
http://bye-nukes.com/infoblog/thedayinfo.html
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【連絡先】原発とめよう!九電本店前ひろば 080-6420-6211(青柳行信) y-aoyagi@r8.dion.ne.jp
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http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=116485
この日、市民らは船4隻とカヌー18艇、小型ボート1艇で海上抗議。午前9時37分ごろ、オイルフェンスの再設置を始めた沖縄防衛局の作業船に抗議していたカヌーを保安官が海に飛び込み捕まえた。「落とせ」の指示が出ると、保安官はカヌーに乗る女性の体をつかんで転覆させた。
第11管区海上保安本部は「カヌーが再三の警告にもかかわらず臨時制限区域に入り、設置中のオイルフェンスに取り付くなどしたため、制止させた」と説明。転覆については「一部あったが意図的ではない。ただちに引き上げ、けが人がないことを確認した」と答えた。
http://www.magazine9.jp/article/mikami/19240/
沖縄・普天間基地へのオスプレイ配備をめぐる抵抗運動の様子や、新たな米軍基地建設計画が進む沖縄本島北部・東村高江の住民たちの闘いを描いたドキュメンタリー映画『標的の村』を撮影した三上智恵さん。辺野古や高江の 現状を引き続き記録するべく、今も現場でカメラを回し続けています。その三上さんが、本土メディアが伝えない「今、何が沖縄で起こっているのか」をレポートしてくれる連載コラムです。毎週連載でお届けします。
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「うちなーんちゅ、うしぇーてぇー、ないびらんどー!」
こんな言葉で翁長知事は17日の辺野古新基地建設に反対する県民大会を締めくくった。割れんばかりの拍手が湧き起った。直訳すれば「沖縄の人間をないがしろにしてはいけませんよ」となる。でも私が翻訳家の戸田奈津子さんだったら、「沖縄を舐めるんじゃない!」と訳す。
政府、日本という国に対して、ここまで県民の実感を言葉に乗せて民意をぶつけてくれるリーダーがいただろうか。うちなーの言葉で、家族を守るために本気で怒ってくれるお父さんのようで、私は素直に嬉しかった。そのあと1分は鳴り止まなかった数万人のスタンディングオベーションを見ても、集まった県民の心も共鳴していたことは間違いない。
率直すぎて、政治家として云々と論評したい人もいるだろうが、戦後70年「安全保障」という名のいくさごとに翻弄され、騙され続けてきた沖縄からすれば、聞こえが良く丁寧で、虚飾に満ちて、結局は残酷な事態を引き寄せる言葉を使ってきたいわゆる「政治家の言葉」など、もう聞きたくもない。単純でも、感情的でもいい。実直で誤魔化しのない自分たちを代弁する言葉が聞きたいのだ。
沖縄には「話くわっちー」、“話のご馳走”という言葉がある。翁長知事は今回その言葉にも触れていた。その部分が、私は一番面白かったので引用する。
「普天間飛行場の5年以内の運用停止について前知事は、県民に対し、『一国の総理および官房長官を含めしっかりと言っている。それが最高の担保である』と説明をしていた。5年以内運用停止は前知事が埋め立て承認に至った大きな柱だ。しかし日米首脳会談でも言及はなかった。5年以内運用停止は辺野古埋め立て承認を得るための話のご馳走『話くわっちー』、空手形だったのではないかと私は危惧している。 今日までの70年間の歴史、いつも困難の壁がある時には必ず話のご馳走、話くわっちーを沖縄県民にも国民にも聞かせて、それを乗り越えたら知らんぷり。それが70年の沖縄の基地問題の実態だ」
本当はご馳走なんて用意していないのに、話だけ盛りに盛って適当にあしらわれてきた沖縄。負担軽減と連呼しながら基地を強化する。オスプレイ配備は聞いていないと隠し続け、電話一本で配備を伝える。移設先の地元をくすぐるために、てんこ盛りに盛られた話が飛び交ったこの18年。これ以上「話のご馳走」だけ食わされてたまるか! と翁長知事は県民の前で政府に対し、真っ正面から不信感を叩きつけたのだ。これはすごい場面だったと思う。47都道府県のどの知事が、そこまで言うだろう。いや、そこまで言わせるほど沖縄県民を怒らせたのは、この18年間の政府の誠実さのない対応に他ならない。
「5年以内の閉鎖など約束できません」と、政府が2年前、正直に言ってくれれば前知事は埋め立ての承認はできなかっただろう。あれはどうなったかと問われれば、政府は「5年以内の閉鎖は沖縄全体の基地負担の軽減を指す」とかなんとか、もうそんな言い訳は誰も食えない。担保が崩れたのだから、埋め立てもやめてもらおう。前提が変わったんだから承認も無効だ。シンプルにそうなるしかないではないか。
県民大会が行われた「沖縄セルラースタジアム那覇」のキャパシティ―は3万5千人で、それ以上の数字は発表できないが、外野の芝生を埋め尽くした人々、会場の外に溢れていた人も合わせると5万人は超えたのではないかというのが関係者の見立てである。よくもこれだけ集まったと思う。市長選、知事選、衆院選と、何度民意を見せたって黙殺され辺野古の工事は進められている。もう一度民意を見せようなんて思えるだろうかと危惧していたのは私だけで、そうはいっても民主主義の国なんだ。機能しないなら、機能するまでやってやろう。何度でも、何度でも、我々の意志を見せようじゃないか。その沖縄の底抜けに前向きなエネルギーに私は唸った。
70年、耐えに耐えて来たからこそ、本物の平和、本物の民主主義に対する希求の念は具体的であり芯が太く、揺らがない。ポン、と平和憲法をもらった本土の人たちよりも、憲法が適用されず憧れて憧れて、その条文を唱えながら復帰を待った沖縄の「主権在民」への渇望が、沖縄の底力になっているのだ。そればかりか、日本の国をこの沖縄からまともに変えていこうじゃないかという大きな理想さえ、人々の口から高らかに発せられるようになった。本土メディアの人たちはこれをどう感じただろうか。沖縄の悪あがきだと冷めた眼差しも一変して目を見開き、この国をひっくり返す民衆の力、その胎動を確かにこの会場で聞いたのではないだろうか。
この5万人の熱気に証明される沖縄県民の多数の支持があるからこそ、日々の辺野古ゲート前と海上の抗議行動は維持されている。とはいえ、このところ人々が集まる前の早朝6時から資材の搬入が続いており、現場は緊迫している。今回の映像の後半で、今、毎早朝から繰り返されている阻止行動の状況をお伝えしたいと思う。知事が踏ん張り、沖縄を支持する世論が少しずつ全国に拡大している。それもこれも、ずっと建設現場でボーリング調査や埋め立てに繋がる作業をさせまいと身体を張って頑張る人たちがいるから、こうして24時間、時間を稼いで、守ってくれているからこそ、拡げていくことができるのだ。
私は2月からこの辺野古のドキュメンタリー映画の編集で籠もりっきりになっていた。4月後半にようやく完成。現場に戻ってみて、世論は少しずつ良くなっているものの、阻止行動のきつさが増していることに胸が痛くなった。毎日こんな事を続けられるわけがない。灼熱地獄の夏はもう始まっている。早く全国に知らせて助けを求めなくては。私にできることは、少しでも早く、少しでも多くの人に知らせることしかない。
本来は7月の公開予定ですべてのスケジュールができあがっていたのだが、刻一刻と厳しくなっていく沖縄の情勢を見ながら、この問題の全体像を一刻も早く全国の皆さんに見てもらいたいと居ても立っても居られず、今週末5月23日(土)から、東京だけ大幅な前倒し公開に踏みきることにした。当然、マスコミ向けの試写のスケジュールと公開が前後してしまい、メディアに取り上げてもらうチャンスを飛び越しつつも、世に出す時期を優先してしまった。これはひとえに私の悲観主義とわがままのなせる技で、関係者には多大なご迷惑をかけてしまっている。
でも、この映画は全国の皆さんから託されたカンパに押されるように立ち上がっていった経緯がある。数千人の名もなき出資者が、完成を待ち望んでくれているし、どうせなら効果的な時期に公開して欲しいと思っているに違いない。この「マガジン9」のサイトのご縁で応援をして下さった方もかなりいらっしゃるので、公開前に、絶対にここでまずはお礼を述べたかった。さらに完成のご報告と、公開のお知らせが全部一緒になってしまい、しかもギリギリになってしまったことは本当に申し訳ない。先行上映を行う映画館「ポレポレ東中野」さんに無理矢理に場所を空けてもらったので、しばらくは夕方の一日一回上映になるが、7月18日(土)からは本公開なので回数も増やしてもらえるかも知れない(客の入りによるけれど…)。
タイトルは『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』。いくさ場にトドメを刺して終わらせよう、という辺野古の座りこみ現場に掲げられた琉歌に由来する(このコラムの第14回で紹介している)。
ともかく、日本中の人が沖縄の70年にわたるいくさ場の苦しみから、今の辺野古の状況を理解して頂けたら、この問題は終わると思っている。沖縄の抱えた困難の歴史は、政治家によってではなく、全国の皆さんの良心によって終わらせてもらえるものと信じてこの映画を作った。だからなんとか一人でも多くの人に、2時間9分にまとめた70年分の沖縄の想いを見て欲しい。
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公開3日前に皆さんに報告する場を頂いて感謝します。そして、ぼちぼち現場に通い、連載を再開しますので、辺野古問題が解決するまで、どうぞまたお付き合い頂ければと思います! 宜しくお願い致します。
<関連>
辺野古問題をリアルに…映画「戦場ぬ止み」の監督が語った決意/公式サイト、予告編
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159974
辺野古問題をリアルに…映画「戦場ぬ止み」の監督が語った決意
2015年5月21日
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2015/05/24/post-90.html
GWの間、安倍晋三首相と日本に、何か空恐ろしいことが起こるような気がしてならなかった。
日米首脳会談後の共同記者会見。安倍さんが下ばっかり見ながら「日米同盟の歴史に新たな1ページを開いた!」と演説している最中、突然の突風。「棒読み首相」の手からカンニングペーパーが2、3枚、飛んでいってしまった。
不吉だった。
翌日、流暢(りゆうちよう)とは言い難い英語で安倍さんが演説をしたのを、メディアは「上下院で演説をしたのは安倍さんが初めて」とお世辞を並べた。こんな威勢のいい演説を聞かされると、空恐ろしいことが起こるような気がして......。
× × ×
ドイツの文学者、アンドリュー・ナゴルスキの『ヒトラーランド―ナチの台頭を目撃した人々』は世界7カ国で刊行され、いま、話題を集めている。
第二次世界大戦に米国が参戦する1941年末までの間に、ドイツを訪れたアメリカ人たちが独裁者アドルフ・ヒトラーをどう見ていたか? を分析した本である。
「粗野で、無知で、教養もなく、ユダヤ人を口汚く罵(ののし)り、誇大妄想にしか見えない『わが闘争』構想を述べ、批判を一切許さず、一対一のインタビューでさえ、質問抜きに演説に終わらせてしまう」
そんな男が独裁者になった「謎」を、この本はいとも簡単に「彼は粗野で、無知で、無教養だったからだ」と結論付けている。「粗野で無知で無教養」の男だから誰も警戒しなかった。そのうちにヒトラーは復讐心(ふくしゆうしん)、敵愾(てきがい)心、差別感情といった「暗い情念」を利用して、権力を手に入れる。粗野・無知・無教養ほどチカラになるものはない! と看破している。
× × ×
米国議会で得意満面だった安倍さんにヒトラーとよく似た「粗野・無知・無教養」を感じた。一般教育レベルの教養に欠けている。
例えば「侵略という言葉の定義は、学界的にも国際的にも定まっていない」と大声を上げる。
1974年の国連決議第1条で「侵略とは、国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、又は国際連合の憲章と両立しない......」などと具体的に「侵略の定義」を列挙している。 安倍さんは、それを知らない。
つい最近も、テレビのインタビューで、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)のことを「悪い高利貸」にたとえた。
57カ国が参加を表明。世界銀行、国際通貨基金(IMF)まで協力する国際金融機関である。アメリカさえ、参加するタイミングを模索している。それを「マチ金」呼ばわりするのは......あまりに「粗野」ではあるまいか?
批判を許さないのも安倍流。批判を受けると「見解が違う!」と切り捨てる。
一番の「無知」はアメリカと日本では「平和への役割」が違うことを知らないことだ。
米議会演説で「今年の夏には、安保法制を成立させる!」と叫んだ時「安倍さんはついにヒトラーになった」と思った。
× × ×
安倍さんは外国のメディアにまでいちゃもんをつける。『ニューヨーク・タイムズ』が「安倍晋三と日本の歴史」と題した社説で「安倍政権は歴史を粉飾しようとすることで問題を複雑化させてきた」などと、歴史認識を批判すると外務省の川村外務報道官の名で徹底反論する。しかし、アメリカのメディアは「安倍は粗野で無知で無教養」と思っている。
「日本国憲法はアメリカからの押しつけ。だから自主憲法を作る!」と主張する安倍さんが日米同盟を絶対視し、アメリカの要求で創設した自衛隊をアメリカ軍の下請け部隊にしようとしている。アメリカのメディアはこの「矛盾」に気づいているからだ。
アメリカの、アメリカによる、アメリカのための「安倍議会演説」。「粗野・無知・無教養」のヒトラーを軽蔑したように、アメリカは「和製ヒトラー」を陰で軽蔑し、その上で、安倍さんが東アジアの「火種」になることを警戒している。
ともかく「不吉」である。
◆太郎の青空スポット 道祖神に会いに行こう
厄除(よ)け、夫婦円満、子孫繁栄の願いを込めて集落の境や道の辻(つじ)、三差路などに祭られる道祖神。信州・安曇野の「路傍の神」は約600体。その多くが男女神の双体石像だ。握手像は男女の神が互いに肩を組み、前で握手している。 酒器(祝言)像、子育て像......どれも表情が豊かだ。初夏の青空。道祖神に会いに行こう。安曇野市観光協会のHPで「道祖神めぐり」マップがダウンロードできる。
◇毎日新聞夕刊にコラム「大きな声では言えないが...」を連載中