etcは車のETCでは無く、エトセトラです。
大天丸ではシャリ炊き係でした。
それも寿司シャリを炊くのが一番上手だと言われ寿司シャリも担当しました。
寿司シャリは普通のご飯より少し硬めに炊きます、後で酢を合わせるからです。
水加減と火加減が大事でした。
始めの頃、普通のご飯を炊いたら芯が残ってしまった事が有りました、お昼時の忙しい時です。
『すいません、芯が残ってしまいました』と僕。
『あわてるな、大丈夫だよ』と親父や先輩から落ち着いた声。
『煮酒を全体に振り掛けてから細火でゆっくりと蒸らせば良いよ』と言われ、その通りに。
5分位蒸らして蓋を開けると何とも言えない酒の良い香り、シャリを摘んで指でつぶし口の中に、
酒のほのかな香りとシャリの甘味が堪りません、当然オコゲが出来てます、良い事を教わりました。
失敗は得る事が有りますね!
親父は当時34~35才位だったと思います、
開店資金をどうやって作ったか知りませんが、今風の考えを持った経営者でした。
原価の事、作業の事、売上と色々考え直ぐに実行するタイプでした。
板前達に材料の無駄を何回も怒っているのを聞きました。
『職人は良い仕事をしようと思う、親父は半端に分るから計算が出来るんだ』と板前2人は話していました。
職人は綺麗な仕事、納得する仕事をしたいと思います、これが経営者とぶつかるの原因だと思いました。
出来れば自分自身が欲しい商品を作りたいですね、問題は原価と売値です。
全体の感じですが、男としては小柄ですがデブでした、今活躍中の俳優に似ている方が居ますが名前を知りません。
ふくらんだフグの顔を奴凧の奴さんの顔に置き換え、トックリをぶら下げたタヌキの置物の顔と取り替えた様な感じでした。
弱い立場の人には居丈高で強い人にはバッタでした。
ある時お客さんとモメタ事が有ります、親父が悪かった事は事実です。
直ぐに謝れば良い物を相手の所為にしようとしました。
シマちゃんから耳打ちされ、お客さんが空手5段だと分ると急に態度が変り謝りだしました。
僕達はただ呆れて見ていました、親父が帰った後で大笑いです。
もう一つ、シマちゃんから聞いた話が有ります。
『親父、奥さんが夜強くて困っているとこぼしてた』
『は~、夜が強いって、夜更かしなんですか?』と僕。
『あははは違うよ、夜のアレだよアレ!』とシマちゃん。
カズに教えて貰い理解出来ました、この後奥さんの顔をマジマジと見たのは言うまでも有りません。
女将さんは親父と同じ位の背の高さで痩せ型、猫背、目は大きめでした。
和服をちょくちょく着ていましたが、和服を着た時はガニ股で歩かないで欲しいですね。
1本の線を内股で歩かないと裾が乱れます、裾の乱れを観たい人も居ますが見たくない人もいます!
以前シャキシャキした人と書きましたが、書き様言い様です。
「1を聴いて10を知る」と思い、本人は行動していると思いますが、実際は3位でした。
目はパッチリと大きめでしたが、『それが何ですか?』と言う感じでした。
寿司板前シマちゃんは、結婚ホヤホヤでしたが結婚した事を悔やんでいました。
身長175Cm、体重65㎏位だったと思います、奥さんは150Cm有るか無いかの小柄でした。
結婚を悔やんでいる割に奥さんは妊娠していました。
入店、退店はネクタイにジャケット姿でしたが、僕と一緒に働いていた期間、毎日同じネクタイで、それも紐が付いていて結ばなくて済むネクタイでした。
テンプラ板前タカちゃんは、ムッツリしていて話難いタイプで、
仕込みの事も余り教える方では有りませんでした。
タカちゃんは新婚旅行で熱海に行ったそうです。
宿に着き初めての夜です、
彼は新婦を1人部屋に残し、『男の遊びが有る』と言い出かけたそうです。
自慢していましたが、神経を疑われている事に気付いていませんでした。
あの時の事は何がどうなってドライブに行く事に成ったのか思い出しませんが、箱根にドライブに行きました。
2台で行ったのか、2人で行ったのかも思い出されませんが、兎に角2人でタカちゃんの車に乗り込み箱根に行きました。
車はマツダのファミリア・2ドア・ライトバン、マフラーは流行のスポーツ2本出しでした。
音は良いのですが前に進みません、飛行機だったら打ち落とされていた事でしょう。
この車は河岸で親父が仕入れした材料を運ぶために援助して貰い買った車だそうです。
『君は後ろの席に座って』とタカちゃん。
『え~、何故ですか?』と僕。
『走っていて可愛い女の子が歩いていたら声を掛けて乗せるんだよ、だから邪魔だから後ろに座って』とタカちゃん。
『は~・・・』と言いながら助手席に座り込む僕。
『何で前に座るの?君は後ろの席だよ、そこは女の子が座るの!』とタカちゃん。
『・・・』動かない僕。
『あのね~、あんたが声を掛けても乗るような女の子はいないよ、顔を鏡で見た事ある?』と心の中でつぶやき、シカトしました。
シブシブと車は動き出し、一路箱根へ、
多分、土曜日の仕事が終わり、朝方まで起きていて日曜日の早朝で出かけたのだと思います。
箱根に着き、お腹が空いたのでご飯でも食べようと店に入りました。
これも多分ですが、冬だと思います、僕はラーメンを頼みました。
出てきたラーメンを見て驚きました!
インスタント・ラーメンにナルト、海苔、シナ竹などの具がノッカッテイルんです、値段は同じ、50円・・・考えたモノです。
普通でしたら先輩が奢ると思うでしょ?彼は出しません。
今も箱根のその場所に店は在りますが、入った事は有りません。
大天丸ではシャリ炊き係でした。
それも寿司シャリを炊くのが一番上手だと言われ寿司シャリも担当しました。
寿司シャリは普通のご飯より少し硬めに炊きます、後で酢を合わせるからです。
水加減と火加減が大事でした。
始めの頃、普通のご飯を炊いたら芯が残ってしまった事が有りました、お昼時の忙しい時です。
『すいません、芯が残ってしまいました』と僕。
『あわてるな、大丈夫だよ』と親父や先輩から落ち着いた声。
『煮酒を全体に振り掛けてから細火でゆっくりと蒸らせば良いよ』と言われ、その通りに。
5分位蒸らして蓋を開けると何とも言えない酒の良い香り、シャリを摘んで指でつぶし口の中に、
酒のほのかな香りとシャリの甘味が堪りません、当然オコゲが出来てます、良い事を教わりました。
失敗は得る事が有りますね!
親父は当時34~35才位だったと思います、
開店資金をどうやって作ったか知りませんが、今風の考えを持った経営者でした。
原価の事、作業の事、売上と色々考え直ぐに実行するタイプでした。
板前達に材料の無駄を何回も怒っているのを聞きました。
『職人は良い仕事をしようと思う、親父は半端に分るから計算が出来るんだ』と板前2人は話していました。
職人は綺麗な仕事、納得する仕事をしたいと思います、これが経営者とぶつかるの原因だと思いました。
出来れば自分自身が欲しい商品を作りたいですね、問題は原価と売値です。
全体の感じですが、男としては小柄ですがデブでした、今活躍中の俳優に似ている方が居ますが名前を知りません。
ふくらんだフグの顔を奴凧の奴さんの顔に置き換え、トックリをぶら下げたタヌキの置物の顔と取り替えた様な感じでした。
弱い立場の人には居丈高で強い人にはバッタでした。
ある時お客さんとモメタ事が有ります、親父が悪かった事は事実です。
直ぐに謝れば良い物を相手の所為にしようとしました。
シマちゃんから耳打ちされ、お客さんが空手5段だと分ると急に態度が変り謝りだしました。
僕達はただ呆れて見ていました、親父が帰った後で大笑いです。
もう一つ、シマちゃんから聞いた話が有ります。
『親父、奥さんが夜強くて困っているとこぼしてた』
『は~、夜が強いって、夜更かしなんですか?』と僕。
『あははは違うよ、夜のアレだよアレ!』とシマちゃん。
カズに教えて貰い理解出来ました、この後奥さんの顔をマジマジと見たのは言うまでも有りません。
女将さんは親父と同じ位の背の高さで痩せ型、猫背、目は大きめでした。
和服をちょくちょく着ていましたが、和服を着た時はガニ股で歩かないで欲しいですね。
1本の線を内股で歩かないと裾が乱れます、裾の乱れを観たい人も居ますが見たくない人もいます!
以前シャキシャキした人と書きましたが、書き様言い様です。
「1を聴いて10を知る」と思い、本人は行動していると思いますが、実際は3位でした。
目はパッチリと大きめでしたが、『それが何ですか?』と言う感じでした。
寿司板前シマちゃんは、結婚ホヤホヤでしたが結婚した事を悔やんでいました。
身長175Cm、体重65㎏位だったと思います、奥さんは150Cm有るか無いかの小柄でした。
結婚を悔やんでいる割に奥さんは妊娠していました。
入店、退店はネクタイにジャケット姿でしたが、僕と一緒に働いていた期間、毎日同じネクタイで、それも紐が付いていて結ばなくて済むネクタイでした。
テンプラ板前タカちゃんは、ムッツリしていて話難いタイプで、
仕込みの事も余り教える方では有りませんでした。
タカちゃんは新婚旅行で熱海に行ったそうです。
宿に着き初めての夜です、
彼は新婦を1人部屋に残し、『男の遊びが有る』と言い出かけたそうです。
自慢していましたが、神経を疑われている事に気付いていませんでした。
あの時の事は何がどうなってドライブに行く事に成ったのか思い出しませんが、箱根にドライブに行きました。
2台で行ったのか、2人で行ったのかも思い出されませんが、兎に角2人でタカちゃんの車に乗り込み箱根に行きました。
車はマツダのファミリア・2ドア・ライトバン、マフラーは流行のスポーツ2本出しでした。
音は良いのですが前に進みません、飛行機だったら打ち落とされていた事でしょう。
この車は河岸で親父が仕入れした材料を運ぶために援助して貰い買った車だそうです。
『君は後ろの席に座って』とタカちゃん。
『え~、何故ですか?』と僕。
『走っていて可愛い女の子が歩いていたら声を掛けて乗せるんだよ、だから邪魔だから後ろに座って』とタカちゃん。
『は~・・・』と言いながら助手席に座り込む僕。
『何で前に座るの?君は後ろの席だよ、そこは女の子が座るの!』とタカちゃん。
『・・・』動かない僕。
『あのね~、あんたが声を掛けても乗るような女の子はいないよ、顔を鏡で見た事ある?』と心の中でつぶやき、シカトしました。
シブシブと車は動き出し、一路箱根へ、
多分、土曜日の仕事が終わり、朝方まで起きていて日曜日の早朝で出かけたのだと思います。
箱根に着き、お腹が空いたのでご飯でも食べようと店に入りました。
これも多分ですが、冬だと思います、僕はラーメンを頼みました。
出てきたラーメンを見て驚きました!
インスタント・ラーメンにナルト、海苔、シナ竹などの具がノッカッテイルんです、値段は同じ、50円・・・考えたモノです。
普通でしたら先輩が奢ると思うでしょ?彼は出しません。
今も箱根のその場所に店は在りますが、入った事は有りません。