窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

タンチョウ、ラブラブダンスシーズン

2020-03-25 12:23:11 | タンチョウのいる風景

3月はじめに姿を見せだしたタンチョウがこのところ目立つようになりました。

短い渡りと言えますが、海を越えて国後島や択捉島へ渡り繁殖する個体もいる

ので渡りとしましょう。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★ タンチョウ、ラブラブダンスシーズン ★

昨年に作付したデントコーン畑にバラバラですが、30羽近いタンチョウが集

まっています。大人のカップル、去年生まれのヒナを連れた夫婦、3、4歳に

なった若者たちが距離をおきながら、落ちた実を拾い上げ食べています。

中でもヒナを連れていないカップルは、ゆっくり歩きながら突如ダンスを始め

ます。互いに向かい合い、威嚇するような姿勢で声を出し、翼を広げ攻撃的に

近寄ります。

接近したところで小さな方がふいと横を向き、大きい方の前を前傾で歩いて通過

します。

大きい方は頭を上げ、背筋を伸ばし見ています。すると小さな方が翼を広げ、

走りかけます。それを追いかけるように大きい方も翼を広げ、くちばしを開け、

声を張り上げます。

小さい方が行き過ぎると、振り向き大きい方に小走りで向かいます。大きい方が

翼を半開きにして頭を上げると、小さな方が前に来て向きを変えます。

前にでて2羽が同じ方向を向き翼を広げます。その間、互いに声を出し合って

います。

小さな方が前に出ると何かをせがむような姿勢を取ります。大きい方はじっと

見て翼をたたみます。

すると興奮が冷めたように互いに翼をたたみ、何事もなかったかのように歩き

だします。

一連の行動を見ていると、これは交尾を促すメスの行動のようです。この時期

交尾をするタンチョウをよく見ます。やがて気が熟すと交尾姿勢をとり、交尾に

入るはずです。

それは次回にとっておきましょう。