ポ~の最後の姿を社員達に見せ、家に帰って来ました。
『今日の昼過ぎ、ポ~は走って物置に入り、
正座して、物凄い声で遠吠えしたの、
そうしたら、近所の犬達も同じ位の大きさの声で、
遠吠えして答えたの、そしてポ~は、倒れたの』と、
興奮した声で娘。
このような話をしている時、
出張葬儀屋さんが到着しました。
軽4トラックの荷台を改造し、祭壇が作られていました。
軽4の枠一杯に、
人間の祭壇と何ら変わりなく作られ、見事です。
ポ~の遺体は棺桶に納まり、
棺桶の前の左右にロウソクがともされ、
中央の線香の火がゆっくりと下に降りていきます。
祭壇からお経が流れ、家族が順番に焼香を捧げますと、
近所の犬達が遠吠えを始めました。
それは今まで、
近くに住んでいた仲間を、送り出すような、
そして、もう会う事が出来ないような、
最後の別れの遠吠えのようでした、
ハウリングより、遠吠えの方が、ピッタリの気がします、
『白太、散歩?』と云いましたら、
『ニャ~』と云い、戻って来ました。