『あいつ等、最低な奴らだよ』
『へ~、どうしたの?』
『良い刀なんか、何振りも持って行かれた』
『A.お前、良い刀を持っているらしいな~、チョット見せてくれ』と云われれば、
見せない訳にはいかないだろ?もう、それっきり、帰って来ない。
こちらに非があるから、その気になるんだな。
最初から取るのが目的だから、始末が悪い。何振りも、持って行かれた。
俺が刀を持っているのを知っている奴が、チクるんだな。
自分の何かを見逃してもらうんで、チクるんだ、ケチな奴だ。仲間を売るなんて!』
『そんなデカも、昔は役に立つ事があったけど、今は全然ダメ!』
今書いているのは’69年~‘72年頃の事を書いていますが、
これより5年~10年位前だと、デカ達も融通が利いたと云っていました。
どんな事か、興味があるでしょ?
「何か問題が起きると、
『チョット、チョット』とこちらに手招きするんだよ」
「来たところで、『あの話だけど、何とかならない?』と云えば」
『どうすれば良い?』と聴いてくるから、
「ハジキを1丁持ってくるから、終わりにしてよ」と云うと、
『お~分かった、分かった、何とかするよ、それで、アレ、頼むな』と、返事がきたもんだ。
「それだけ、ハジキの事件が多くて、町中に出回ってたんだな。
それで、出回っているハジキを集めていたんだな」
「それで、ハジキを1丁探し出して渡すんだ、それで、ポイ」
「今は、全然ダメ。それだけ、ハジキが集まったと云う事だな。
ハジキでは、融通が利かなくなった。
融通が利かなくなったデカは、面倒臭くなった」
S&W
COLT
リボルバーと呼ばれる拳銃