妻との会話

「今度は『Kが心配で』と言うから『Kちゃんは、焼き鳥屋が上手くいっていて、何も心配しなくて良いのよ』と言ったら、急に顔が明るくなって『今日は暖かいからサンルームに居るよ』と席を立ったの。後ろを見たらズボンが濡れていたから『ズボンを履き替えて、洗濯しちゃうから』と言ったのよ。『そう～』と言いながら部屋に行くから付いていったの。自分でオムツを取り替え、パンツを履いた所で倒れたのよ。驚いて『オバアちゃん、如何したの？』と声を掛けたけど、1度身体を震わせて、それっきりなの、それで救急車とあんたに電話をしたのよ」

「思い悩んでいた事が、解決してホッとしたんだろうね～。会社から帰って来て、部屋を覗くと、夕日に向かって『苦しまなく楽に死ねますように、ど～ぞお願いします』って、いつも手を合わせていたんだ。その通りになれたね～。問題は、死んだと云う意識が有るかどうかだね～」

思い悩んでいた事を妻に話し、気苦労だったと知り、
下着を取替え、準備をしたような感じがします。

1ヵ月経ちますが、母の気配は何も感じられません。
多分、意識も一緒に旅立ったのだと思います。


富士霊園駐車場
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