ長持ちはしませんけどね。いろいろ起こりますので。)
問題はもちろん そういう人が公道で運転を業とする仕事につくことです。
自分の身だけでなく、他人が巻き添えに・・
そんなことは思っていません。自分のことしか考えていませんから。
運送業者もアルコールチェックなどしているようですが
アルコールチェックの後に飲んで 運転した人が
交通事故を起こしてニュースになっていました。

その人に
「ちょっとアルコールのことは 診断書にかかせていただきます」
とお話したら

「どうして?」
「私は今まで 行政処分を受けたことがない」← ますます間違いないセリフ。
「他人から酒臭いといわれたこともない」←ダメ押し。
「酒臭いって他人に言われたらおわりでしょ?信頼関係なくなるでしょ?」
就職前診断書を受ける理由は、前職を辞めたからっていってなかったっけ・・
辞める理由は もしかして・・かもしれませんが、、
しゃべればしゃべるほど 墓穴を掘っているのに気づかないみたいです。

酒に脳を支配される人をみるたびに
あーあ と思ってしまいます。違法薬物よりはましかもしれないけど
運転がね・・・いつ自分も被害者として当事者になるかわかりません・・・

いつも「酒に負けてしまうので、
せめて一日二食にして 米系をもっとたべるように。」とお話しています・・

ついでに言えば、依存症になる人は
なんらか精神疾患が併存している場合が多いです。

https://komori-hp.coud-line.com/

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