おさな馴染み

ロビーに座っていると、
懐かしい顔がゾロゾロと、

『10年前と全然変わらないな～、直ぐ分かったよ。新聞に出てたね～！』と顔中ニコニコして、進が話しかけて来ました。
『元気だった？！』と、笑顔の千代子。

この2人は、
小学校2年生まで住んでいた、新田の同級生です。

『俺さ～、早期退職して、警備係りをしているんだ。ストレスが無くて、気楽だぜ～』と笑顔の進。
そう言われれば、終始ニコニコしています、
今まで他の人からも見た事がありません。

『良く遊んだわね～、川に掛かった細い木を橋代わりにして、遊びに行ったわ～』と千代子。
『そう、そう』と相槌を打つ進。

他にも数人同級生がいて、
川でメダカやシジミを取ったり、凧揚げや釣りもしました。

千代子が大きなカニを取り、大人も驚いた事もありました。

進と2人で、畑になっているイチゴを食べ、
畑の持ち主に見付かってしまいましたが、
何故か怒られる事も無くすみました。

小学校2年生の春休みに、
八つ溝に越しましたが、前日まで仲良く遊びました。