セイタカシギが湿原の中の沼に立ち寄ってくれています。今年は雨不足で、沼の水位が
30㎝以上低下して、水没していた泥丘が顔を出しているせいです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ セイタカシギ ★
セイタカシギは最近、必ず春と秋に渡ってきて野付半島に姿を見せてくれています。
ほっそりとスマート。8頭身以上、16頭身はあるかもしれません。赤い脚が長く、翼の
黒と体の白がくっきりとして、センスがいいとみられるシギです。
インスタ映えのするかっこいいシギです。ヨーロッパ、アフリカ、アジア南部に広く
分布するシギです。1970代は迷鳥で、現れると情報が流れ、全国から鳥マニアが
集まったものです。
それから日本で繁殖が確認され始め、東京周辺あたりまで広がっています。さらに
北上しているようです。根室地方ではこの10年、風蓮湖周辺や野付半島で毎年、
春と秋に数羽の群れで観察されています。
干潟には出てきませんが、干潮時に川の底が出てくるときに川筋でエサ探しに歩く
セイタカシギを見かけます。広いので、偶然出会うことが多いのですが、優雅に
飛んでいく姿は、発見率が高いようです。お気に入りの場所では足の長さを利用して
胸のあたりまで入り込み、水底の水生昆虫を捕っています。
その姿、日本画の上村淳之のシギの絵を想像する静かな水辺に溶け込むようです。