はてなブログに「縄文ノート121 古代製鉄から『水利水田稲作』の解明へ」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
工学では仮説を立てて実験を行い、最適解を求めるという「仮説実験」「仮説検証」という手っ取り早い方法が一般的であり、仮説を立てるのはすでに解明されている科学法則から推定する方法と社会・生産現場の必要性から考える方法がありますが、後者が多いように思います。友人が学生時代にやっていた車の「エンジンのピストンとシリンダーの間隔とオイルの最適関係」では2つの条件を変えて組み合わせて多くの実験を行って最適解を求めていました。従って、工学では「仮説こそ発明の母」であり、「仮説命」というところがあります。
私は「縄文焼畑農耕仮説」の証明をしたいと考え、農耕の倭音倭語を調べて大野晋氏の「ドラヴィダ(タミル)語起源説」にたどり着き、氏の著書から南インドのドラヴィダ族の小正月に赤米を炊いて沸騰を祝う「ポンガ」の祭りを教えられ、縄文土器の縁飾りは芋やソバ・米などを炊いた時の「泡と湯気と吹ききこぼれ説」「縄文土器の鶏冠説の突起はトカゲ龍デザイン説」に進み、「縄文土器のおこげは芋・ソバ・6穀仮説」を立ててその再現実験を提案しました。これは工学系人間の自然な発想、方法論と言えます。
さらに記紀のスサノオ・大国主建国の分析から「弥生人(中国人・朝鮮人)征服史観」ではなく「縄文農耕から鉄器・水利水田稲作への内発的発展」の仮説を考え、その証明のためには再現実験が必要と考えていたところに、すでに紹介した岡山市の古代史研究家の丸谷憲二さんからいくつかの吉備などでの製鉄実験の資料を送っていただきました。
富士見町歴史民俗資料館に金屋製鉄遺跡の「赤目(あこめ)砂鉄」や「高師小僧(たかしこぞう)」が展示されていることは「縄文ノート53 赤目砂鉄と高師小僧とスサ」で紹介しましたが、製鉄部族の吉備スサノオ系の八坂氏・守矢氏・建御名方が1~3世紀頃に諏訪に来ている以上、金屋製鉄遺跡がスサノオ・大国主建国時代に遡る可能性についてさらに検討が必要と考えます。
本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、阿蘇・筑紫・出雲・伯耆・安芸・吉備・播磨・摂津・大和・美濃・尾張・諏訪など全国の紀元1~4世紀の製鉄遺跡の総合的な検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘
□参考□
<本>
・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
帆人の古代史メモ http://blog.livedoor.jp/hohito/
邪馬台国探偵団 http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
工学では仮説を立てて実験を行い、最適解を求めるという「仮説実験」「仮説検証」という手っ取り早い方法が一般的であり、仮説を立てるのはすでに解明されている科学法則から推定する方法と社会・生産現場の必要性から考える方法がありますが、後者が多いように思います。友人が学生時代にやっていた車の「エンジンのピストンとシリンダーの間隔とオイルの最適関係」では2つの条件を変えて組み合わせて多くの実験を行って最適解を求めていました。従って、工学では「仮説こそ発明の母」であり、「仮説命」というところがあります。
私は「縄文焼畑農耕仮説」の証明をしたいと考え、農耕の倭音倭語を調べて大野晋氏の「ドラヴィダ(タミル)語起源説」にたどり着き、氏の著書から南インドのドラヴィダ族の小正月に赤米を炊いて沸騰を祝う「ポンガ」の祭りを教えられ、縄文土器の縁飾りは芋やソバ・米などを炊いた時の「泡と湯気と吹ききこぼれ説」「縄文土器の鶏冠説の突起はトカゲ龍デザイン説」に進み、「縄文土器のおこげは芋・ソバ・6穀仮説」を立ててその再現実験を提案しました。これは工学系人間の自然な発想、方法論と言えます。
さらに記紀のスサノオ・大国主建国の分析から「弥生人(中国人・朝鮮人)征服史観」ではなく「縄文農耕から鉄器・水利水田稲作への内発的発展」の仮説を考え、その証明のためには再現実験が必要と考えていたところに、すでに紹介した岡山市の古代史研究家の丸谷憲二さんからいくつかの吉備などでの製鉄実験の資料を送っていただきました。
富士見町歴史民俗資料館に金屋製鉄遺跡の「赤目(あこめ)砂鉄」や「高師小僧(たかしこぞう)」が展示されていることは「縄文ノート53 赤目砂鉄と高師小僧とスサ」で紹介しましたが、製鉄部族の吉備スサノオ系の八坂氏・守矢氏・建御名方が1~3世紀頃に諏訪に来ている以上、金屋製鉄遺跡がスサノオ・大国主建国時代に遡る可能性についてさらに検討が必要と考えます。
本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、阿蘇・筑紫・出雲・伯耆・安芸・吉備・播磨・摂津・大和・美濃・尾張・諏訪など全国の紀元1~4世紀の製鉄遺跡の総合的な検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘
□参考□
<本>
・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
帆人の古代史メモ http://blog.livedoor.jp/hohito/
邪馬台国探偵団 http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます